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「ん〜・・今日もええ天気やのぉ!」
こりゃ建設も捗るで!とっとと進めんと大吾に突っつかれてまうからの。
・・そういや珍しくシエルが起きるの遅かったの。様子見てみるか。
「お〜いシエル、仕事行くで?」
「・・んぅ・・・頭痛い・・。」
「なっ・・ホンマか?!大丈夫か?!」
「うん・・大した事ないから・・・。」
そういうシエルやけど顔はちぃと辛そうや。
「どないする?なんなら今日休みにして・・。」
「・・そうするかな・・吾朗は行って?1人で大丈夫だから・・。」
「せやけど・・。」
「ふふっ・・大丈夫だよ。ね?」
ぬぅ・・心配やけどそない可愛い顔で言われたら変に駄々こねるのも嫌やの・・。
「分かった。せやけど何かあったらすぐ連絡よこしや?飛んで帰ってくるからの!」
「うん、分かった。・・行ってらっしゃい。」
「・・行ってくる。」
そっとシエルの頭を撫でて後ろ髪引かれる思いで家を出た。
(ホンマに大丈夫かの・・。)
「あの親父、これで良かったっすかね?」
「・・・。」
「親父?」
「・・おぉこれでええで。ご苦労やったな。」
「う、うっす!」
・・アカンアカン、西田の言う事殆ど聞いとらんかった。せやけどいつも大丈夫やし、平気やろ適当に答えても。
俺はいつメールが届いてもええように、ずっと携帯を確認してしもうてる。仕事どころやないでホンマに・・心配でしゃあないわ・・・。
「・・・・。」
そういやシエルとこうやって離れる時間があるんは初めてやったの。幹部会はまた別として、仕事以外でこうやって1人になるんはホンマ久しぶりや。
昔は1人で時間潰すなんて喧嘩すりゃ済む事やったけど、もぉ全然やのぉ・・。
「・・はぁ・・・。」
アカン・・めっちゃ1日が長い。退屈でしゃあないわ。
・・・そんだけ俺は、シエルがおらんとアカンのやろな。朝あんだけ気合いが入れとったのに全くやる気がおきん。このプレハブ小屋から現場を眺めてくれるシエルの視線を感じて、それだけで俺は頑張れた。みんなを見守るその目のお陰で俺は・・・。
「・・・・・。」
今日はみんな定時で上がらせるか・・。
結局シエルからの連絡は一切なかった。それは無事である証拠や、ええ事やないか。せやけど今日はホンマ退屈な1日やったわ。
自宅に着いた俺は玄関の鍵を開け中に入る。急いで靴を脱いでリビングへ向かう。
「シエル帰ったで!大丈ーー」
『パァン!』
「ーーー?!」
鳴り響く音。思わず身構えてしもうた。硝煙の匂いと共に俺の体に・・・紙吹雪やら糸やらが頭から被ってきよる。
訳も分からず目をパチクリしとると、目の前には元気に立っとるシエルがおった。手に持ってるのは・・・クラッカー。
「誕生日おめでとう!吾朗!」
「・・・・・・。」
・・・・・・・・・は?
誕、生日・・・??えっ今日って俺の誕生日やったか?混乱する頭で携帯のディスプレイで日付を確認する。
【05/14 17:56】
・・・・5月14日・・。
「・・今日誕生日やったんか・・・。」
「桐生さん達から聞いてたの。嘘つくのは嫌だったけど・・サプライズしたくて。プレゼントまだ用意できてなくて・・でもご飯作ったの!着替えて食べよ?」
・・・嘘・・サプライズ・・・。
・・・・嘘・・・?
「嘘ってなんやねん。」
「・・えっと・・・朝、頭痛いって言ったでしょ?あれはサプライズの準備する為についちゃった嘘なの・・ごめんなさい。どうしてやりたくて・・。」
嘘・・嘘やったんか。
具合は悪うなくて・・俺を喜ばせる為に1人で準備して・・・。
嘘が嫌いやと知っとるシエルは分かりやすく沈んどる。そんなシエルを・・俺は思い切り抱きしめる。
「えっ・・?!」
「・・・元気、なんやな・・。」
「・・う、うん・・元気・・・。」
「・・良かった・・・ホンマ良かった・・。」
ずっと心配やった・・シエルがホンマに大丈夫なんか1日心配でしゃあなかった。
嘘つかれたんは・・まぁ嫌やったけど・・・。
「俺はシエルが無事なら・・なんでもええ。」
「っ・・ごめん、なさい・・。」
「・・反省しとる?」
「・・・うん・・。」
「ほんなら・・ええよな?」
「え?」
お仕置きしても・・ええよな?
「誕プレもろても。」
「えっ・・だから、何も用意・・。」
「あるやんか今。俺の目の前に。」
「・・・?」
(・・気づいとらんようやな。)
訳わからんちゅう顔しとるシエルをお姫様抱っこして寝室に入る。ベッドの上にゆっくり寝転がせ上に跨ると、ようやく理解できたシエルは顔を真っ赤にしよった。
「ちょっ、ちょっと・・!ご飯冷めちゃ・・!」
「後で温めて食うたる。今は・・目の前のプレゼント貰うわ。」
「なっ・・!!」
「今日1日・・寂しかったんやで?シエルが隣におらんと・・・もぉアカンのや。」
顎に手を添え、その唇を無理矢理塞ぐ。舌を口ん中に入れ込んでじゅるりと音を鳴らすと、シエルの顔をトロトロに溶けてまう。
「んぁ、んっんぅふぁっ・・!」
・・・我ながら寂しいなんて言うのは照れてまうが事実や。
シエルが隣におらんと、俺はもう駄目なんや。惚れた女がすぐ近くにおらんと・・もう・・。
暫く舌を吸って離すと、トロンと溶けた顔と目をしとるシエル。欲情した俺はジャケットを脱ぎ捨てる。
「ほな・・いただきます。」
「あっ・・んっ・・!」
その後充分にシエルを可愛がり、ヘトヘトのまま用意してくれた料理を温め2人で食べとると、シエルは後悔したような目をして言うてきた。
「・・もう吾朗に嘘つくのやめよ・・・。」
「ヒヒヒッ!それがええでぇ!次嘘ついたら・・もっと可愛いがったるからの?」
せやけど今日は・・ええ誕生日やったの。
来年もこれからもずっと、こうやって2人で一緒に過ごしたいのぉ。
・・・いや、そうしたる。シエルと一緒におるんや。こうやってずっと・・2人で生きるんや。
(俺がシエルを守るんや。)
こりゃ建設も捗るで!とっとと進めんと大吾に突っつかれてまうからの。
・・そういや珍しくシエルが起きるの遅かったの。様子見てみるか。
「お〜いシエル、仕事行くで?」
「・・んぅ・・・頭痛い・・。」
「なっ・・ホンマか?!大丈夫か?!」
「うん・・大した事ないから・・・。」
そういうシエルやけど顔はちぃと辛そうや。
「どないする?なんなら今日休みにして・・。」
「・・そうするかな・・吾朗は行って?1人で大丈夫だから・・。」
「せやけど・・。」
「ふふっ・・大丈夫だよ。ね?」
ぬぅ・・心配やけどそない可愛い顔で言われたら変に駄々こねるのも嫌やの・・。
「分かった。せやけど何かあったらすぐ連絡よこしや?飛んで帰ってくるからの!」
「うん、分かった。・・行ってらっしゃい。」
「・・行ってくる。」
そっとシエルの頭を撫でて後ろ髪引かれる思いで家を出た。
(ホンマに大丈夫かの・・。)
「あの親父、これで良かったっすかね?」
「・・・。」
「親父?」
「・・おぉこれでええで。ご苦労やったな。」
「う、うっす!」
・・アカンアカン、西田の言う事殆ど聞いとらんかった。せやけどいつも大丈夫やし、平気やろ適当に答えても。
俺はいつメールが届いてもええように、ずっと携帯を確認してしもうてる。仕事どころやないでホンマに・・心配でしゃあないわ・・・。
「・・・・。」
そういやシエルとこうやって離れる時間があるんは初めてやったの。幹部会はまた別として、仕事以外でこうやって1人になるんはホンマ久しぶりや。
昔は1人で時間潰すなんて喧嘩すりゃ済む事やったけど、もぉ全然やのぉ・・。
「・・はぁ・・・。」
アカン・・めっちゃ1日が長い。退屈でしゃあないわ。
・・・そんだけ俺は、シエルがおらんとアカンのやろな。朝あんだけ気合いが入れとったのに全くやる気がおきん。このプレハブ小屋から現場を眺めてくれるシエルの視線を感じて、それだけで俺は頑張れた。みんなを見守るその目のお陰で俺は・・・。
「・・・・・。」
今日はみんな定時で上がらせるか・・。
結局シエルからの連絡は一切なかった。それは無事である証拠や、ええ事やないか。せやけど今日はホンマ退屈な1日やったわ。
自宅に着いた俺は玄関の鍵を開け中に入る。急いで靴を脱いでリビングへ向かう。
「シエル帰ったで!大丈ーー」
『パァン!』
「ーーー?!」
鳴り響く音。思わず身構えてしもうた。硝煙の匂いと共に俺の体に・・・紙吹雪やら糸やらが頭から被ってきよる。
訳も分からず目をパチクリしとると、目の前には元気に立っとるシエルがおった。手に持ってるのは・・・クラッカー。
「誕生日おめでとう!吾朗!」
「・・・・・・。」
・・・・・・・・・は?
誕、生日・・・??えっ今日って俺の誕生日やったか?混乱する頭で携帯のディスプレイで日付を確認する。
【05/14 17:56】
・・・・5月14日・・。
「・・今日誕生日やったんか・・・。」
「桐生さん達から聞いてたの。嘘つくのは嫌だったけど・・サプライズしたくて。プレゼントまだ用意できてなくて・・でもご飯作ったの!着替えて食べよ?」
・・・嘘・・サプライズ・・・。
・・・・嘘・・・?
「嘘ってなんやねん。」
「・・えっと・・・朝、頭痛いって言ったでしょ?あれはサプライズの準備する為についちゃった嘘なの・・ごめんなさい。どうしてやりたくて・・。」
嘘・・嘘やったんか。
具合は悪うなくて・・俺を喜ばせる為に1人で準備して・・・。
嘘が嫌いやと知っとるシエルは分かりやすく沈んどる。そんなシエルを・・俺は思い切り抱きしめる。
「えっ・・?!」
「・・・元気、なんやな・・。」
「・・う、うん・・元気・・・。」
「・・良かった・・・ホンマ良かった・・。」
ずっと心配やった・・シエルがホンマに大丈夫なんか1日心配でしゃあなかった。
嘘つかれたんは・・まぁ嫌やったけど・・・。
「俺はシエルが無事なら・・なんでもええ。」
「っ・・ごめん、なさい・・。」
「・・反省しとる?」
「・・・うん・・。」
「ほんなら・・ええよな?」
「え?」
お仕置きしても・・ええよな?
「誕プレもろても。」
「えっ・・だから、何も用意・・。」
「あるやんか今。俺の目の前に。」
「・・・?」
(・・気づいとらんようやな。)
訳わからんちゅう顔しとるシエルをお姫様抱っこして寝室に入る。ベッドの上にゆっくり寝転がせ上に跨ると、ようやく理解できたシエルは顔を真っ赤にしよった。
「ちょっ、ちょっと・・!ご飯冷めちゃ・・!」
「後で温めて食うたる。今は・・目の前のプレゼント貰うわ。」
「なっ・・!!」
「今日1日・・寂しかったんやで?シエルが隣におらんと・・・もぉアカンのや。」
顎に手を添え、その唇を無理矢理塞ぐ。舌を口ん中に入れ込んでじゅるりと音を鳴らすと、シエルの顔をトロトロに溶けてまう。
「んぁ、んっんぅふぁっ・・!」
・・・我ながら寂しいなんて言うのは照れてまうが事実や。
シエルが隣におらんと、俺はもう駄目なんや。惚れた女がすぐ近くにおらんと・・もう・・。
暫く舌を吸って離すと、トロンと溶けた顔と目をしとるシエル。欲情した俺はジャケットを脱ぎ捨てる。
「ほな・・いただきます。」
「あっ・・んっ・・!」
その後充分にシエルを可愛がり、ヘトヘトのまま用意してくれた料理を温め2人で食べとると、シエルは後悔したような目をして言うてきた。
「・・もう吾朗に嘘つくのやめよ・・・。」
「ヒヒヒッ!それがええでぇ!次嘘ついたら・・もっと可愛いがったるからの?」
せやけど今日は・・ええ誕生日やったの。
来年もこれからもずっと、こうやって2人で一緒に過ごしたいのぉ。
・・・いや、そうしたる。シエルと一緒におるんや。こうやってずっと・・2人で生きるんや。
(俺がシエルを守るんや。)