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「——・・っ・・・んっ・・。」
(頭・・痛い・・・。)
鈍い痛みで目覚めた私は、見覚えのない蔵の中だって何となく分かった。額に血が固まってるのも分かる・・・かなり血が出ちゃったみたい・・かな・・・・。
(口も布で縛られてる・・。)
意外と冷静でいられてる・・・昔は組織で当たり前だったからかな。毎日男から狙われて・・逃げて・・・こんな事してくる男なんかいっぱいいたからな・・。
(・・私を殴ったのは谷さんだった。)
一度遊んでみたかったって言ってたけど・・・まさかこんな形になるとは思わなかった。腕も縛られてるし・・・あ、足は縛られてない・・良かった・・・。
・・・さてどうしようかな・・どうすれば・・・。
「いいか!ちゃんと見張ってろよお前等!」
「は、はい!」
「・・・!」
この声・・・谷さんだ。今返事した人達は七番隊の隊士・・。
蔵の扉がゆっくり開かれ、明かりを持ってニタニタと笑いながら谷さんが入ってきた。
「よぉ、起きたか八神さんよぉ・・へへへ・・・。」
明かりのせいで余計に不気味に見える。
・・・こんな奴に背後を取られるなんて・・・最悪・・!!谷を睨みつけると、その不気味な笑顔は更に増していく。
「いいねぇ~・・襲われる前の女が抵抗する時のその目・・たまんねぇなぁ・・・それをたっぷり味わうのが最高の一時なんだよなぁ・・!!」
(・・コイツ・・・最低・・・!)
ゆっくり近づいてきた谷は私の顎を乱暴につかみ上げ、顔全体を舐めてくる。
「~~・・!!!」
「ん~いい味だぁ・・!!あ~マジでたまんねぇな・・!!」
顔を舐めまわして満足したのかその舌は少しずつ下に降りてきて、首筋・・鎖骨・・胸のあたりまでやってくる。そんな悪趣味な行動に鳥肌が立つ。
(気持ち悪い・・気持ち悪い気持ち悪い!!!)
私は縛られていない足を——思い切り谷の股間目掛けて蹴り上げる。直撃を食らった谷は呻き声をあげながら倒れこみそのまま何度も転がっている。
「ふんぐうぅ・・・!!!う、があぁぁ・・!!」
(よしっ、今なら・・!)
何とか立ち上がった私は、蔵の入り口へ向かって走り出す。
あの扉をなんとか体当たりで開けられれば何とかな———
「こんの・・クソアマがあぁぁ!!!!」
「——?!」
背後には——いつの間にか立ち上がった谷がすぐそこまで迫っていた。気付いた時には私の首根っこは思い切り掴まれていて、怒り狂った谷に地面に向かって叩きつけられた。その衝撃で私の視界は揺らいでしまう。
(——あ・・や、ばい・・・・。)
気絶させられた時に食らった後頭部の傷が、衝撃で開いてしまうのが分かる。血は流れ出し、意識が少し朦朧とする。
(眩暈がする・・気持ち、悪・・。)
「手こずらせやがって・・このクソがぁ!!」
私を思い通りにできないのが腹立ったのか、谷はその後私の上に跨って何度も殴ってくる。腕を縛られている私は何に抵抗もできず、ただ殴られているしかなかった。殴られながら私は、朦朧とする意識の中・・ただ一つに事を考えてた。
(沖田さんから貰った着物・・汚れちゃった・・・。)
以前に借りた着物のお返しもできず、新しく貰ったこの着物も土や血で汚れてしまった。何よりこんな男に触れられてしまったのが一番ショックでしかない。
・・・でも・・これはきっと罰なんだ・・沖田さんに酷い事をしてしまった私への罰なんだ・・・。
(ごめんなさ・・ごめんなさい沖田さん・・。)
ちゃんとあなたに、直接謝りたかった・・・・。
もう何も考えたくない・・・何もしたくない・・・抵抗する気力もなくなってしまい、それに気づいた谷は私への暴力を止める。
自分でも分かるくらい顔が腫れてる。血も出てる。谷は荒い呼吸をしながらそんな私を見てくる。
「はぁ・・はぁ・・・へへっ、やっと落ち着きやがって・・!」
谷は私の袴に手を掛け無理矢理脱がしてくる。荒い鼻息で力の抜けた私の足を広げて・・・・膨れ上がった自身のソレを手で擦りながら近づけてくる。
「へへへ・・楽しもうぜ八神さんよぉ・・ひひ・・・!!」
(———嫌。)
昔何度も組織の人間に襲われてきた。こんな状況は日常茶飯事で慣れっこだ。
慣れっこ・・・慣れてしまっている、ハズなのに・・今は・・・怖い・・怖くてたまらない・・・!!
(嫌・・やだっ・・・いやぁ・・!!)
恐怖で涙が止まらない。そんな私を見てニヤけてくる谷の笑顔が怖い。
嫌・・・助けて・・誰か・・・誰か助けて・・!!
『——シエルちゃん!!』
(——っ・・!)
こんな時に・・・沖田さんの顔を思い浮かべるなんて・・・。
私って・・・最低・・・・・・・でも・・でも・・っ・・!!
(助けて・・沖田さんっ・・・!!!)
あと少し。谷が私の中に挿ってくるまであとほんの少し——その時だった。
『バァァン!!』
「——?!」
蔵の扉が誰かによって無理矢理開かれた。
外はいつの間にか夜になっていて、綺麗な月が夜を照らしている。
「なっ・・誰だ?!」
振り返った谷の顔が、その人物を見て青ざめていくのが分かる。
月明かりの逆光でその扉を開けた人物の顔は暗い。でもそれが誰なのか私にはすぐ分かった。
———浅葱色の羽織が血に染まっていて、素肌にその羽織を身に纏っている人物は、片目には刀の鍔で作られた眼帯をつけている。その腰には愛刀の菊一文字があり、その赤も綺麗に見える。
「・・こないなトコで何しとんねや・・谷。」
(・・・あぁ・・あの時と・・同じ・・・。)
『俺の女に何しとるんや。』
また・・・助けに来てくれた・・・私を・・・・。
目の前にいるその人物は・・・新撰組最凶の一番隊隊長・・。
(・・・沖田・・さん・・・・。)
(頭・・痛い・・・。)
鈍い痛みで目覚めた私は、見覚えのない蔵の中だって何となく分かった。額に血が固まってるのも分かる・・・かなり血が出ちゃったみたい・・かな・・・・。
(口も布で縛られてる・・。)
意外と冷静でいられてる・・・昔は組織で当たり前だったからかな。毎日男から狙われて・・逃げて・・・こんな事してくる男なんかいっぱいいたからな・・。
(・・私を殴ったのは谷さんだった。)
一度遊んでみたかったって言ってたけど・・・まさかこんな形になるとは思わなかった。腕も縛られてるし・・・あ、足は縛られてない・・良かった・・・。
・・・さてどうしようかな・・どうすれば・・・。
「いいか!ちゃんと見張ってろよお前等!」
「は、はい!」
「・・・!」
この声・・・谷さんだ。今返事した人達は七番隊の隊士・・。
蔵の扉がゆっくり開かれ、明かりを持ってニタニタと笑いながら谷さんが入ってきた。
「よぉ、起きたか八神さんよぉ・・へへへ・・・。」
明かりのせいで余計に不気味に見える。
・・・こんな奴に背後を取られるなんて・・・最悪・・!!谷を睨みつけると、その不気味な笑顔は更に増していく。
「いいねぇ~・・襲われる前の女が抵抗する時のその目・・たまんねぇなぁ・・・それをたっぷり味わうのが最高の一時なんだよなぁ・・!!」
(・・コイツ・・・最低・・・!)
ゆっくり近づいてきた谷は私の顎を乱暴につかみ上げ、顔全体を舐めてくる。
「~~・・!!!」
「ん~いい味だぁ・・!!あ~マジでたまんねぇな・・!!」
顔を舐めまわして満足したのかその舌は少しずつ下に降りてきて、首筋・・鎖骨・・胸のあたりまでやってくる。そんな悪趣味な行動に鳥肌が立つ。
(気持ち悪い・・気持ち悪い気持ち悪い!!!)
私は縛られていない足を——思い切り谷の股間目掛けて蹴り上げる。直撃を食らった谷は呻き声をあげながら倒れこみそのまま何度も転がっている。
「ふんぐうぅ・・・!!!う、があぁぁ・・!!」
(よしっ、今なら・・!)
何とか立ち上がった私は、蔵の入り口へ向かって走り出す。
あの扉をなんとか体当たりで開けられれば何とかな———
「こんの・・クソアマがあぁぁ!!!!」
「——?!」
背後には——いつの間にか立ち上がった谷がすぐそこまで迫っていた。気付いた時には私の首根っこは思い切り掴まれていて、怒り狂った谷に地面に向かって叩きつけられた。その衝撃で私の視界は揺らいでしまう。
(——あ・・や、ばい・・・・。)
気絶させられた時に食らった後頭部の傷が、衝撃で開いてしまうのが分かる。血は流れ出し、意識が少し朦朧とする。
(眩暈がする・・気持ち、悪・・。)
「手こずらせやがって・・このクソがぁ!!」
私を思い通りにできないのが腹立ったのか、谷はその後私の上に跨って何度も殴ってくる。腕を縛られている私は何に抵抗もできず、ただ殴られているしかなかった。殴られながら私は、朦朧とする意識の中・・ただ一つに事を考えてた。
(沖田さんから貰った着物・・汚れちゃった・・・。)
以前に借りた着物のお返しもできず、新しく貰ったこの着物も土や血で汚れてしまった。何よりこんな男に触れられてしまったのが一番ショックでしかない。
・・・でも・・これはきっと罰なんだ・・沖田さんに酷い事をしてしまった私への罰なんだ・・・。
(ごめんなさ・・ごめんなさい沖田さん・・。)
ちゃんとあなたに、直接謝りたかった・・・・。
もう何も考えたくない・・・何もしたくない・・・抵抗する気力もなくなってしまい、それに気づいた谷は私への暴力を止める。
自分でも分かるくらい顔が腫れてる。血も出てる。谷は荒い呼吸をしながらそんな私を見てくる。
「はぁ・・はぁ・・・へへっ、やっと落ち着きやがって・・!」
谷は私の袴に手を掛け無理矢理脱がしてくる。荒い鼻息で力の抜けた私の足を広げて・・・・膨れ上がった自身のソレを手で擦りながら近づけてくる。
「へへへ・・楽しもうぜ八神さんよぉ・・ひひ・・・!!」
(———嫌。)
昔何度も組織の人間に襲われてきた。こんな状況は日常茶飯事で慣れっこだ。
慣れっこ・・・慣れてしまっている、ハズなのに・・今は・・・怖い・・怖くてたまらない・・・!!
(嫌・・やだっ・・・いやぁ・・!!)
恐怖で涙が止まらない。そんな私を見てニヤけてくる谷の笑顔が怖い。
嫌・・・助けて・・誰か・・・誰か助けて・・!!
『——シエルちゃん!!』
(——っ・・!)
こんな時に・・・沖田さんの顔を思い浮かべるなんて・・・。
私って・・・最低・・・・・・・でも・・でも・・っ・・!!
(助けて・・沖田さんっ・・・!!!)
あと少し。谷が私の中に挿ってくるまであとほんの少し——その時だった。
『バァァン!!』
「——?!」
蔵の扉が誰かによって無理矢理開かれた。
外はいつの間にか夜になっていて、綺麗な月が夜を照らしている。
「なっ・・誰だ?!」
振り返った谷の顔が、その人物を見て青ざめていくのが分かる。
月明かりの逆光でその扉を開けた人物の顔は暗い。でもそれが誰なのか私にはすぐ分かった。
———浅葱色の羽織が血に染まっていて、素肌にその羽織を身に纏っている人物は、片目には刀の鍔で作られた眼帯をつけている。その腰には愛刀の菊一文字があり、その赤も綺麗に見える。
「・・こないなトコで何しとんねや・・谷。」
(・・・あぁ・・あの時と・・同じ・・・。)
『俺の女に何しとるんや。』
また・・・助けに来てくれた・・・私を・・・・。
目の前にいるその人物は・・・新撰組最凶の一番隊隊長・・。
(・・・沖田・・さん・・・・。)