After Episode
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私は今・・・盛大に落ち込んでいる。
私の足元には・・・限定のカフェラテが無惨な姿で溢れている。
「シエル落ち込むなや。また買えばええやろ?」
「・・・これで最後って言ってた・・。」
「でもしゃあないやろ?落としてしもうたんやから。」
「・・・。」
今日は仕事が休みで、真島さんと久しぶりにデートをしていた。
その出先で見つけた喫茶店で買ったカフェラテを飲もうとしたら———手の力が抜けて落ちてしまったのだ。リハビリで慣れてきたから大丈夫だと思ったのに・・・飲み物一つまともに持たない時があるなんで自分に腹が立つ・・・。
「・・・ぐすっ・・。」
「・・はぁ・・・今日はもう帰るで。そないな気分で歩いてもつまらんだけやろ?」
「・・・ごめんなさい・・。」
「謝らんでええ。行くで。」
真島さんは私の手を引き、タクシーをつかまえてくれた。
久しぶりのデートが、あっという間に終わってしまった。
家に帰っても、私の気持ちは沈んだまま。
「シエル、ワシちぃと用事できたから出かけてくるわ。」
「あ・・・うん、分かった。気をつけてね?」
「おう。」
それだけ言うと、真島さんはすぐに家を出ていく。
・・・あの後も慰めてくれたけど、私が沈んだままだからきっと嫌になったのかな・・・。用事って何だろう・・・。
「・・・はあぁぁぁ・・・・。」
今日のデート・・真島さんも楽しみにしていた。
私のリハビリと仕事の忙しさもあって、2人でゆっくりしてる時間が最近なかったからなぁ。
それなのに・・・私がこうやっていつまでもいじけてるから・・・。
「・・私って、こんなに子供だったんだ・・。」
今まで感情を抑えてきて、真島さんやみんなのおかげで取り戻してきた心の気持ち。ずっと抑えていたのが原因か、私は思った以上に幼稚なのが自覚してきた。
いい歳した大人が飲み物落として泣くなんて、真島さんも面倒になるよね・・・。
(・・・帰ってきたら、謝らなきゃ・・。)
真島さんが家を出て1時間後。
真島建設の仕事でもしようとノートパソコンを開いていたら、玄関の扉が開く音がする。
帰ってきた!
「帰ったで〜。」
「おかえりなさい。」
「何や、仕事しとったんか?」
「うん。やる事特になくて・・・あの、真島さん・・今日はごめんなさい・・・。」
「ん?何がや?」
「だって・・・その・・。」
「ん。」
「・・・?」
話そうとする私の前に、可愛らしい紙袋を出してきた。
・・・?甘い香りがする・・・何だろう。
受け取って中を見てみると———。
「!・・・えっ・・これ・・。」
中に入っていたのは、限定のカフェラテ。
他にもケーキやサンドイッチも入っていた。
「他の店行ってみたらまだあっての。ついでになんか美味そうなんあったから、つい買うてしまったんや。」
「あ・・ありがとう・・・!用事もあったのに、わざわざ買ってくれたの?」
「ん・・・まぁ、それは・・。」
頭を掻きながら目を下にそらす真島さん。
何か隠したり照れてる時の仕草だ。・・・まさか・・・。
「・・・ひょっとして、これの為に・・・?」
その言葉に真島さんは少し頬を赤くしながら、さらに頭を掻く。
「まぁその・・・なんや。・・シエルが落ち込んどる顔は、見たないしな・・。」
「・・・!」
「うぉ?!シエル?!」
・・・この人は本当に、優しすぎるんだから・・・。
私はあまりの嬉しさに、真島さんに抱きつく。、
「・・ありがとう・・・・大好き。」
「・・・ヒヒッ、ええ顔や。やっぱシエルは笑顔が一番やな。」
その日一緒に飲んだカフェラテの味は一生忘れない。
限定だからじゃない。
真島さんと一緒に飲んだ、特別だから。
私の足元には・・・限定のカフェラテが無惨な姿で溢れている。
「シエル落ち込むなや。また買えばええやろ?」
「・・・これで最後って言ってた・・。」
「でもしゃあないやろ?落としてしもうたんやから。」
「・・・。」
今日は仕事が休みで、真島さんと久しぶりにデートをしていた。
その出先で見つけた喫茶店で買ったカフェラテを飲もうとしたら———手の力が抜けて落ちてしまったのだ。リハビリで慣れてきたから大丈夫だと思ったのに・・・飲み物一つまともに持たない時があるなんで自分に腹が立つ・・・。
「・・・ぐすっ・・。」
「・・はぁ・・・今日はもう帰るで。そないな気分で歩いてもつまらんだけやろ?」
「・・・ごめんなさい・・。」
「謝らんでええ。行くで。」
真島さんは私の手を引き、タクシーをつかまえてくれた。
久しぶりのデートが、あっという間に終わってしまった。
家に帰っても、私の気持ちは沈んだまま。
「シエル、ワシちぃと用事できたから出かけてくるわ。」
「あ・・・うん、分かった。気をつけてね?」
「おう。」
それだけ言うと、真島さんはすぐに家を出ていく。
・・・あの後も慰めてくれたけど、私が沈んだままだからきっと嫌になったのかな・・・。用事って何だろう・・・。
「・・・はあぁぁぁ・・・・。」
今日のデート・・真島さんも楽しみにしていた。
私のリハビリと仕事の忙しさもあって、2人でゆっくりしてる時間が最近なかったからなぁ。
それなのに・・・私がこうやっていつまでもいじけてるから・・・。
「・・私って、こんなに子供だったんだ・・。」
今まで感情を抑えてきて、真島さんやみんなのおかげで取り戻してきた心の気持ち。ずっと抑えていたのが原因か、私は思った以上に幼稚なのが自覚してきた。
いい歳した大人が飲み物落として泣くなんて、真島さんも面倒になるよね・・・。
(・・・帰ってきたら、謝らなきゃ・・。)
真島さんが家を出て1時間後。
真島建設の仕事でもしようとノートパソコンを開いていたら、玄関の扉が開く音がする。
帰ってきた!
「帰ったで〜。」
「おかえりなさい。」
「何や、仕事しとったんか?」
「うん。やる事特になくて・・・あの、真島さん・・今日はごめんなさい・・・。」
「ん?何がや?」
「だって・・・その・・。」
「ん。」
「・・・?」
話そうとする私の前に、可愛らしい紙袋を出してきた。
・・・?甘い香りがする・・・何だろう。
受け取って中を見てみると———。
「!・・・えっ・・これ・・。」
中に入っていたのは、限定のカフェラテ。
他にもケーキやサンドイッチも入っていた。
「他の店行ってみたらまだあっての。ついでになんか美味そうなんあったから、つい買うてしまったんや。」
「あ・・ありがとう・・・!用事もあったのに、わざわざ買ってくれたの?」
「ん・・・まぁ、それは・・。」
頭を掻きながら目を下にそらす真島さん。
何か隠したり照れてる時の仕草だ。・・・まさか・・・。
「・・・ひょっとして、これの為に・・・?」
その言葉に真島さんは少し頬を赤くしながら、さらに頭を掻く。
「まぁその・・・なんや。・・シエルが落ち込んどる顔は、見たないしな・・。」
「・・・!」
「うぉ?!シエル?!」
・・・この人は本当に、優しすぎるんだから・・・。
私はあまりの嬉しさに、真島さんに抱きつく。、
「・・ありがとう・・・・大好き。」
「・・・ヒヒッ、ええ顔や。やっぱシエルは笑顔が一番やな。」
その日一緒に飲んだカフェラテの味は一生忘れない。
限定だからじゃない。
真島さんと一緒に飲んだ、特別だから。