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「なぁなぁシエル!雪降っとるで!」
「わぁ・・本当だ・・・。」
神室町で積もるくらいの雪が降っている。そういえば昨日大雪警報があったっけ・・。
そんな事をぼーっと考えていると、隣でハイテンションになっている真島さんを見つめる。
(すっっごい見てる・・・!)
そっか、こっちだと珍しいのか。雪国出身の私にとってこれくらいの雪普通だったからなぁ・・。
・・・でもこんなに降ってると、真島さん仕事できないよねーーーって・・着替え始めてるから行くのかな?
私は大人しく家で寝てようかな・・。
「ほれシエルも行くで!仕事休みやろ?」
「え?あぁうん。昨日連絡入って・・え?行くってどこに?」
「決まっとるやろ。俺の仕事場や。」
「え??」
「イヒヒヒ、桐生ちゃんと兄弟も呼ぶか!」
・・・?何するつもりなんだろ・・?
「ほな・・雪合戦始めるでぇ!!」
・・・なんかそんな予感してた・・・。
っていうかその服装で寒くないの?!突然呼ばれた桐生さん達も薄着だし・・あ、冴島さんはコート着てるから大丈夫か。
「ったく、何で呼ぶんだよこんな日に。」
「雪やで雪!!雪が降らな雪合戦出来へんやろが!!」
「・・・昔から変わらんのぉ兄弟。」
「イヒヒ!ええから始まるでぇ!」
「っておい!これ石入ってるじゃねぇか!」
「ちっ、気づきおった。」
「殺す気か?!」
・・・なんだかんだ文句言って真島さんと遊んでくれるんだよね桐生さんって。面倒見良すぎじゃない?
けど・・本当に子供みたいにはしゃぐなぁみんな。見てるだけで面白いし可愛い。真島さん・・すっごいはしゃいでる。
「・・あ・・・・。」
そうだ!あれ作ろう!
これだけ雪が降ってれば作れるよね?
「うんしょ・・・よし!出来た!」
久々にしては中々いいんじゃないかな?
えっと、確か事務室にお菓子あったもんね。用意しておいて・・あ、ブルーシートも敷かなきゃ!
準備していると、遊び疲れたのか真島さん達が戻ってきた。西田さん達・・雪の上で倒れてる・・そりゃこの3人相手にしたらそうなるよね。
「みなさん、楽しかったですか?」
「おう!せやけど桐生ちゃんめっちゃ避けまくるからつまらんわ。」
「石入り雪投げられて避けねぇ人間がいるか!」
「・・ところでシエル、お前さんこれ・・。」
「あ、はい!"かまくら"です!」
大人4人ギリギリ入れるくらいの大きさのかまくらを作っていた。子供の頃から家族で作ってたから、コツとか覚えてて良かったぁ・・。
「中座れるようにしてあるんです!どうぞ!」
「ほぉ・・大したもんだな。」
ゾロゾロと入る桐生さんと冴島さん。良かった、気に入ってくれたかな??東京だと中々出来ないことだもんね。
・・・真島さんは入らないのかな?と思い振り返ると、真島さんは少し心配そうな目で私を見ていた。
「真島さん?どうしたの?」
「・・これ、1人で作ったんか?」
「うん!お菓子用意してあるから、入ろう?」
「・・・。」
・・・入ろうとしない?どうしたんだろ?も、もしかして好きじゃなかったかな?
ふとそんな事を考えていると、真島さんは革手袋を外し私の手を握ってきた。
「こない手ぇ赤くして・・大丈夫なんか?」
「え・・う、うん。子供の頃からやってから、慣れてるし大丈夫だよ?」
「そうやとしても、シエルの大事な手やで?手袋せんでしたら冷えて痛いやろ?」
そう言いながら何度も何度も私の手を擦って暖めてくれる。
ゴツゴツとした手。小さな私の手なんか簡単に握れるくらい大きな手。
(あったかい・・。)
「ありがとう真島さん。」
その手の温もりが、その優しさがあったかい。
真島さんは笑顔になり、そのまま革手袋を私の手に着けさせてくれる。
「ちぃとデカいがな。何もないよりええやろ?」
「うん、ありがとう!」
「・・・おいお前等。」
・・・・はっ!!
後ろを振り返りと、桐生さんと冴島さんが呆れ顔でこっちを見ている。
「何人前でイチャついてんだよ。」
「はよ入れ、寒いやろ。」
「何やねん邪魔すんなや2人とも。」
「ほ、ほら真島さん!入りましょ?!」
かまくらに入った私達は、用意したお菓子を食べながら暫く団欒していた。
話しながら真島さんの手を見ると、少し赤くなり始めている。
(真島さんの方が慣れてないだろうし寒いだろうなぁ・・。)
私は2人をチラ見した後、真島さんに体を寄せる。寄せた事で少し隠れた真島さんの手を、手袋を外して握る。
「!・・・。」
気づいた真島さんはゆっくり指を絡めて握ってくる。2人が話している最中に、こっそりと耳打ちしてくる。
「・・このあと家でもっと暖めたる。」
「えっ・・!」
「ヒヒッ!」
その言葉の通り、夜は真島さんにたっぷり暖められた。
「わぁ・・本当だ・・・。」
神室町で積もるくらいの雪が降っている。そういえば昨日大雪警報があったっけ・・。
そんな事をぼーっと考えていると、隣でハイテンションになっている真島さんを見つめる。
(すっっごい見てる・・・!)
そっか、こっちだと珍しいのか。雪国出身の私にとってこれくらいの雪普通だったからなぁ・・。
・・・でもこんなに降ってると、真島さん仕事できないよねーーーって・・着替え始めてるから行くのかな?
私は大人しく家で寝てようかな・・。
「ほれシエルも行くで!仕事休みやろ?」
「え?あぁうん。昨日連絡入って・・え?行くってどこに?」
「決まっとるやろ。俺の仕事場や。」
「え??」
「イヒヒヒ、桐生ちゃんと兄弟も呼ぶか!」
・・・?何するつもりなんだろ・・?
「ほな・・雪合戦始めるでぇ!!」
・・・なんかそんな予感してた・・・。
っていうかその服装で寒くないの?!突然呼ばれた桐生さん達も薄着だし・・あ、冴島さんはコート着てるから大丈夫か。
「ったく、何で呼ぶんだよこんな日に。」
「雪やで雪!!雪が降らな雪合戦出来へんやろが!!」
「・・・昔から変わらんのぉ兄弟。」
「イヒヒ!ええから始まるでぇ!」
「っておい!これ石入ってるじゃねぇか!」
「ちっ、気づきおった。」
「殺す気か?!」
・・・なんだかんだ文句言って真島さんと遊んでくれるんだよね桐生さんって。面倒見良すぎじゃない?
けど・・本当に子供みたいにはしゃぐなぁみんな。見てるだけで面白いし可愛い。真島さん・・すっごいはしゃいでる。
「・・あ・・・・。」
そうだ!あれ作ろう!
これだけ雪が降ってれば作れるよね?
「うんしょ・・・よし!出来た!」
久々にしては中々いいんじゃないかな?
えっと、確か事務室にお菓子あったもんね。用意しておいて・・あ、ブルーシートも敷かなきゃ!
準備していると、遊び疲れたのか真島さん達が戻ってきた。西田さん達・・雪の上で倒れてる・・そりゃこの3人相手にしたらそうなるよね。
「みなさん、楽しかったですか?」
「おう!せやけど桐生ちゃんめっちゃ避けまくるからつまらんわ。」
「石入り雪投げられて避けねぇ人間がいるか!」
「・・ところでシエル、お前さんこれ・・。」
「あ、はい!"かまくら"です!」
大人4人ギリギリ入れるくらいの大きさのかまくらを作っていた。子供の頃から家族で作ってたから、コツとか覚えてて良かったぁ・・。
「中座れるようにしてあるんです!どうぞ!」
「ほぉ・・大したもんだな。」
ゾロゾロと入る桐生さんと冴島さん。良かった、気に入ってくれたかな??東京だと中々出来ないことだもんね。
・・・真島さんは入らないのかな?と思い振り返ると、真島さんは少し心配そうな目で私を見ていた。
「真島さん?どうしたの?」
「・・これ、1人で作ったんか?」
「うん!お菓子用意してあるから、入ろう?」
「・・・。」
・・・入ろうとしない?どうしたんだろ?も、もしかして好きじゃなかったかな?
ふとそんな事を考えていると、真島さんは革手袋を外し私の手を握ってきた。
「こない手ぇ赤くして・・大丈夫なんか?」
「え・・う、うん。子供の頃からやってから、慣れてるし大丈夫だよ?」
「そうやとしても、シエルの大事な手やで?手袋せんでしたら冷えて痛いやろ?」
そう言いながら何度も何度も私の手を擦って暖めてくれる。
ゴツゴツとした手。小さな私の手なんか簡単に握れるくらい大きな手。
(あったかい・・。)
「ありがとう真島さん。」
その手の温もりが、その優しさがあったかい。
真島さんは笑顔になり、そのまま革手袋を私の手に着けさせてくれる。
「ちぃとデカいがな。何もないよりええやろ?」
「うん、ありがとう!」
「・・・おいお前等。」
・・・・はっ!!
後ろを振り返りと、桐生さんと冴島さんが呆れ顔でこっちを見ている。
「何人前でイチャついてんだよ。」
「はよ入れ、寒いやろ。」
「何やねん邪魔すんなや2人とも。」
「ほ、ほら真島さん!入りましょ?!」
かまくらに入った私達は、用意したお菓子を食べながら暫く団欒していた。
話しながら真島さんの手を見ると、少し赤くなり始めている。
(真島さんの方が慣れてないだろうし寒いだろうなぁ・・。)
私は2人をチラ見した後、真島さんに体を寄せる。寄せた事で少し隠れた真島さんの手を、手袋を外して握る。
「!・・・。」
気づいた真島さんはゆっくり指を絡めて握ってくる。2人が話している最中に、こっそりと耳打ちしてくる。
「・・このあと家でもっと暖めたる。」
「えっ・・!」
「ヒヒッ!」
その言葉の通り、夜は真島さんにたっぷり暖められた。