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「お・・沖田?!テメェ何でここに・・!そ、そもそも見張りをつけてたハズだ!」
「お前の隊士等は無理矢理帰らせたで。」
「なっ・・・?!」
「それより・・お前シエルちゃんに何しとんねや。こないな場所に連れ込みおって・・・あ?」
「こ・・これは・・・・!」
「こない小汚い場所連れ込むとはのぉ・・えらい趣味しとんなぁ。あ”?谷よぉ。」
淡々と言葉を続ける沖田さんだけど・・その一つ一つに怒りが込められているのがよく分かる。ドスのきいた低い声。谷もそれには気付いていて、性欲に満ちた表情はもうとっくに無くなっていた。
「この事は局長に報告させてもらうで。」
「ちょ・・ちょっと待ってくれ・・・!」
「——せやろ?源さん。」
「なっ・・・?!」
(源さんって・・まさか・・・。)
沖田さんの後ろに誰かいる・・・霞む視界で一生懸命見ると、そこにいたのは・・斎藤さんに永倉さん、そして井上さんだった。
3人共これまで見た事のないくらい怖い顔で谷を睨みつけている。
「テメェらまで・・!!」
「ホンマつくづく救えん男やなぁ谷。」
「抵抗できない女相手にそこまでできるとはな・・男がなってねぇな。」
ジリジリ近づいてくる鬼の形相の2人。谷は体を震わせながらただ見上げる事しかできていなかった。
井上さんは怒りの表情をしながらも冷静であり、私の傍に近付いてきた。
「谷は俺達が連れて行く。総司は八神を見てやれ、屯所に来るのは明日でいい。副長には俺から伝えておく。」
「く・・・くそっ!!」
慌てて立ち上がる谷は走り逃げようとした——けど、沖田さんにそれを止められる。谷の首根っこを掴んだその腕は、血管が浮かび上がるくらいの力でどんどん首を絞めていく。
「がっ・・ぐふっ・・・!!」
「・・この落とし前はしっかりとってもらうで・・明日が楽しみやのぉ?」
「ゔっ・・がぁっ・・・!」
「よせ沖田。そのまま絞めたら死んじまうぞ。」
「・・・ちっ・・朝までコイツ、逃すんやないで。」
斎藤さんと永倉さんに谷を渡すと、2人がかりで縛り上げていた。
(・・助かっ・・た・・・。)
「大丈夫か?」
井上さんは私を起き上がらせ、口を縛っている布と腕を縛っている縄を小刀で斬ってくれた。脱がされた袴を私の腰前にかけてくれて見えないようにしてくれた。
「ありがとう・・ござい、ます・・。」
「今夜は総司の家で休め。明日は大丈夫になったら来てくれ・・いいな?」
「・・はい・・・。」
「よし。・・・行くぞ斎藤、新八。」
優しく頬を撫でてくれた井上さんは立ち上がり、斎藤さん達と一緒に蔵から出て行った。途中谷は何か文句を言っていたように見えたけど、永倉さんの拳骨を食らってそのまま黙っちゃった・・。
「・・・・。」
(沖田さん・・・。)
沖田さんは静かに私の前に屈んでくる。そのまま縛られて真っ赤になっている私の腕を優しく持ち、大きな手で何度も擦ってくれる。
その行為に・・久しぶりの沖田さんに・・少し緊張しちゃう・・。
「・・こない綺麗な腕が赤なってしもうたな・・・。」
「こんなの・・すぐ治りますから、大丈夫ですよ。」
「・・・顔・・傷だらけやんか・・・。」
「あはは・・殴られちゃいました。」
「・・笑い事ちゃうやろ・・・。」
沖田さんは私の顔に優しく触れてくる。
その触れ方が本当に優しくて・・丁寧で・・それだけで胸がドキドキする。顔だって目の前にあるけど、目を合わせられない。触れられる箇所が熱くなるのが分かる。
(どうしよう・・どうし・・・?)
ふと沖田さんの手が離れた。
不思議に思い沖田さんに目を向けると・・泣きそうな、辛そうな目をしながら下を向いていた。
「・・沖田・・・さん・・?」
「・・・屯所に着いて源さんに会うた時・・シエルちゃんと話せたんか聞かれたんや・・・そん時谷の事聞いて・・嫌な、予感して・・もしかしたら思うて・・・一、ちゃん達に声かけて・・みんなで探して・・・そしたら・・七番隊の奴等見つけて・・蔵に入ったら・・こないな事に・・!!」
自分の袴をぎゅうと音が鳴るくらい、強く強く握りしめてた。
・・・よく沖田さんの顔見たら、凄い汗かいてる。そんなに探してくれてたの・・?私は沖田さんを傷つけたのに・・・酷い事をしたのに・・私の、事・・・。
その事実が嬉しくて、私は沖田さんの頬に手を伸ばす。びくっと体を震わせる沖田さんは、さっきとは正反対の子供が怖がるような目で私を見る。
「・・私・・沖田さんが探してくれて、嬉しいです。」
「・・・・っ・・。」
「ありがとうございます・・こんなに汗かいてまで・・本当に、嬉しい・・。」
「・・シエルちゃんっ・・!」
一筋の涙を流して、沖田さんは私を抱きしめてくる。
沖田さんの腕に包まれた私はそれに応えるように腕を静かに背に回す。
(暖かい・・・。)
さっきまで恐怖で震えていた私の心が・・私の体が温もりを取り戻してくる。沖田さんは力強くも優しさのある抱擁を続けてくれる。
「すまん・・すまん、シエルちゃん・・怪我させへんって、約束したんに・・・ごめんっ・・ごめんなぁ・・!!」
「・・泣かないで、沖田さん・・私だって、沖田さんに・・謝らないと、いけないのに・・・助けてくれて、本当にありがとうございます・・・。」
「・・・シエルちゃん・・。」
沖田さんは力を抜いて、私の肩に手を置いて額を合わせてくる。
「源さんが言うてたんや。シエルちゃんから大事な話があるって・・・聞かせて、くれへんか・・・?」
・・・井上さん・・そんな事まで伝えてくれたんですね・・。
ありがとうございます・・井上さん・・・。
「・・私・・・沖田さんの事が・・好き、なんです・・。」
「・・・ん・・。」
「あの人に似てるからじゃない・・沖田さん自身を、好きになっていったんです・・でも、でも・・・っ・・。」
「・・ん・・ほんで・・?」
「あ・・あの人に笑顔を、思い出してっ・・裏切りたく、ないけど・・でも、沖田さんへの想いも・・止まら、なくてっ・・!」
「・・・・ん・・。」
「私・・もう、分からなくて・・・でも、こんな事沖田さんに・・話しっ・・たく、なくて・・!」
ボロボロ涙を流す私の言葉を、沖田さんは相槌をうちながら聞いてくれた。
沖田さんが好き。けどあの人を裏切りたくない。言いたい事があるのに言葉がまとまらない。言葉がぐちゃぐちゃだ。
でも・・話さなきゃ。伝えるって決めたんだ。沖田さんなら受け入れてくれるって、斎藤さんも井上さんも言ってた。
(でも・・今でも怖い・・・。)
私の言葉で沖田さんを傷つけていないか・・怖くてたまらない。
「沖田さんを・・傷つけ、たくなくて・・っ・・でも、1人で抱え込むのも辛くて・・私・・私っ・・・!」
「・・もうええ。もうええよシエルちゃん。」
「駄目、です・・!まだ、ちゃんと・・・!」
「もう充分伝わったで。」
額を離した沖田さんは——その優しい隻眼を細め、私の口にキスをしてくる。
「——?!」
突然の事に驚いた私は少し口を開いてしまう。
それを逃すまいと舌を伸ばしてくる沖田さんは、私の口内をその舌で犯してくる。舌を絡ませ、深い深い甘いキスを私に与えてくる。
「んっ・・ふぅ、あ・・んぅ・・!」
止まらない沖田さんからの深いキス。
うまく息ができなくて頭がボーっとしてくる。体の力が抜けてくると、沖田さんは優しく私の頭を支えて甘いキスを続ける。私はただそれを受け止めるだけ。何度も何度も繰り返した後・・その唇はやっと離される。
「一緒に探そうや。帰る方法。」
「・・え・・?」
「惚れた女の為ならワシは何だってしたる。シエルちゃんの想い・・しっかり受け止めたで。話してくれておおきに。」
「・・分かって、ますか・・?私は・・・最低な女ですよ・・?」
「甘えてええ言うたのはワシや。」
「どうして・・そんなに優しいんですか・・?」
「・・・もういっぺんすれば、分かってくれるか?」
そう呟く沖田さんはまた私に深いキスを・・・今度は短いキスを落としてきて、真っ直ぐな目で私を見る。
「シエルちゃんが好きやからや。好きな女の願いを・・・一緒に考えて、絶対叶えたる。」
「お前の隊士等は無理矢理帰らせたで。」
「なっ・・・?!」
「それより・・お前シエルちゃんに何しとんねや。こないな場所に連れ込みおって・・・あ?」
「こ・・これは・・・・!」
「こない小汚い場所連れ込むとはのぉ・・えらい趣味しとんなぁ。あ”?谷よぉ。」
淡々と言葉を続ける沖田さんだけど・・その一つ一つに怒りが込められているのがよく分かる。ドスのきいた低い声。谷もそれには気付いていて、性欲に満ちた表情はもうとっくに無くなっていた。
「この事は局長に報告させてもらうで。」
「ちょ・・ちょっと待ってくれ・・・!」
「——せやろ?源さん。」
「なっ・・・?!」
(源さんって・・まさか・・・。)
沖田さんの後ろに誰かいる・・・霞む視界で一生懸命見ると、そこにいたのは・・斎藤さんに永倉さん、そして井上さんだった。
3人共これまで見た事のないくらい怖い顔で谷を睨みつけている。
「テメェらまで・・!!」
「ホンマつくづく救えん男やなぁ谷。」
「抵抗できない女相手にそこまでできるとはな・・男がなってねぇな。」
ジリジリ近づいてくる鬼の形相の2人。谷は体を震わせながらただ見上げる事しかできていなかった。
井上さんは怒りの表情をしながらも冷静であり、私の傍に近付いてきた。
「谷は俺達が連れて行く。総司は八神を見てやれ、屯所に来るのは明日でいい。副長には俺から伝えておく。」
「く・・・くそっ!!」
慌てて立ち上がる谷は走り逃げようとした——けど、沖田さんにそれを止められる。谷の首根っこを掴んだその腕は、血管が浮かび上がるくらいの力でどんどん首を絞めていく。
「がっ・・ぐふっ・・・!!」
「・・この落とし前はしっかりとってもらうで・・明日が楽しみやのぉ?」
「ゔっ・・がぁっ・・・!」
「よせ沖田。そのまま絞めたら死んじまうぞ。」
「・・・ちっ・・朝までコイツ、逃すんやないで。」
斎藤さんと永倉さんに谷を渡すと、2人がかりで縛り上げていた。
(・・助かっ・・た・・・。)
「大丈夫か?」
井上さんは私を起き上がらせ、口を縛っている布と腕を縛っている縄を小刀で斬ってくれた。脱がされた袴を私の腰前にかけてくれて見えないようにしてくれた。
「ありがとう・・ござい、ます・・。」
「今夜は総司の家で休め。明日は大丈夫になったら来てくれ・・いいな?」
「・・はい・・・。」
「よし。・・・行くぞ斎藤、新八。」
優しく頬を撫でてくれた井上さんは立ち上がり、斎藤さん達と一緒に蔵から出て行った。途中谷は何か文句を言っていたように見えたけど、永倉さんの拳骨を食らってそのまま黙っちゃった・・。
「・・・・。」
(沖田さん・・・。)
沖田さんは静かに私の前に屈んでくる。そのまま縛られて真っ赤になっている私の腕を優しく持ち、大きな手で何度も擦ってくれる。
その行為に・・久しぶりの沖田さんに・・少し緊張しちゃう・・。
「・・こない綺麗な腕が赤なってしもうたな・・・。」
「こんなの・・すぐ治りますから、大丈夫ですよ。」
「・・・顔・・傷だらけやんか・・・。」
「あはは・・殴られちゃいました。」
「・・笑い事ちゃうやろ・・・。」
沖田さんは私の顔に優しく触れてくる。
その触れ方が本当に優しくて・・丁寧で・・それだけで胸がドキドキする。顔だって目の前にあるけど、目を合わせられない。触れられる箇所が熱くなるのが分かる。
(どうしよう・・どうし・・・?)
ふと沖田さんの手が離れた。
不思議に思い沖田さんに目を向けると・・泣きそうな、辛そうな目をしながら下を向いていた。
「・・沖田・・・さん・・?」
「・・・屯所に着いて源さんに会うた時・・シエルちゃんと話せたんか聞かれたんや・・・そん時谷の事聞いて・・嫌な、予感して・・もしかしたら思うて・・・一、ちゃん達に声かけて・・みんなで探して・・・そしたら・・七番隊の奴等見つけて・・蔵に入ったら・・こないな事に・・!!」
自分の袴をぎゅうと音が鳴るくらい、強く強く握りしめてた。
・・・よく沖田さんの顔見たら、凄い汗かいてる。そんなに探してくれてたの・・?私は沖田さんを傷つけたのに・・・酷い事をしたのに・・私の、事・・・。
その事実が嬉しくて、私は沖田さんの頬に手を伸ばす。びくっと体を震わせる沖田さんは、さっきとは正反対の子供が怖がるような目で私を見る。
「・・私・・沖田さんが探してくれて、嬉しいです。」
「・・・・っ・・。」
「ありがとうございます・・こんなに汗かいてまで・・本当に、嬉しい・・。」
「・・シエルちゃんっ・・!」
一筋の涙を流して、沖田さんは私を抱きしめてくる。
沖田さんの腕に包まれた私はそれに応えるように腕を静かに背に回す。
(暖かい・・・。)
さっきまで恐怖で震えていた私の心が・・私の体が温もりを取り戻してくる。沖田さんは力強くも優しさのある抱擁を続けてくれる。
「すまん・・すまん、シエルちゃん・・怪我させへんって、約束したんに・・・ごめんっ・・ごめんなぁ・・!!」
「・・泣かないで、沖田さん・・私だって、沖田さんに・・謝らないと、いけないのに・・・助けてくれて、本当にありがとうございます・・・。」
「・・・シエルちゃん・・。」
沖田さんは力を抜いて、私の肩に手を置いて額を合わせてくる。
「源さんが言うてたんや。シエルちゃんから大事な話があるって・・・聞かせて、くれへんか・・・?」
・・・井上さん・・そんな事まで伝えてくれたんですね・・。
ありがとうございます・・井上さん・・・。
「・・私・・・沖田さんの事が・・好き、なんです・・。」
「・・・ん・・。」
「あの人に似てるからじゃない・・沖田さん自身を、好きになっていったんです・・でも、でも・・・っ・・。」
「・・ん・・ほんで・・?」
「あ・・あの人に笑顔を、思い出してっ・・裏切りたく、ないけど・・でも、沖田さんへの想いも・・止まら、なくてっ・・!」
「・・・・ん・・。」
「私・・もう、分からなくて・・・でも、こんな事沖田さんに・・話しっ・・たく、なくて・・!」
ボロボロ涙を流す私の言葉を、沖田さんは相槌をうちながら聞いてくれた。
沖田さんが好き。けどあの人を裏切りたくない。言いたい事があるのに言葉がまとまらない。言葉がぐちゃぐちゃだ。
でも・・話さなきゃ。伝えるって決めたんだ。沖田さんなら受け入れてくれるって、斎藤さんも井上さんも言ってた。
(でも・・今でも怖い・・・。)
私の言葉で沖田さんを傷つけていないか・・怖くてたまらない。
「沖田さんを・・傷つけ、たくなくて・・っ・・でも、1人で抱え込むのも辛くて・・私・・私っ・・・!」
「・・もうええ。もうええよシエルちゃん。」
「駄目、です・・!まだ、ちゃんと・・・!」
「もう充分伝わったで。」
額を離した沖田さんは——その優しい隻眼を細め、私の口にキスをしてくる。
「——?!」
突然の事に驚いた私は少し口を開いてしまう。
それを逃すまいと舌を伸ばしてくる沖田さんは、私の口内をその舌で犯してくる。舌を絡ませ、深い深い甘いキスを私に与えてくる。
「んっ・・ふぅ、あ・・んぅ・・!」
止まらない沖田さんからの深いキス。
うまく息ができなくて頭がボーっとしてくる。体の力が抜けてくると、沖田さんは優しく私の頭を支えて甘いキスを続ける。私はただそれを受け止めるだけ。何度も何度も繰り返した後・・その唇はやっと離される。
「一緒に探そうや。帰る方法。」
「・・え・・?」
「惚れた女の為ならワシは何だってしたる。シエルちゃんの想い・・しっかり受け止めたで。話してくれておおきに。」
「・・分かって、ますか・・?私は・・・最低な女ですよ・・?」
「甘えてええ言うたのはワシや。」
「どうして・・そんなに優しいんですか・・?」
「・・・もういっぺんすれば、分かってくれるか?」
そう呟く沖田さんはまた私に深いキスを・・・今度は短いキスを落としてきて、真っ直ぐな目で私を見る。
「シエルちゃんが好きやからや。好きな女の願いを・・・一緒に考えて、絶対叶えたる。」