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ここは神室町から少し離れた教会。とある2人の結婚を祝福しようと数人の人間が集まっている。
「お前等、準備はいいかー!」
「「おう!!」」
「・・西田達は何盛り上がってんだ?」
「あれやないか?歩いてくる2人に散らす花の準備。」
「あんな気合い入れてどうするんだか・・投げつける気か?」
桐生、冴島、大吾も同じく祝福する為にここに集まっている。
「しかし・・とうとう結婚するんやなぁ。」
「そうだな。やっとだな。」
「ふふっ、桐生さん達ちょっと泣いてます?」
「「泣いてねぇよ。」」
「いや泣いてるじゃないですか・・。」
そんな会話をしてるとも知らず、みんながいる扉の向こうにはその2人が待っている。
「は〜・・緊張する・・。」
「ククッ、そない固くならんでええやんか!楽しもうで!」
「何でそんな平然としていられるのよ・・。」
とある2人の結婚式。
そう、それは私達の事。私と吾朗の結婚式。天気が荒れやすい春の時期なのに、空は晴れ晴れとしていて満開の桜も私達を祝ってくれている。まだ花を舞っていないのに、自然にできた桜の絨毯はすごい綺麗だった。
「・・とうとう、結婚できるんだね。」
「籍は入れたけど実感湧かんかったもんなぁ。あんな紙切れ一枚で夫婦やもんな。」
「ふふっ、確かに!」
私達は腕を組みながら扉が開くのを待機してる。本当は親が連れていくのが当たり前だけど、親のいない私達は2人でこの扉を通る事にした。
「・・見て、ほしかったなぁ・・。」
「親御さんにか?」
「うん・・もう朧げにしか覚えてないけど、やっぱり晴れ姿は見てほしかった、かな・・。」
私の大事な人と結ばれるところを。永遠の愛を誓うところを。見てほしかった。
「何言うとるん、見とるやんか。」
「え?」
そう言って吾朗は組んでいた腕を外して振り返り、空に向かって指差した。
「今日こない晴れとるんはシエルの親御さんがお天道様から見えるようにや。ほんで今散っとる桜の花弁は親御さんからのプレゼントやないか?えらい綺麗な絨毯作ってくれとるやん!」
「・・・!」
私の大好きな笑顔で、そんな事を言ってくれた。吾朗の指につられて空を見ると・・なんとなくだけど、誰かに見られているのを感じる。気のせいかもしれない、考えすぎかもしれないけど・・。
(本当に・・そうだったらいいな・・。)
「ほんなら神様に誓う前に、親御さんの前で誓うかの。」
「えっ・・?!」
そう言って吾朗は私の顎を指で軽く添えてきて、唇が軽く触れるキスをしてくれた。チュッと小さなリップ音が鳴って唇が離れると、吾朗は真っ直ぐな目で私を見つめる。
「たとえ両目が見えなくなろうが手足が千切られようが・・俺は絶対にシエルを1人にはせぇへん。」
「・・!ご、ろう・・。」
「俺がシエルを幸せにしたる。」
(・・お父さん、お母さん・・・。)
私の愛する人は極道であり、殺すはずだった人。
そんな人が相手でも・・2人は祝福してくれますか?もし祝福してくれるなら・・。
(これからする事を・・祝ってほしい。)
「私も・・吾朗を幸せにするね。」
「!」
そして、教会の扉が開かれる。
開かれた事に気づいた参列者の人達は同時にこっちを見てくる。盛大な拍手・・ではなく、盛大な笑い声や呆れた声、泣き声が聞こえてきた。
「ったくアイツら・・。」
「まぁ、らしいやんか。」
「くくっ、ですね!」
「お、親父ぃ!姐さぁん!」
扉が開かれた私達は---深い深いキスを交わしていた。開かれてもやめない私達をみんなは反応した後に大きな拍手で迎えてくれる。
「ったく・・欲しがりやなぁシエル!」
「ふふっ!」
笑い合った私達は腕を組み直しバージンロードを歩く。そんな私達を--風が大きく吹いて背中を押してくれて、桐生さん達が舞ってくれた花達と一緒に桜の花弁がバージンロードに舞い落ちる。
「お前等、準備はいいかー!」
「「おう!!」」
「・・西田達は何盛り上がってんだ?」
「あれやないか?歩いてくる2人に散らす花の準備。」
「あんな気合い入れてどうするんだか・・投げつける気か?」
桐生、冴島、大吾も同じく祝福する為にここに集まっている。
「しかし・・とうとう結婚するんやなぁ。」
「そうだな。やっとだな。」
「ふふっ、桐生さん達ちょっと泣いてます?」
「「泣いてねぇよ。」」
「いや泣いてるじゃないですか・・。」
そんな会話をしてるとも知らず、みんながいる扉の向こうにはその2人が待っている。
「は〜・・緊張する・・。」
「ククッ、そない固くならんでええやんか!楽しもうで!」
「何でそんな平然としていられるのよ・・。」
とある2人の結婚式。
そう、それは私達の事。私と吾朗の結婚式。天気が荒れやすい春の時期なのに、空は晴れ晴れとしていて満開の桜も私達を祝ってくれている。まだ花を舞っていないのに、自然にできた桜の絨毯はすごい綺麗だった。
「・・とうとう、結婚できるんだね。」
「籍は入れたけど実感湧かんかったもんなぁ。あんな紙切れ一枚で夫婦やもんな。」
「ふふっ、確かに!」
私達は腕を組みながら扉が開くのを待機してる。本当は親が連れていくのが当たり前だけど、親のいない私達は2人でこの扉を通る事にした。
「・・見て、ほしかったなぁ・・。」
「親御さんにか?」
「うん・・もう朧げにしか覚えてないけど、やっぱり晴れ姿は見てほしかった、かな・・。」
私の大事な人と結ばれるところを。永遠の愛を誓うところを。見てほしかった。
「何言うとるん、見とるやんか。」
「え?」
そう言って吾朗は組んでいた腕を外して振り返り、空に向かって指差した。
「今日こない晴れとるんはシエルの親御さんがお天道様から見えるようにや。ほんで今散っとる桜の花弁は親御さんからのプレゼントやないか?えらい綺麗な絨毯作ってくれとるやん!」
「・・・!」
私の大好きな笑顔で、そんな事を言ってくれた。吾朗の指につられて空を見ると・・なんとなくだけど、誰かに見られているのを感じる。気のせいかもしれない、考えすぎかもしれないけど・・。
(本当に・・そうだったらいいな・・。)
「ほんなら神様に誓う前に、親御さんの前で誓うかの。」
「えっ・・?!」
そう言って吾朗は私の顎を指で軽く添えてきて、唇が軽く触れるキスをしてくれた。チュッと小さなリップ音が鳴って唇が離れると、吾朗は真っ直ぐな目で私を見つめる。
「たとえ両目が見えなくなろうが手足が千切られようが・・俺は絶対にシエルを1人にはせぇへん。」
「・・!ご、ろう・・。」
「俺がシエルを幸せにしたる。」
(・・お父さん、お母さん・・・。)
私の愛する人は極道であり、殺すはずだった人。
そんな人が相手でも・・2人は祝福してくれますか?もし祝福してくれるなら・・。
(これからする事を・・祝ってほしい。)
「私も・・吾朗を幸せにするね。」
「!」
そして、教会の扉が開かれる。
開かれた事に気づいた参列者の人達は同時にこっちを見てくる。盛大な拍手・・ではなく、盛大な笑い声や呆れた声、泣き声が聞こえてきた。
「ったくアイツら・・。」
「まぁ、らしいやんか。」
「くくっ、ですね!」
「お、親父ぃ!姐さぁん!」
扉が開かれた私達は---深い深いキスを交わしていた。開かれてもやめない私達をみんなは反応した後に大きな拍手で迎えてくれる。
「ったく・・欲しがりやなぁシエル!」
「ふふっ!」
笑い合った私達は腕を組み直しバージンロードを歩く。そんな私達を--風が大きく吹いて背中を押してくれて、桐生さん達が舞ってくれた花達と一緒に桜の花弁がバージンロードに舞い落ちる。
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