After Episode
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「着いたでシエル。」
「・・・。」
「そんな固くならんで大丈夫や。俺がそばにおる。・・行くで?」
「・・・うん。」
目の前にあるのは———東城会本部。
呼び出しがあった。真島さんだけじゃなくて、私も一緒に。話があるという事だった。
固くなっちゃうよ、真島さん。だって・・・。
(私は元々、あなたを殺すはずだったんだから。)
大幹部の命を狙っていた女が今も生きてるなんて、本部からしたら大問題だ。きっとその話に違いない。
・・・今すぐ離れろって言われるか、最悪殺されるか・・。その時は甘んじて受け入れよう。二人で生活が出来ただけ、私は幸せだったんだから。
「ここや。入るで?」
「・・・うん・・。」
真島さんの案内で入った部屋は、普段組長達の話し合いで使う広間だった。
多くの椅子が向かい合って並び、一つだけこちらを向いている椅子がある。そしてそこに一人の男が座っていた。
「・・・おう六代目、来たで。」
「お待ちしてました。・・あなたが八神さんですね?初めまして、堂島大吾です。どうぞお座りください。」
「・・失礼します。」
この人が・・・東城会六代目会長、堂島大吾。
さすが会長とまでなると、風格が違う。何人かの人とすれ違ったけど別格だ。
そんな人からの呼び出し。
「今日はわざわざすみません。・・・体の調子はどうですか?歩きに支障はありませんか?」
「・・お気遣いありがとうございます。」
「なんや六代目、心配してくれとるんか?」
「・・・。」
・・・真島さんも気づいてるよね。
『全部知ってるぞ』って警告だ。私の素性は、やっぱり知れてるよね・・。
「・・んで?俺等に話って何やねん。事と次第によっちゃあ・・・出るとか出るで。」
「真島さん・・?」
「当たり前やろが!・・惚れとる女がどうなるか分からんのに、それを黙って見とるなんて出来んわ。」
「・・・・・。」
さっきから口を開こうとしない・・・。
って事は・・やっぱり、そういう話だよね・・。
「何とか言わんかい!!ここ数日シエルがどれだけ怖がったと思うとるねん?!男なら、ハッキリ言えや!!」
「・・・・さっきから何の話をしているんですか?」
「何ってお前・・俺等に別れろ言うんやろ?元殺し屋とおるなんておかしい思うとるんやろ?!」
「ま、真島さん!落ち着いて・・!」
「落ち着けるか!!シエルと離れるなんて・・・そんなん出来る訳ないやんか!!」
真島さん・・・!
そう言ってくれるのは嬉しいけど・・でも・・・
「・・私は、本来ここにいちゃいけない人間なの。それが真島さんと暮らせて・・・こんな幸せな時間を過ごせただけで、充分だよ。」
「何言うとるんや・・!」
「・・・・2人とも少し落ち着いてくれ。何か勘違いしてないか?」
「あ"?!」
その堂島大吾さんの発言の後———扉が開かれた。
入ってきたのは・・・
「・・桐生さん?と・・・えっと・・。」
「おぅ。お前さんと会うのは初めてやったな。冴島や、よろしくな。」
「桐生ちゃんに兄弟・・・何の用や?」
「何って兄さん。今日は新年会だろ?大吾、もう話は終わったのか?」
「いえ、まだ・・・桐生さん、もしかして伝えてないんですか?」
「ん?何がだ?」
「俺がこの2人を呼んだ要件ですよ。」
「・・・あ・・。」
「・・・ちゅう事は、大吾は単にシエルと話したかっただけ・・?」
「えぇ。真島さんの女はどんな人なのか気になってて。」
「・・・おう桐生ちゃん。」
「すまん兄さん、俺の伝え漏れだ。」
「・・・・・おぅ表出ろや。今めっちゃムシャクシャしとるんや。相手してもらうで。」
「諦めろ桐生。兄弟はこう言うたら止まらんで。」
「マジかよ・・・。」
・・・・・・。
「真島さん、私も一緒にいいよね。」
「おぉええでシエル。2人でヤルで。」
「おい待てシエル。お前にやられるのはやばいだろ。」
「・・・問答無用!!」
「うわっ!!おい、本気じゃねぇか?!」
・・・こうして盛大な勘違いをした私達は桐生さんを追い回してストレス発散させ、賑やかな新年会を過ごした。
「はぁ・・・何や、今日は疲れたの。」
「・・・だね・・。」
新年会では、みんな大騒ぎだった。
食べてる時でも真島さんは桐生さんに襲いかかって、それを見つめる冴島さんは黙ってなぜか用意されてるホルモンを食べてて、大吾さんは更にそんな様子を静かに見ていた。
なんとシュールな光景だった・・・。
「でも、みんないい人だったね。冴島さんと会えたし、堂島さんともゆっくり話したいな。」
「せやな、今度ゆっくり会おうや。」
でも2人で勘違いしてたなんて・・・桐生さんが言い忘れたのが原因だけど、恥ずかしい・・・・。
「・・・なぁシエル。」
「ん?どうしたの?」
「もうここにいちゃアカンなんて、言わんでくれ。」
「・・・え・・?」
それって、私が言ってた・・?
「シエルは俺が心底惚れとる女や。俺にとってかけがえのない存在や。お前がおらんとダメなんや・・・いらんなんて、そう思わんでくれ。」
「・・・・真島、さっ・・・っ・・!」
「・・今年も、これからも・・・一緒やで?」
「・・・うんっ・・!」
それは、私と真島さんの新年の挨拶だった。
改めて真島さんからの愛情を感じられた、愛の挨拶だった。
「・・・。」
「そんな固くならんで大丈夫や。俺がそばにおる。・・行くで?」
「・・・うん。」
目の前にあるのは———東城会本部。
呼び出しがあった。真島さんだけじゃなくて、私も一緒に。話があるという事だった。
固くなっちゃうよ、真島さん。だって・・・。
(私は元々、あなたを殺すはずだったんだから。)
大幹部の命を狙っていた女が今も生きてるなんて、本部からしたら大問題だ。きっとその話に違いない。
・・・今すぐ離れろって言われるか、最悪殺されるか・・。その時は甘んじて受け入れよう。二人で生活が出来ただけ、私は幸せだったんだから。
「ここや。入るで?」
「・・・うん・・。」
真島さんの案内で入った部屋は、普段組長達の話し合いで使う広間だった。
多くの椅子が向かい合って並び、一つだけこちらを向いている椅子がある。そしてそこに一人の男が座っていた。
「・・・おう六代目、来たで。」
「お待ちしてました。・・あなたが八神さんですね?初めまして、堂島大吾です。どうぞお座りください。」
「・・失礼します。」
この人が・・・東城会六代目会長、堂島大吾。
さすが会長とまでなると、風格が違う。何人かの人とすれ違ったけど別格だ。
そんな人からの呼び出し。
「今日はわざわざすみません。・・・体の調子はどうですか?歩きに支障はありませんか?」
「・・お気遣いありがとうございます。」
「なんや六代目、心配してくれとるんか?」
「・・・。」
・・・真島さんも気づいてるよね。
『全部知ってるぞ』って警告だ。私の素性は、やっぱり知れてるよね・・。
「・・んで?俺等に話って何やねん。事と次第によっちゃあ・・・出るとか出るで。」
「真島さん・・?」
「当たり前やろが!・・惚れとる女がどうなるか分からんのに、それを黙って見とるなんて出来んわ。」
「・・・・・。」
さっきから口を開こうとしない・・・。
って事は・・やっぱり、そういう話だよね・・。
「何とか言わんかい!!ここ数日シエルがどれだけ怖がったと思うとるねん?!男なら、ハッキリ言えや!!」
「・・・・さっきから何の話をしているんですか?」
「何ってお前・・俺等に別れろ言うんやろ?元殺し屋とおるなんておかしい思うとるんやろ?!」
「ま、真島さん!落ち着いて・・!」
「落ち着けるか!!シエルと離れるなんて・・・そんなん出来る訳ないやんか!!」
真島さん・・・!
そう言ってくれるのは嬉しいけど・・でも・・・
「・・私は、本来ここにいちゃいけない人間なの。それが真島さんと暮らせて・・・こんな幸せな時間を過ごせただけで、充分だよ。」
「何言うとるんや・・!」
「・・・・2人とも少し落ち着いてくれ。何か勘違いしてないか?」
「あ"?!」
その堂島大吾さんの発言の後———扉が開かれた。
入ってきたのは・・・
「・・桐生さん?と・・・えっと・・。」
「おぅ。お前さんと会うのは初めてやったな。冴島や、よろしくな。」
「桐生ちゃんに兄弟・・・何の用や?」
「何って兄さん。今日は新年会だろ?大吾、もう話は終わったのか?」
「いえ、まだ・・・桐生さん、もしかして伝えてないんですか?」
「ん?何がだ?」
「俺がこの2人を呼んだ要件ですよ。」
「・・・あ・・。」
「・・・ちゅう事は、大吾は単にシエルと話したかっただけ・・?」
「えぇ。真島さんの女はどんな人なのか気になってて。」
「・・・おう桐生ちゃん。」
「すまん兄さん、俺の伝え漏れだ。」
「・・・・・おぅ表出ろや。今めっちゃムシャクシャしとるんや。相手してもらうで。」
「諦めろ桐生。兄弟はこう言うたら止まらんで。」
「マジかよ・・・。」
・・・・・・。
「真島さん、私も一緒にいいよね。」
「おぉええでシエル。2人でヤルで。」
「おい待てシエル。お前にやられるのはやばいだろ。」
「・・・問答無用!!」
「うわっ!!おい、本気じゃねぇか?!」
・・・こうして盛大な勘違いをした私達は桐生さんを追い回してストレス発散させ、賑やかな新年会を過ごした。
「はぁ・・・何や、今日は疲れたの。」
「・・・だね・・。」
新年会では、みんな大騒ぎだった。
食べてる時でも真島さんは桐生さんに襲いかかって、それを見つめる冴島さんは黙ってなぜか用意されてるホルモンを食べてて、大吾さんは更にそんな様子を静かに見ていた。
なんとシュールな光景だった・・・。
「でも、みんないい人だったね。冴島さんと会えたし、堂島さんともゆっくり話したいな。」
「せやな、今度ゆっくり会おうや。」
でも2人で勘違いしてたなんて・・・桐生さんが言い忘れたのが原因だけど、恥ずかしい・・・・。
「・・・なぁシエル。」
「ん?どうしたの?」
「もうここにいちゃアカンなんて、言わんでくれ。」
「・・・え・・?」
それって、私が言ってた・・?
「シエルは俺が心底惚れとる女や。俺にとってかけがえのない存在や。お前がおらんとダメなんや・・・いらんなんて、そう思わんでくれ。」
「・・・・真島、さっ・・・っ・・!」
「・・今年も、これからも・・・一緒やで?」
「・・・うんっ・・!」
それは、私と真島さんの新年の挨拶だった。
改めて真島さんからの愛情を感じられた、愛の挨拶だった。