仮面達の夜想曲
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「そんな・・どうして・・・。」
「どうしたのサクラ・・って、え?!これ・・・!」
アンナさんも私のボロボロのドレスを見て驚きの声をあげた。
嘘っ・・何でこんな事・・・?一体誰が・・こんなんじゃお店に出れない・・・。
「これ・・もしかしてノリコの仕業かもね。」
「えっ・・・?!ノ、ノリコさんが・・?!」
ノリコさんは、アンナさんに次ぐグランドのNo.2。あんまり会話した事ないけど・・でも何で?私、ノリコさんに何かした・・?
「・・さっき話した噂話、ノリコは本当だって信じてる。支配人の事好きだから、きっと悪戯しようとしたんだね。」
「そんなっ・・!私、すぐにノリコさんに誤解だって・・!」
「やめときな。サクラが変に言って拗れたら元も子もないじゃない。それに証拠だってない。」
・・・そんな・・そうだけど、でも・・!
「とにかく今日は私のドレス貸してあげる。サイズ的に問題ないよね?」
「・・すみ、ません・・。」
「何で謝るのよ。・・ちょっと大きいかな?ベルトで上手く調整しよっ!」
そう言うとアンナさんはドレスに着替えた私のサイズ調整をしてくれた。胸元がどうしても緩くて、腰の部分をうまくしめて落ちないように微調整をしてくれている最中・・私はずっと落ち込んでた。
借金を返す為に働いて・・真島さんがその手伝いをしてくれて・・ただそれだけなのに・・なんでこんな・・・。
分かりやすくへこんでいると、調整し終わったアンナさんが軽く肩を叩いてきた。
「しっかりしな!とりあえず今日終わったらいつもの店行こう!ねっ?」
「アンナさん・・ありがとう、ございます・・。」
「よしっ!じゃあ行こう!」
明るい笑顔で激励してくれるアンナさん。それが本当に嬉しくて、思わず泣きそうになっちゃった。
そうだ、今はとにかく頑張らなきゃ。明日休みだし・・アンナさんに終わったら色々愚痴聞いてもらおう!そうしよう!
(本当は・・本当は、真島さんと・・・。)
・・・ううん、それは駄目。みんなに疑われてるなら、安易に傍にいないほうがいいよね。
「お客様、おかわりはいかがです?もう一杯飲んで、もっとお話聞きたいなぁ。」
「ははっ!嬢ちゃん口上手いのぉ~。よしっ嬢ちゃんの為に頼んでしまおか!」
「やった~嬉しい!ありがとうございます!」
あれから何人かお客様の相手をしたけど・・今日は割といい感じかも・・!ホールも結構忙しくなってるみたい・・いつもは店長と真島さんで上手く回してるから、2人がいないと大変そう・・。
注文したお酒が届いて話をしていると、1人のボーイとキャストが近づいてきた。
「失礼致します。サクラさん、ノリコさんからヘルプです。こちらのキャストが引き続きお相手させて頂きます。」
「・・え・・・。」
(ノリコさんが・・私を・・・?)
「わ・・分かりました。」
「え~残念やけどしゃあないなぁ。また来るからよろしゅうな!」
「はい、ありがとうございます!」
お客様に一礼をしてテーブルを離れた私は、ボーイに連れられノリコさんがいるテーブルに案内される。
嫌だな・・さっきアンナさんと話したなっかりだから、ちょっと怖い・・ノリコさんのテーブルにつく事自体初めてなのに、どうしよう・・・さすがに接客中には・・何もしてこない、よね・・?
「ノリコさん、サクラさんをお連れしました。」
「・・サクラです、よろしくお願い致します。」
お客様と話していたノリコさんが会話をやめて目を合わせてくる。
「———。」
(えっ・・睨まれてる・・・?)
そう思ったけど、ノリコさんはすぐに笑顔になる。正直・・不気味なくらい爽やかな笑顔だった。
「ありがとうサクラさん。こっちに座ってもらっていいかしら?」
「は、はい!」
そう言われて示された場所は、お客様とノリコさんの間だった。
えっ・・・そ、そこに座るの?それって大分失礼なんじゃ・・でも座ってって言われたし、戸惑ってると余計に失礼だよね・・。
「では、ごゆっくり・・・。」
(・・・?)
あのボーイ・・何で下向いて・・・?変な汗かいてるし・・。
「お~えらい別嬪さんやのぉ!こら確かに・・。」
「あっ・・よ、よろしくお願いします!」
いけない、お客様に背中向けちゃっ・・・うっ!この人、酒臭っ、相当酔っ払ってるのかも・・目も虚ろだし・・・。
その時——。
「・・?!」
えっ・・・何、この人・・私の太ももに・・?!
「お、お客様、当店ではお触り禁止で・・!」
「あぁ?何を恥ずかしがっとんねん。普段からしとるんやろぉ?ノリコちゃんから聞いとるでぇ?」
「なっ・・!」
(そんなっ・・私、そんな事してない!)
もしかしてノリコさん、わざと・・・?!
ボーイを呼ぼうと慌ててあたりを見回すけど、いつも近くに待機したり店を周っていてもおかしくないのに・・近くにボーイが誰もいなかった。
(そんな・・何でっ・・・!?)
混乱してると、後ろからノリコさんが耳打ちしてくる。
「ここ・・周りの視線が気にならないいい場所でしょ?たぁっぷり・・お客様と楽しめるわよ?」
「ノ・・ノリコさんっ・・?!」
「し~・・・騒ぎにして迷惑かけたくないでしょ?」
「っ・・!」
酷いっ・・こんな事・・・!
「ほら・・サービスしなきゃ・・ね?」
そう言うと、ノリコさんはアイスピックを手に取って私の背中に当ててくる——と思っていたら。
『ブチッ』
(えっ・・?!)
次の瞬間、アンナさんが腰につけてくれたベルトが緩んだのが分かった。ドレスを支えてくれたベルトが無くなったことで、胸元が緩み落ち始める。
「どうしたのサクラ・・って、え?!これ・・・!」
アンナさんも私のボロボロのドレスを見て驚きの声をあげた。
嘘っ・・何でこんな事・・・?一体誰が・・こんなんじゃお店に出れない・・・。
「これ・・もしかしてノリコの仕業かもね。」
「えっ・・・?!ノ、ノリコさんが・・?!」
ノリコさんは、アンナさんに次ぐグランドのNo.2。あんまり会話した事ないけど・・でも何で?私、ノリコさんに何かした・・?
「・・さっき話した噂話、ノリコは本当だって信じてる。支配人の事好きだから、きっと悪戯しようとしたんだね。」
「そんなっ・・!私、すぐにノリコさんに誤解だって・・!」
「やめときな。サクラが変に言って拗れたら元も子もないじゃない。それに証拠だってない。」
・・・そんな・・そうだけど、でも・・!
「とにかく今日は私のドレス貸してあげる。サイズ的に問題ないよね?」
「・・すみ、ません・・。」
「何で謝るのよ。・・ちょっと大きいかな?ベルトで上手く調整しよっ!」
そう言うとアンナさんはドレスに着替えた私のサイズ調整をしてくれた。胸元がどうしても緩くて、腰の部分をうまくしめて落ちないように微調整をしてくれている最中・・私はずっと落ち込んでた。
借金を返す為に働いて・・真島さんがその手伝いをしてくれて・・ただそれだけなのに・・なんでこんな・・・。
分かりやすくへこんでいると、調整し終わったアンナさんが軽く肩を叩いてきた。
「しっかりしな!とりあえず今日終わったらいつもの店行こう!ねっ?」
「アンナさん・・ありがとう、ございます・・。」
「よしっ!じゃあ行こう!」
明るい笑顔で激励してくれるアンナさん。それが本当に嬉しくて、思わず泣きそうになっちゃった。
そうだ、今はとにかく頑張らなきゃ。明日休みだし・・アンナさんに終わったら色々愚痴聞いてもらおう!そうしよう!
(本当は・・本当は、真島さんと・・・。)
・・・ううん、それは駄目。みんなに疑われてるなら、安易に傍にいないほうがいいよね。
「お客様、おかわりはいかがです?もう一杯飲んで、もっとお話聞きたいなぁ。」
「ははっ!嬢ちゃん口上手いのぉ~。よしっ嬢ちゃんの為に頼んでしまおか!」
「やった~嬉しい!ありがとうございます!」
あれから何人かお客様の相手をしたけど・・今日は割といい感じかも・・!ホールも結構忙しくなってるみたい・・いつもは店長と真島さんで上手く回してるから、2人がいないと大変そう・・。
注文したお酒が届いて話をしていると、1人のボーイとキャストが近づいてきた。
「失礼致します。サクラさん、ノリコさんからヘルプです。こちらのキャストが引き続きお相手させて頂きます。」
「・・え・・・。」
(ノリコさんが・・私を・・・?)
「わ・・分かりました。」
「え~残念やけどしゃあないなぁ。また来るからよろしゅうな!」
「はい、ありがとうございます!」
お客様に一礼をしてテーブルを離れた私は、ボーイに連れられノリコさんがいるテーブルに案内される。
嫌だな・・さっきアンナさんと話したなっかりだから、ちょっと怖い・・ノリコさんのテーブルにつく事自体初めてなのに、どうしよう・・・さすがに接客中には・・何もしてこない、よね・・?
「ノリコさん、サクラさんをお連れしました。」
「・・サクラです、よろしくお願い致します。」
お客様と話していたノリコさんが会話をやめて目を合わせてくる。
「———。」
(えっ・・睨まれてる・・・?)
そう思ったけど、ノリコさんはすぐに笑顔になる。正直・・不気味なくらい爽やかな笑顔だった。
「ありがとうサクラさん。こっちに座ってもらっていいかしら?」
「は、はい!」
そう言われて示された場所は、お客様とノリコさんの間だった。
えっ・・・そ、そこに座るの?それって大分失礼なんじゃ・・でも座ってって言われたし、戸惑ってると余計に失礼だよね・・。
「では、ごゆっくり・・・。」
(・・・?)
あのボーイ・・何で下向いて・・・?変な汗かいてるし・・。
「お~えらい別嬪さんやのぉ!こら確かに・・。」
「あっ・・よ、よろしくお願いします!」
いけない、お客様に背中向けちゃっ・・・うっ!この人、酒臭っ、相当酔っ払ってるのかも・・目も虚ろだし・・・。
その時——。
「・・?!」
えっ・・・何、この人・・私の太ももに・・?!
「お、お客様、当店ではお触り禁止で・・!」
「あぁ?何を恥ずかしがっとんねん。普段からしとるんやろぉ?ノリコちゃんから聞いとるでぇ?」
「なっ・・!」
(そんなっ・・私、そんな事してない!)
もしかしてノリコさん、わざと・・・?!
ボーイを呼ぼうと慌ててあたりを見回すけど、いつも近くに待機したり店を周っていてもおかしくないのに・・近くにボーイが誰もいなかった。
(そんな・・何でっ・・・!?)
混乱してると、後ろからノリコさんが耳打ちしてくる。
「ここ・・周りの視線が気にならないいい場所でしょ?たぁっぷり・・お客様と楽しめるわよ?」
「ノ・・ノリコさんっ・・?!」
「し~・・・騒ぎにして迷惑かけたくないでしょ?」
「っ・・!」
酷いっ・・こんな事・・・!
「ほら・・サービスしなきゃ・・ね?」
そう言うと、ノリコさんはアイスピックを手に取って私の背中に当ててくる——と思っていたら。
『ブチッ』
(えっ・・?!)
次の瞬間、アンナさんが腰につけてくれたベルトが緩んだのが分かった。ドレスを支えてくれたベルトが無くなったことで、胸元が緩み落ち始める。