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「ふ〜・・よう食ったなぁ。」
「ご馳走様でした!・・冴島さんって本当にいつもホルモンばっかりですね・・。」
「せやな。あんまし他の肉は食わんな。」
「ワシ、ちぃと便所行ってくるわ。ちょっと待っとれ。」
「あ、はい!行ってらっしゃい!」
今日はシエルちゃんと冴島と3人で、韓来でメシを食うとった。
付き合っとる訳ではないが、たまたまこの店で数ヶ月前に出会い不思議と意気投合し、時々こうやってメシを食う仲になっとる。・・・いつも美味そうに食うシエルちゃんはホンマ可愛えのう・・・。
せやけど、ワシは極道や。カタギの人間と付き合うなんて無理な話や。こうやってメシを食っとるだけで、充分や・・・充分・・・。
「・・・はぁ・・。」
何女々しい事考えとるんやワシは・・。あんま待たせてもアカンから早よ戻るか・・・。
便所から出て席に戻ろうとした時——
「シエルは兄弟に惚れとるんか?」
兄弟の仰天発言が聞こえた。
ちょ、何言うとるんや兄弟?!
「ふぇ?!あ、えっと・・それは・・・。」
・・・せやけど気になる。シエルちゃんがワシのことどう思っとるか。
「兄弟はお前に惚れとるで。」
「え?!」
はぁ?!?!
何暴露しとんねん兄弟!!
「俺はなシエル、兄弟には・・・ええ人生送って欲しいんや。」
・・・兄弟・・?
「俺がおらん間、アイツは色んな事を抑えて生きとったハズや。俺が帰れる場所を作る為に、アイツは生きてきたんや。・・・アイツには、自分の為に生きて欲しいんや。惚れとる女と一緒になってほしい。」
「さ、冴島さん・・・。」
「お前さんの気持ちを聞く前にこないなこと言うてすまん。せやけど俺は、アイツが我慢するような事もうさせたないんや。・・・俺の為に、25年間ずっとそうやったからな・・・。」
「・・・冴島さんは、本当に真島さんが好きなんですね。こうやって真島さんが席を離れた時、必ず真島さんの話しますもんね。」
「そ、それは別にええやろ・・。」
・・・なんちゅう話しとんねん兄弟・・・・そないな風に思とったんか・・・。
ワシは・・・別に我慢なんか・・・・。
「私・・真島さんが好きです。」
・・・!
「・・・何度かご飯を食べているうちに、好きになっていったんです。ヤグザなのに、話してる時は本当に優しくて面白くて・・でも、真剣な話をしてる時の目は鋭くて・・・そんな真島さんが、好きになりました。・・・でも・・私なんかが、真島さんと釣り合うんでしょうか・・・?」
・・・シエル・・ちゃん・・・?
「・・何でそう思うんや?」
「・・・真島さんは、組長さんでしたよね?そんな立場の人と、私みたいな一般人が釣り合うのかなぁって・・この時間が楽しければ楽しい程、不安になるんです。・・・真島さんには、もっと素敵な人がきっと——」
「そないな事あらへん!」
「え?!ま、真島さん!!」
・・・つい戻ってきてしもうた・・・。
ワシを見てニヤリと笑う兄弟。こ、こいつ最初から気づいとったな・・!
「ふっ・・・盗み聞きも終わりかいな兄弟。ほな、店出るで。」
「え、盗み聞きって、え?!さ、冴島さん気づいてたんですか?!」
「ほら行くでシエル。」
「ちょ、冴島さん!」
「じゃ、俺は帰るで。またなシエル。」
「は、はい、また・・・。」
「おう。・・兄弟、ちぃとこい。」
「あ?」
混乱しとるシエルちゃんから少し離れ、ワシに耳打ちしてくる。
「男ならしっかりやれや。惚れとる女と素直におればええやろ。」
「!・・・兄弟・・・。」
「・・・ほな、またな。」
それだけ言うて、アイツは帰って行った。
・・・ホンマ、お節介な奴や。でも・・・腹括ったで。
「なぁシエルちゃん。」
「は、はい!」
「その・・・この後、まだ時間あるか?」
「え・・・あ、それは、全然・・・。」
「・・よかったらなんやけど、もう少し歩かんか?・・・2人で。」
「 ・・も、もちろんです!」
「おう、ほな行くか。・・・手、繋ごうや。」
「は、はいぃ・・・!」
遠慮がちにワシらは手を繋ぎ夜の神室町を歩いてく。
それから自然と恋人繋ぎができるようになったんは、ほんの少し先の話や。
兄弟は・・・ワシらのキューピットか。・・・ぶくく、あかん!!笑ってまうわ!!
・・・おおきにやで、兄弟。
「ご馳走様でした!・・冴島さんって本当にいつもホルモンばっかりですね・・。」
「せやな。あんまし他の肉は食わんな。」
「ワシ、ちぃと便所行ってくるわ。ちょっと待っとれ。」
「あ、はい!行ってらっしゃい!」
今日はシエルちゃんと冴島と3人で、韓来でメシを食うとった。
付き合っとる訳ではないが、たまたまこの店で数ヶ月前に出会い不思議と意気投合し、時々こうやってメシを食う仲になっとる。・・・いつも美味そうに食うシエルちゃんはホンマ可愛えのう・・・。
せやけど、ワシは極道や。カタギの人間と付き合うなんて無理な話や。こうやってメシを食っとるだけで、充分や・・・充分・・・。
「・・・はぁ・・。」
何女々しい事考えとるんやワシは・・。あんま待たせてもアカンから早よ戻るか・・・。
便所から出て席に戻ろうとした時——
「シエルは兄弟に惚れとるんか?」
兄弟の仰天発言が聞こえた。
ちょ、何言うとるんや兄弟?!
「ふぇ?!あ、えっと・・それは・・・。」
・・・せやけど気になる。シエルちゃんがワシのことどう思っとるか。
「兄弟はお前に惚れとるで。」
「え?!」
はぁ?!?!
何暴露しとんねん兄弟!!
「俺はなシエル、兄弟には・・・ええ人生送って欲しいんや。」
・・・兄弟・・?
「俺がおらん間、アイツは色んな事を抑えて生きとったハズや。俺が帰れる場所を作る為に、アイツは生きてきたんや。・・・アイツには、自分の為に生きて欲しいんや。惚れとる女と一緒になってほしい。」
「さ、冴島さん・・・。」
「お前さんの気持ちを聞く前にこないなこと言うてすまん。せやけど俺は、アイツが我慢するような事もうさせたないんや。・・・俺の為に、25年間ずっとそうやったからな・・・。」
「・・・冴島さんは、本当に真島さんが好きなんですね。こうやって真島さんが席を離れた時、必ず真島さんの話しますもんね。」
「そ、それは別にええやろ・・。」
・・・なんちゅう話しとんねん兄弟・・・・そないな風に思とったんか・・・。
ワシは・・・別に我慢なんか・・・・。
「私・・真島さんが好きです。」
・・・!
「・・・何度かご飯を食べているうちに、好きになっていったんです。ヤグザなのに、話してる時は本当に優しくて面白くて・・でも、真剣な話をしてる時の目は鋭くて・・・そんな真島さんが、好きになりました。・・・でも・・私なんかが、真島さんと釣り合うんでしょうか・・・?」
・・・シエル・・ちゃん・・・?
「・・何でそう思うんや?」
「・・・真島さんは、組長さんでしたよね?そんな立場の人と、私みたいな一般人が釣り合うのかなぁって・・この時間が楽しければ楽しい程、不安になるんです。・・・真島さんには、もっと素敵な人がきっと——」
「そないな事あらへん!」
「え?!ま、真島さん!!」
・・・つい戻ってきてしもうた・・・。
ワシを見てニヤリと笑う兄弟。こ、こいつ最初から気づいとったな・・!
「ふっ・・・盗み聞きも終わりかいな兄弟。ほな、店出るで。」
「え、盗み聞きって、え?!さ、冴島さん気づいてたんですか?!」
「ほら行くでシエル。」
「ちょ、冴島さん!」
「じゃ、俺は帰るで。またなシエル。」
「は、はい、また・・・。」
「おう。・・兄弟、ちぃとこい。」
「あ?」
混乱しとるシエルちゃんから少し離れ、ワシに耳打ちしてくる。
「男ならしっかりやれや。惚れとる女と素直におればええやろ。」
「!・・・兄弟・・・。」
「・・・ほな、またな。」
それだけ言うて、アイツは帰って行った。
・・・ホンマ、お節介な奴や。でも・・・腹括ったで。
「なぁシエルちゃん。」
「は、はい!」
「その・・・この後、まだ時間あるか?」
「え・・・あ、それは、全然・・・。」
「・・よかったらなんやけど、もう少し歩かんか?・・・2人で。」
「 ・・も、もちろんです!」
「おう、ほな行くか。・・・手、繋ごうや。」
「は、はいぃ・・・!」
遠慮がちにワシらは手を繋ぎ夜の神室町を歩いてく。
それから自然と恋人繋ぎができるようになったんは、ほんの少し先の話や。
兄弟は・・・ワシらのキューピットか。・・・ぶくく、あかん!!笑ってまうわ!!
・・・おおきにやで、兄弟。