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「ん〜・・今日も疲れたなぁ。」
出張で京都に来ている私は、ホテルの一室でビールを片手に飲みながら資料をまとめ終わったところだった。
2週間の出張もあと少しで終わる。終わったら絶対有給とってやるんだから・・!!
♪〜♪〜
タイミングよくスマホの着信音が鳴る。
あの人からの電話だ・・!私は勢いよく電話に出る。
「もしもしっ?!」
『おぉお疲れさん。今大丈夫やったか?』
「うん!ちょうどまとめ終わったところ!吾朗さんは今日仕事どうだった?」
『ちぃと用事あったから早く抜けてしもうたけど相変わらずやなぁ。西田の奴もっと根性ださんかいなホンマに・・。』
「あははっ!それは可哀想だよ!」
吾朗さんと付き合い始めて数ヶ月。
仕事関係で知り合って、初対面本当に怖くて堪らなかったけど・・なんやかんやあって付き合い始めてみたら、本当に優しくて面白くて・・毎日が幸せ。
出張に行くってなった時も、「毎日電話する!」って言い出してきて・・本当に毎晩電話してくれている。仕事終わりに声をかけるなんて・・すごい嬉しい。
『どや?仕事の方は。』
「まぁ順調かな?交渉も上手くいったし、なんとかなりそう!」
『そらぁ良かったわ。・・おっさん相手にエロい目で見られてへんやろな。』
「そんな事ないと思うけど・・。」
『シエルは自覚無さすぎや。自分がどう見られとるかちゃあんと把握しぃや。』
「え〜?」
『え〜やない!その言い方も可愛すぎやろ。』
・・・まぁ毎日こんな感じで話してる。
吾朗さんは気にしすぎだと思うなぁ。
「そういえば今日歩いててね、綺麗な桜見れたんだよ!」
『ほぉ〜桜かぁ。もうそないな時期やもんな。』
「枝垂れ桜なんだけど満開で凄かったなぁ・・吾朗さんと一緒に見たかったなぁ。」
『・・そない可愛いこと言うなや・・・抱きしめたなるやろ。』
『ドキッ・・・』
・・そう言う事言ってくるなんて・・ずるいよ吾朗さん。私だって・・早く吾朗さんに抱きつきたいよ・・・。
「・・うん。」
『あと何日やったっけ?』
「んっと・・3日かな。」
『そうか・・長いなぁ。』
「あはは、あとたったの3日だよ?」
『たったのやあらへん。まだ3日もや。』
「・・・。」
『・・シエルは寂しくあらへんの?』
「・・・・。」
・・・寂しいよ。私だって寂しい。
早く会いたい。早く吾朗さんに会いたい。
『・・黙らんで聞かせてぇなシエル。』
「・・・嫌だ・・。」
『シエル。』
「・・・・っ・・。」
吾朗さんは低く甘い声で名前を呼んでくる。
そんな風に言われたら・・・余計に会いたくなっちゃうよ・・・。
「・・・会い、たい・・。」
『誰にや?』
「・・吾朗さんに、会いたい・・・。」
『会って何がしたい?』
「・・・抱きしめたい・・キスがしたい・・。」
『他には?』
「・・いっぱい名前呼んでほしい・・・一緒に桜を・・みたい・・・。」
ボソボソ言っていると、涙が流れ出したことに気がつく。
(あ・・私、思った以上に・・寂しいんだ・・。)
「グズッ・・ごめ、吾朗さっ・・・!」
『・・・俺に今すぐ会いたい?』
「・・会いたい・・・今すぐ、会いたい・・!」
後3日なんて耐えられない。
電話だけじゃ足りない。
会いたい、会いたいよ・・吾朗さん・・!
その時ーーー
『コンコン』
扉のノック音が聞こえる。
・・・こんな時間に?
「ごめん吾朗さん、誰か来たみたい・・ちょっと待ってて?」
『おう、かまへんで。』
私はスマホを置いて扉へ向かう。
誰だろう・・フロントだったら部屋の電話が鳴るはずだけど、仕事の人かな?
鍵を開けてゆっくり扉を開ける。
「・・・・え?」
そこに立っていたのはーーー
「よっ。」
「・・・吾朗、さん・・?」
えっ・・・何で?!
混乱してる私の腕を掴んで、吾朗さんは部屋の中に入ってくる。扉を閉めて、私の体を強く強く抱きしめてきた。
「シエル。」
「吾朗さん・・なん、で・・?」
「シエル。」
「吾朗さっ・・あっ・・・。」
「シエル・・会いたかったでシエル。」
「・・ごろ・・さ・・。」
耳元で名前を囁いてくる、低くて甘い声。
その声に反応して体の力が抜けてくる。少しずつ部屋の奥に入っていき私をベッドに向かって押し倒した吾朗さんは、上に覆い被さり名前を囁き続ける。
「シエル・・・シエル・・。」
「ごろぉさん・・。」
「・・・キスしてええ・・?」
私を求めてくる時の顔をしてそう言ってくる吾朗さん。
何でここにいるのか、どうして来たのか、聞きたいことは山程ある。
でも・・・今は、そんなのどうでもいいや・・。
「・・うん・・・いっぱい、して・・?」
「・・・抱いてええ?」
「・・・いい、よ・・・。」
「・・いっぱい愛したる・・・。」
その言葉通り吾朗さんは・・・私の体をいっぱい愛してくれた。
「さっき電話で言ってた用事って・・もしかしてここに来ることだったの?」
「せや。ついでに仕事も1週間休みにしてきたわ。」
「えっ、大丈夫なの?!」
「余裕や余裕!1週間くらい俺がおらんでも平気なように終わらせてきたからの。」
「あはは・・・西田さん達大変そう・・・。」
「うっし、そろそろ行こうや。」
そう言うと吾朗さんは、ベッドから出て服を着始めた。
「えっ、どこ行くの?」
「桜。」
「・・え?」
「俺と見たかったんやろ?今から見に行くで。」
「・・・!・・うん!」
「ほれ、早う支度しぃや。」
吾朗さんはニカッとした笑顔でそう言う。
その後コンビニでお酒を買って、夜桜を見ながら乾杯をした。
大好きな人とお花見できるなんて・・・幸せだなぁ。
そして3日後、仕事を終わらせた私は吾朗さんと京都観光・・かと思ってたけど、ほとんどホテルのベッドで過ごす事になった。
「あっ・・吾朗さっ、もぉ無理・・!」
「まだや。まだ足りひん。」
吾朗さんも・・・すごい寂しかったみたい。
出張で京都に来ている私は、ホテルの一室でビールを片手に飲みながら資料をまとめ終わったところだった。
2週間の出張もあと少しで終わる。終わったら絶対有給とってやるんだから・・!!
♪〜♪〜
タイミングよくスマホの着信音が鳴る。
あの人からの電話だ・・!私は勢いよく電話に出る。
「もしもしっ?!」
『おぉお疲れさん。今大丈夫やったか?』
「うん!ちょうどまとめ終わったところ!吾朗さんは今日仕事どうだった?」
『ちぃと用事あったから早く抜けてしもうたけど相変わらずやなぁ。西田の奴もっと根性ださんかいなホンマに・・。』
「あははっ!それは可哀想だよ!」
吾朗さんと付き合い始めて数ヶ月。
仕事関係で知り合って、初対面本当に怖くて堪らなかったけど・・なんやかんやあって付き合い始めてみたら、本当に優しくて面白くて・・毎日が幸せ。
出張に行くってなった時も、「毎日電話する!」って言い出してきて・・本当に毎晩電話してくれている。仕事終わりに声をかけるなんて・・すごい嬉しい。
『どや?仕事の方は。』
「まぁ順調かな?交渉も上手くいったし、なんとかなりそう!」
『そらぁ良かったわ。・・おっさん相手にエロい目で見られてへんやろな。』
「そんな事ないと思うけど・・。」
『シエルは自覚無さすぎや。自分がどう見られとるかちゃあんと把握しぃや。』
「え〜?」
『え〜やない!その言い方も可愛すぎやろ。』
・・・まぁ毎日こんな感じで話してる。
吾朗さんは気にしすぎだと思うなぁ。
「そういえば今日歩いててね、綺麗な桜見れたんだよ!」
『ほぉ〜桜かぁ。もうそないな時期やもんな。』
「枝垂れ桜なんだけど満開で凄かったなぁ・・吾朗さんと一緒に見たかったなぁ。」
『・・そない可愛いこと言うなや・・・抱きしめたなるやろ。』
『ドキッ・・・』
・・そう言う事言ってくるなんて・・ずるいよ吾朗さん。私だって・・早く吾朗さんに抱きつきたいよ・・・。
「・・うん。」
『あと何日やったっけ?』
「んっと・・3日かな。」
『そうか・・長いなぁ。』
「あはは、あとたったの3日だよ?」
『たったのやあらへん。まだ3日もや。』
「・・・。」
『・・シエルは寂しくあらへんの?』
「・・・・。」
・・・寂しいよ。私だって寂しい。
早く会いたい。早く吾朗さんに会いたい。
『・・黙らんで聞かせてぇなシエル。』
「・・・嫌だ・・。」
『シエル。』
「・・・・っ・・。」
吾朗さんは低く甘い声で名前を呼んでくる。
そんな風に言われたら・・・余計に会いたくなっちゃうよ・・・。
「・・・会い、たい・・。」
『誰にや?』
「・・吾朗さんに、会いたい・・・。」
『会って何がしたい?』
「・・・抱きしめたい・・キスがしたい・・。」
『他には?』
「・・いっぱい名前呼んでほしい・・・一緒に桜を・・みたい・・・。」
ボソボソ言っていると、涙が流れ出したことに気がつく。
(あ・・私、思った以上に・・寂しいんだ・・。)
「グズッ・・ごめ、吾朗さっ・・・!」
『・・・俺に今すぐ会いたい?』
「・・会いたい・・・今すぐ、会いたい・・!」
後3日なんて耐えられない。
電話だけじゃ足りない。
会いたい、会いたいよ・・吾朗さん・・!
その時ーーー
『コンコン』
扉のノック音が聞こえる。
・・・こんな時間に?
「ごめん吾朗さん、誰か来たみたい・・ちょっと待ってて?」
『おう、かまへんで。』
私はスマホを置いて扉へ向かう。
誰だろう・・フロントだったら部屋の電話が鳴るはずだけど、仕事の人かな?
鍵を開けてゆっくり扉を開ける。
「・・・・え?」
そこに立っていたのはーーー
「よっ。」
「・・・吾朗、さん・・?」
えっ・・・何で?!
混乱してる私の腕を掴んで、吾朗さんは部屋の中に入ってくる。扉を閉めて、私の体を強く強く抱きしめてきた。
「シエル。」
「吾朗さん・・なん、で・・?」
「シエル。」
「吾朗さっ・・あっ・・・。」
「シエル・・会いたかったでシエル。」
「・・ごろ・・さ・・。」
耳元で名前を囁いてくる、低くて甘い声。
その声に反応して体の力が抜けてくる。少しずつ部屋の奥に入っていき私をベッドに向かって押し倒した吾朗さんは、上に覆い被さり名前を囁き続ける。
「シエル・・・シエル・・。」
「ごろぉさん・・。」
「・・・キスしてええ・・?」
私を求めてくる時の顔をしてそう言ってくる吾朗さん。
何でここにいるのか、どうして来たのか、聞きたいことは山程ある。
でも・・・今は、そんなのどうでもいいや・・。
「・・うん・・・いっぱい、して・・?」
「・・・抱いてええ?」
「・・・いい、よ・・・。」
「・・いっぱい愛したる・・・。」
その言葉通り吾朗さんは・・・私の体をいっぱい愛してくれた。
「さっき電話で言ってた用事って・・もしかしてここに来ることだったの?」
「せや。ついでに仕事も1週間休みにしてきたわ。」
「えっ、大丈夫なの?!」
「余裕や余裕!1週間くらい俺がおらんでも平気なように終わらせてきたからの。」
「あはは・・・西田さん達大変そう・・・。」
「うっし、そろそろ行こうや。」
そう言うと吾朗さんは、ベッドから出て服を着始めた。
「えっ、どこ行くの?」
「桜。」
「・・え?」
「俺と見たかったんやろ?今から見に行くで。」
「・・・!・・うん!」
「ほれ、早う支度しぃや。」
吾朗さんはニカッとした笑顔でそう言う。
その後コンビニでお酒を買って、夜桜を見ながら乾杯をした。
大好きな人とお花見できるなんて・・・幸せだなぁ。
そして3日後、仕事を終わらせた私は吾朗さんと京都観光・・かと思ってたけど、ほとんどホテルのベッドで過ごす事になった。
「あっ・・吾朗さっ、もぉ無理・・!」
「まだや。まだ足りひん。」
吾朗さんも・・・すごい寂しかったみたい。