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「か〜!ホンマえげつないホームラン打つなぁ!」
「えっへん!元女子野球部4番を舐めないでくださいねっ!」
「ひゅ〜!流石や八神ちゃん!」
1ヶ月前、吉田バッティングセンターで仕事の憂さ晴らしをしていた。
当たり前のようにホームランを打っていたら
『ネェちゃんえげつないの〜。』
って、蛇柄ジャケットにテクノカットの眼帯男に声をかけられた。突然なに?!って思わず身構えてたら、単純に見ていたかっただけらしい。
それから時々打ちに行くと、こうやって一緒に打っている遊び友達。神室町で恐れられている男、真島吾朗。
らしいんだけど・・・なぁんかそう見えないくらい面白い人なんだよなぁ。
「今日はえらいイラついとるのぉ。また仕事で何かあったんか?」
「そーだ聞いてくださいよ!部長が私を見て『君はもっと女らしくしたらどうだい?』って言うんですよ?!もーイライラするー!!」
「何やその古臭い台詞!酷いこと言うもんやなぁ。しょーもない上司や。」
「もー本当嫌!ムカつく!そんなの私が一番分かってるっつーのー!!」
「ほぉ〜特大ホームランや!」
『女らしい』。
そんな言葉、私には縁遠い言葉だ。子供の頃から運動しかしてこなかった私は、女友達もチームメイトくらいしかいなくて、女らしい会話もほとんど無く生きてきた。どちらかと言うと男友達の方が多いくらい。
社会人になって、そんな運動バカの私にとって普通のOLは辛い。女性らしさを求められる事が多くて、できないと言われる『女らしさ』。
「はぁ・・はぁ・・疲れた・・・。」
「そりゃあんだけ打ち込んだらそうなるやろな。さて、次は俺の番や。」
「真島さん頑張ってー!」
「おう!よう見とき!」
真島さんは超人級コースを選び、いつも通りホームランを決めている。
この人も凄いよなー。思わず見惚れちゃう。その格好でよく動けるなぁ・・・。
「なぁ八神ちゃん!」
「はい?」
「ワシな!今惚れとる!女おんねん!」
「えっ?!そうなんですか?!」
って、普通に話しながら打ってる!!凄すぎ!!
「そいつはな!自分に自信が!ないねん!」
・・・この状況何?え?恋愛相談?
「ワシからしたら!充分ええ!女や!」
でもちょっと真島さんの好きな人気になる・・・どんな人が好きなんだろ・・。きっと綺麗で可愛い人なんだろうな・・。
「周りの奴の!言うこと気にして!自分の魅力に!気づかんのや!」
えーそれ勿体ない・・・。
「今も気にして!こうやってバット!よぉ振る女なんや!」
へぇ〜・・・私以外にいるんだ!親近感。
「ワシと話す時の笑顔がな!めっちゃエエんやで!ごっつ可愛エエんや!」
えっ、会話するの?!
「しょうもない上司に!言われてもへこたれず!頑張る女なんや!」
・・・ん?しょうもない上司に言われても?
「ワシはな!頑張る女が好きや!」
・・・真島、さん?
「周りに何言われても!気にすんな!」
真島さん、何言ってるの?え・・・その人って・・・。
「ワシが惚れとるんは!お前や八神ちゃん!」
「・・・っ!真島さんっ・・・!」
全球ホームラン。大胆な告白と一緒に全部決めた。
打ち終えてこっちに振り向き、汗をかいた笑顔で私を見る。
「・・・好きやで八神ちゃん。俺の女になっとくれ。」
「っ・・グスッ、真島、さぁん・・・!」
「初めてここで打ってるの見た時から、俺は可愛くてエエ女やと思っとったで。お前の可愛さは俺が知っとる。それじゃアカンか?」
「・・ううん、ううん!それでいい・・!それだけでいぃ・・・!うわあぁぁん!」
「あーあー泣きよって。ほれ。」
打席から戻ってきた真島さんは手を広げている。そんな真島さんの胸板に飛び込みながら泣きじゃくる。
「ほんで?返事は?」
「・・グスッ・・・も"ち"ろ"ん"・・・!!」
「って、鼻水えげつな!!ったく・・・ほれ、泣きつかれたやろ?メシ行こうや。」
「はいぃ・・!!」
こうして私達は付き合い始めた。
デートには必ず吉田バッティングセンターに行く。
「今日も決めるでぇ!」
「はいっ!」
もう憂さ晴らしで振ることはない。
「えっへん!元女子野球部4番を舐めないでくださいねっ!」
「ひゅ〜!流石や八神ちゃん!」
1ヶ月前、吉田バッティングセンターで仕事の憂さ晴らしをしていた。
当たり前のようにホームランを打っていたら
『ネェちゃんえげつないの〜。』
って、蛇柄ジャケットにテクノカットの眼帯男に声をかけられた。突然なに?!って思わず身構えてたら、単純に見ていたかっただけらしい。
それから時々打ちに行くと、こうやって一緒に打っている遊び友達。神室町で恐れられている男、真島吾朗。
らしいんだけど・・・なぁんかそう見えないくらい面白い人なんだよなぁ。
「今日はえらいイラついとるのぉ。また仕事で何かあったんか?」
「そーだ聞いてくださいよ!部長が私を見て『君はもっと女らしくしたらどうだい?』って言うんですよ?!もーイライラするー!!」
「何やその古臭い台詞!酷いこと言うもんやなぁ。しょーもない上司や。」
「もー本当嫌!ムカつく!そんなの私が一番分かってるっつーのー!!」
「ほぉ〜特大ホームランや!」
『女らしい』。
そんな言葉、私には縁遠い言葉だ。子供の頃から運動しかしてこなかった私は、女友達もチームメイトくらいしかいなくて、女らしい会話もほとんど無く生きてきた。どちらかと言うと男友達の方が多いくらい。
社会人になって、そんな運動バカの私にとって普通のOLは辛い。女性らしさを求められる事が多くて、できないと言われる『女らしさ』。
「はぁ・・はぁ・・疲れた・・・。」
「そりゃあんだけ打ち込んだらそうなるやろな。さて、次は俺の番や。」
「真島さん頑張ってー!」
「おう!よう見とき!」
真島さんは超人級コースを選び、いつも通りホームランを決めている。
この人も凄いよなー。思わず見惚れちゃう。その格好でよく動けるなぁ・・・。
「なぁ八神ちゃん!」
「はい?」
「ワシな!今惚れとる!女おんねん!」
「えっ?!そうなんですか?!」
って、普通に話しながら打ってる!!凄すぎ!!
「そいつはな!自分に自信が!ないねん!」
・・・この状況何?え?恋愛相談?
「ワシからしたら!充分ええ!女や!」
でもちょっと真島さんの好きな人気になる・・・どんな人が好きなんだろ・・。きっと綺麗で可愛い人なんだろうな・・。
「周りの奴の!言うこと気にして!自分の魅力に!気づかんのや!」
えーそれ勿体ない・・・。
「今も気にして!こうやってバット!よぉ振る女なんや!」
へぇ〜・・・私以外にいるんだ!親近感。
「ワシと話す時の笑顔がな!めっちゃエエんやで!ごっつ可愛エエんや!」
えっ、会話するの?!
「しょうもない上司に!言われてもへこたれず!頑張る女なんや!」
・・・ん?しょうもない上司に言われても?
「ワシはな!頑張る女が好きや!」
・・・真島、さん?
「周りに何言われても!気にすんな!」
真島さん、何言ってるの?え・・・その人って・・・。
「ワシが惚れとるんは!お前や八神ちゃん!」
「・・・っ!真島さんっ・・・!」
全球ホームラン。大胆な告白と一緒に全部決めた。
打ち終えてこっちに振り向き、汗をかいた笑顔で私を見る。
「・・・好きやで八神ちゃん。俺の女になっとくれ。」
「っ・・グスッ、真島、さぁん・・・!」
「初めてここで打ってるの見た時から、俺は可愛くてエエ女やと思っとったで。お前の可愛さは俺が知っとる。それじゃアカンか?」
「・・ううん、ううん!それでいい・・!それだけでいぃ・・・!うわあぁぁん!」
「あーあー泣きよって。ほれ。」
打席から戻ってきた真島さんは手を広げている。そんな真島さんの胸板に飛び込みながら泣きじゃくる。
「ほんで?返事は?」
「・・グスッ・・・も"ち"ろ"ん"・・・!!」
「って、鼻水えげつな!!ったく・・・ほれ、泣きつかれたやろ?メシ行こうや。」
「はいぃ・・!!」
こうして私達は付き合い始めた。
デートには必ず吉田バッティングセンターに行く。
「今日も決めるでぇ!」
「はいっ!」
もう憂さ晴らしで振ることはない。