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「沖田さん、着替え終わりました。」
寝室の引き戸を開けると、沖田さんはすでに着替えていて隊服を着ていた。
「おう!ワシも準備・・・。」
「・・・?どうしました?」
「・・あ・・・いや、その・・思った以上に似合うてる思うて・・つい見惚れてしもうた。」
「えっ・・・。」
「・・・・す、すまん!ほ、ほな行こうか!」
沖田さんは顔を真っ赤にして玄関に向かってしまった。
・・・面と向かってそういう事言われるの・・凄い恥ずかしい・・何今の付き合いたてのカップルみたいな反応・・!!変に意識しちゃうよ・・・。
私も玄関に向かい靴を履き、屯所へ向かって歩き出す。お互い恥ずかしさもあって無言で歩いていると、目の前に見覚えのある人物が歩いていた。
(あの袖切ってる後ろ姿・・・!)
「永倉さんっ!」
「?・・おぉ、八神やないか。体はもう大丈夫なんか?」
「はい、大丈夫です!」
「そりゃ良かったわ。・・ん?その着物・・・。」
「おぅ新八ちゃん!奇遇やのぉ~!お前も屯所やろ?!とっとと行くでぇ!!」
「ぐえっ!!」
何かを言いかけた永倉さんに沖田さんは、思いっきり腕で首元をしめながら前へ歩いて行く。
・・・この着物がどうしたんだろ??二人共行っちゃった・・まぁ道も覚えてるしいいけど。そんな事を思いながら歩いていると、背後から声を掛けられる。
「八神か?」
「え?・・あ、斎藤さん!」
「久しぶりだな、元気そうでよかった。・・・おりょうとお登勢が心配してたぞ。」
「そう・・ですよね。すみません・・。」
そうだ・・・何も言わずに出て行ったんだ・・後で謝らなきゃ。
「・・沖田は一緒じゃないのか?」
「あ・・永倉さんと一緒に先行きましたよ?」
「そうなのか?・・まぁいい、一緒に行こうか。」
「はい!」
無言で歩いていると、斎藤さんはふと何かを思い出したかのような表情になって私を見る。
「そういえばその着物、沖田が買ったものだろ?」
「え?何で知ってるんですか?」
「買ったところを永倉と見たからな。」
・・・あぁ~・・だから着物の事永倉さん知ってたような言い振りだったんだ。
「呉服屋の前でずっと立っていたから声をかけたんだ。そしたらアイツ、金を貸してくれって言うもんだからまたくればいいじゃねぇかって言ったら・・”シエルちゃんが先に買うてしもうたらどないすんねん!”って顔真っ赤にして怒鳴ってな。余程自分が買ってやりたかったみたいだな。」
「え・・・そうなんですか・・・?」
た・・確かにまたにすればいいのに・・私に買ってやりたいって、そんな・・・何か、恥ずかしい・・・!!
「・・・何お前まで赤くなってるんだ。」
「えっあ、いえ・・その・・・!」
「・・・・?」
「は~じ~め~ちゃ~ん???」
「うおっ?!お、沖田いつの間に!」
えっ・・・本当いつの間に来たの?!
「今シエルちゃんと何話しとったんや~?」
「た・・ただの世間話だ。」
・・・いやいや斎藤さん、嘘下手すぎ。誰かさんみたいに嘘が下手ですよ・・・さっきのってもしかして沖田さんから”私に話すなよ”って口止めしてた雰囲気かな・・・。
もちろんそれに気付いた沖田さんは私にも詰め寄ってくる。
「なぁシエルちゃん、一ちゃんに何言われたんや??」
「え・・えっとぉ・・・。」
沖田さん・・その笑顔怖いです・・・。
ちらりと斎藤さんを見ると「言・う・な!」と口パクをしているのが分かる。
・・・口止めされてたのに言っちゃった斎藤さんが悪いんじゃ・・沖田さんの目凄い怖い・・・だから・・すみません斎藤さん。
「この着物を買った時の話を聞きました。」
「なっ・・お、おい・・!」
「・・ほぉ~~そうかそうか・・・せや一ちゃんよぉ・・ワシちぃと走りたい気分なんや。ワシと追いかけっこでもしてくれへんかのぉ~~??」
「・・・なぜ刀を出すんだ沖田・・!」
「ほな行くでぇ??よぉ~~い・・どぉぉん!!!」
「うおぉ?!おい、本気じゃねぇか!!」
鬼の形相で刀を振り回す沖田さんは、全力で逃げる斎藤さんと一緒に走り出していった。
うわぁ・・・足速っ・・・。
「ぜぇ・・ぜぇ・・ったく、本気でしめよった・・。」
「あ、永倉さん。」
「はぁ・・総司の奴今度は斎藤か・・まぁええわ、行こうや。」
「は、はい。」
永倉さん・・・首凄い赤いんですけど・・沖田さん本気でしめてたんですね・・・。
「しかし・・ホンマお前が元気でよかったわ。」
「・・ご心配おかけしてすみません・・・。」
「お前さんが何で池田屋にいたか気になるとこではあるが・・まぁそれも屯所で話せばええ。みんなお前を待っとる。」
・・・そうだよね、昨日池田屋に武装していたのは気になるよね。
全部話さなきゃ・・面倒見てくれるって言ってくれてたから、余計に話さなきゃ・・・・。
(・・何で面倒見るって言われたんだっけ・・・?)
「まぁ一番心配しとったんは総司やけどな。」
「へ?」
「案外お前に本気かもしれへんなアイツ。」
「私に本気・・?」
『ワシはシエルちゃんが好きや。ワシはシエルちゃんを守りたい。』
「・・~~~っ・・!!」
「どないした?」
「な、何でもないです!!」
「・・?」
昨日沖田さんに言われたの思い出しちゃった・・!!
あんな真面目な顔で守るって言われたら・・嬉しくない人なんていないもん・・恥ずかしい・・・!!
(・・・・?)
あれ・・・私何で沖田さんに守るって言われたんだっけ?
「おぉ、斎藤がバテとる。」
「え?・・・あ、本当ですね。」
走り続けて疲れたのか、斎藤さんは地べたに寝転がっていた。すぐ傍に立っていた沖田さんも息を切らしていて、肩を大きく上下に動かしていた。
子供が遊び疲れた直後みたい・・ふふっ、なんか可愛いな。
駆け足で近づいた私達に気付いた沖田さんは、額の汗を拭いながら私を見てきた。
「シエルちゃんすまん!置いてってしもうた・・。」
「いえ、大丈夫です。・・・あの沖田さん。」
「ん?」
私は沖田さんの耳元に顔を近づけて囁いた。
「着物ありがとうございます。嬉しいです。」
「——っ!?!?」
私の一言で今までにないくらい顔が真っ赤になった沖田さんを見て、斎藤さんと永倉さんは大笑いしていた。
そんな2人を追いかけまわす沖田さんは、さらに鬼の形相になっていた。そんな様子を見ていた私はクスクスと笑いながら屯所へ向かう。
寝室の引き戸を開けると、沖田さんはすでに着替えていて隊服を着ていた。
「おう!ワシも準備・・・。」
「・・・?どうしました?」
「・・あ・・・いや、その・・思った以上に似合うてる思うて・・つい見惚れてしもうた。」
「えっ・・・。」
「・・・・す、すまん!ほ、ほな行こうか!」
沖田さんは顔を真っ赤にして玄関に向かってしまった。
・・・面と向かってそういう事言われるの・・凄い恥ずかしい・・何今の付き合いたてのカップルみたいな反応・・!!変に意識しちゃうよ・・・。
私も玄関に向かい靴を履き、屯所へ向かって歩き出す。お互い恥ずかしさもあって無言で歩いていると、目の前に見覚えのある人物が歩いていた。
(あの袖切ってる後ろ姿・・・!)
「永倉さんっ!」
「?・・おぉ、八神やないか。体はもう大丈夫なんか?」
「はい、大丈夫です!」
「そりゃ良かったわ。・・ん?その着物・・・。」
「おぅ新八ちゃん!奇遇やのぉ~!お前も屯所やろ?!とっとと行くでぇ!!」
「ぐえっ!!」
何かを言いかけた永倉さんに沖田さんは、思いっきり腕で首元をしめながら前へ歩いて行く。
・・・この着物がどうしたんだろ??二人共行っちゃった・・まぁ道も覚えてるしいいけど。そんな事を思いながら歩いていると、背後から声を掛けられる。
「八神か?」
「え?・・あ、斎藤さん!」
「久しぶりだな、元気そうでよかった。・・・おりょうとお登勢が心配してたぞ。」
「そう・・ですよね。すみません・・。」
そうだ・・・何も言わずに出て行ったんだ・・後で謝らなきゃ。
「・・沖田は一緒じゃないのか?」
「あ・・永倉さんと一緒に先行きましたよ?」
「そうなのか?・・まぁいい、一緒に行こうか。」
「はい!」
無言で歩いていると、斎藤さんはふと何かを思い出したかのような表情になって私を見る。
「そういえばその着物、沖田が買ったものだろ?」
「え?何で知ってるんですか?」
「買ったところを永倉と見たからな。」
・・・あぁ~・・だから着物の事永倉さん知ってたような言い振りだったんだ。
「呉服屋の前でずっと立っていたから声をかけたんだ。そしたらアイツ、金を貸してくれって言うもんだからまたくればいいじゃねぇかって言ったら・・”シエルちゃんが先に買うてしもうたらどないすんねん!”って顔真っ赤にして怒鳴ってな。余程自分が買ってやりたかったみたいだな。」
「え・・・そうなんですか・・・?」
た・・確かにまたにすればいいのに・・私に買ってやりたいって、そんな・・・何か、恥ずかしい・・・!!
「・・・何お前まで赤くなってるんだ。」
「えっあ、いえ・・その・・・!」
「・・・・?」
「は~じ~め~ちゃ~ん???」
「うおっ?!お、沖田いつの間に!」
えっ・・・本当いつの間に来たの?!
「今シエルちゃんと何話しとったんや~?」
「た・・ただの世間話だ。」
・・・いやいや斎藤さん、嘘下手すぎ。誰かさんみたいに嘘が下手ですよ・・・さっきのってもしかして沖田さんから”私に話すなよ”って口止めしてた雰囲気かな・・・。
もちろんそれに気付いた沖田さんは私にも詰め寄ってくる。
「なぁシエルちゃん、一ちゃんに何言われたんや??」
「え・・えっとぉ・・・。」
沖田さん・・その笑顔怖いです・・・。
ちらりと斎藤さんを見ると「言・う・な!」と口パクをしているのが分かる。
・・・口止めされてたのに言っちゃった斎藤さんが悪いんじゃ・・沖田さんの目凄い怖い・・・だから・・すみません斎藤さん。
「この着物を買った時の話を聞きました。」
「なっ・・お、おい・・!」
「・・ほぉ~~そうかそうか・・・せや一ちゃんよぉ・・ワシちぃと走りたい気分なんや。ワシと追いかけっこでもしてくれへんかのぉ~~??」
「・・・なぜ刀を出すんだ沖田・・!」
「ほな行くでぇ??よぉ~~い・・どぉぉん!!!」
「うおぉ?!おい、本気じゃねぇか!!」
鬼の形相で刀を振り回す沖田さんは、全力で逃げる斎藤さんと一緒に走り出していった。
うわぁ・・・足速っ・・・。
「ぜぇ・・ぜぇ・・ったく、本気でしめよった・・。」
「あ、永倉さん。」
「はぁ・・総司の奴今度は斎藤か・・まぁええわ、行こうや。」
「は、はい。」
永倉さん・・・首凄い赤いんですけど・・沖田さん本気でしめてたんですね・・・。
「しかし・・ホンマお前が元気でよかったわ。」
「・・ご心配おかけしてすみません・・・。」
「お前さんが何で池田屋にいたか気になるとこではあるが・・まぁそれも屯所で話せばええ。みんなお前を待っとる。」
・・・そうだよね、昨日池田屋に武装していたのは気になるよね。
全部話さなきゃ・・面倒見てくれるって言ってくれてたから、余計に話さなきゃ・・・・。
(・・何で面倒見るって言われたんだっけ・・・?)
「まぁ一番心配しとったんは総司やけどな。」
「へ?」
「案外お前に本気かもしれへんなアイツ。」
「私に本気・・?」
『ワシはシエルちゃんが好きや。ワシはシエルちゃんを守りたい。』
「・・~~~っ・・!!」
「どないした?」
「な、何でもないです!!」
「・・?」
昨日沖田さんに言われたの思い出しちゃった・・!!
あんな真面目な顔で守るって言われたら・・嬉しくない人なんていないもん・・恥ずかしい・・・!!
(・・・・?)
あれ・・・私何で沖田さんに守るって言われたんだっけ?
「おぉ、斎藤がバテとる。」
「え?・・・あ、本当ですね。」
走り続けて疲れたのか、斎藤さんは地べたに寝転がっていた。すぐ傍に立っていた沖田さんも息を切らしていて、肩を大きく上下に動かしていた。
子供が遊び疲れた直後みたい・・ふふっ、なんか可愛いな。
駆け足で近づいた私達に気付いた沖田さんは、額の汗を拭いながら私を見てきた。
「シエルちゃんすまん!置いてってしもうた・・。」
「いえ、大丈夫です。・・・あの沖田さん。」
「ん?」
私は沖田さんの耳元に顔を近づけて囁いた。
「着物ありがとうございます。嬉しいです。」
「——っ!?!?」
私の一言で今までにないくらい顔が真っ赤になった沖田さんを見て、斎藤さんと永倉さんは大笑いしていた。
そんな2人を追いかけまわす沖田さんは、さらに鬼の形相になっていた。そんな様子を見ていた私はクスクスと笑いながら屯所へ向かう。