After Episode
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「わっ・・雨・・・。」
組員のみんなに飲み物を買う為にドンキまで買いに出たら、外は激しい雨が降っていた。
ゲリラ豪雨か〜・・どうしよう、傘持ってないし・・ドンキで買えばいいけどこの量じゃ傘させないし・・・仕方ない、このまま帰るかな・・。
「よっと・・。」
私は慣れない片目で雨の中早歩きする。
足もまだ動かし辛い日がある。こういう雨の日は余計に軋んで動かし辛い。
「痛っ・・!」
やばいっ・・痛くなってきた・・・少し休も、どこか屋根があるところに・・・。
そう思って周りを見回していたら、突然雨にうたれなくなった。不思議に思って上を見ると、見覚えのある傘があった。
後ろを振り向くと———そこにいたのは、真島さんだった。
「何しとんねんシエル?!傘もささんで・・それに何やねんその荷物!」
「ま、真島さん・・!」
今日真島さんは東城会での大事な幹部会があるという事で、本部に行っていた。
いつもの蛇柄ジャケットではなく、黒のスーツにワインレッドのシャツを着ている。
・・しまった、1人で買い物行ってるのバレたくなかったのに・・!
「西田達はどないした?一緒やないんか?」
「えっと・・その・・・。」
「あいつらシエルに買い出しさせるとはええ度胸や・・!」
「違うの真島さん!私が勝手に・・!」
「あ?」
「・・・その・・ちゃんと話すから、とりあえず歩かない?は、早く戻らなきゃだし・・!」
「・・・ちゃあんと話すか?」
「ちゃあんと話す!」
真島さんはムッとした顔をしながら私を見る。
「・・分かった。ほな行くで、風邪ひいてまう。ほれ、荷物よこしや。」
「ま、真島さん疲れてるからいいよ・・!」
「女に荷物持たせる訳にはいかんやろ。ええから貸し。」
「・・あ、ありがとう・・。」
「腕ここに通しや。まだ歩くの辛いやろ?ゆっくり歩いたる。」
「う、うん・・。」
傘を持つ腕に手をかけると、もっと近づきやと言いながら腕組み状態になった。
濡れてしまうからと離れようとすると、それを許してくれなかった。
・・・真島さん、あったかいなぁ・・。
・・・で、何で行き着いた場所がラブホなの?!ってそのまま聞いたら
「風邪ひかせたくないから風呂入るで。」
って一点張り・・・お湯を入れて一緒にお風呂に入るのが今の状況・・。
「ほんで・・何で1人で歩いとったん?雨の日は危ないやろ。」
「・・その・・・。」
「シエル。」
「・・・練習、したかったの。」
「はぁ?練習?」
1人でちゃんと歩ける様になりたい。
いつまでもお世話になってたら、みんなに・・真島さんに迷惑ばかりかけちゃうから。ただでさえ仕事も忙しいのに、私にまで時間を割いてもらうのが申し訳ない。
思っていることを全部話した。真島さんは黙って聞いた後、後ろから優しく抱きしめてくれた。
「・・あの・・・真島さん・・私・・。」
「・・・なぁシエル。俺に迷惑かけとる思ったんか?」
「え・・。」
真島さん・・今俺って・・・。
「俺は迷惑なんて思ったこと一度もない。アイツらもや。みんな大事なシエルの為に手伝えるのが嬉しいんやで?それを迷惑なんて思うなや。悲しいで。」
「そんな・・・。」
真島さんが"俺"って言う時は、本当に素の真島さんだって最近気づいた。今は背を向けているからわからないけど、表情も少し違う。
私を芝浦埠頭で助けてくれたあの時も言ってた。
『俺の女に何しとるんや。』
2人の時や大事な話をする時に出してくれる、素の真島さん。
心からそう思ってくれてるんだ。迷惑じゃ・・ないんだ。
「これから雨ん中歩く時は、俺と一緒や。約束やで、な?」
「・・・うん、分かった。約束する。」
「ん、ええ子や。ほんならもうちょい温めたら帰るで。」
「うん———って、ま、真島さん!どこ触って・・!ひゃっ・・!」
「身体冷やしたらあかんからな・・シエル・・。」
「あっ・・・。」
真島建設に帰れたのは、それから3時間後だった。
その日以降雨の中出かける時は、必ず真島さんと一緒だった。相合傘で、ゆっくりと。
組員のみんなに飲み物を買う為にドンキまで買いに出たら、外は激しい雨が降っていた。
ゲリラ豪雨か〜・・どうしよう、傘持ってないし・・ドンキで買えばいいけどこの量じゃ傘させないし・・・仕方ない、このまま帰るかな・・。
「よっと・・。」
私は慣れない片目で雨の中早歩きする。
足もまだ動かし辛い日がある。こういう雨の日は余計に軋んで動かし辛い。
「痛っ・・!」
やばいっ・・痛くなってきた・・・少し休も、どこか屋根があるところに・・・。
そう思って周りを見回していたら、突然雨にうたれなくなった。不思議に思って上を見ると、見覚えのある傘があった。
後ろを振り向くと———そこにいたのは、真島さんだった。
「何しとんねんシエル?!傘もささんで・・それに何やねんその荷物!」
「ま、真島さん・・!」
今日真島さんは東城会での大事な幹部会があるという事で、本部に行っていた。
いつもの蛇柄ジャケットではなく、黒のスーツにワインレッドのシャツを着ている。
・・しまった、1人で買い物行ってるのバレたくなかったのに・・!
「西田達はどないした?一緒やないんか?」
「えっと・・その・・・。」
「あいつらシエルに買い出しさせるとはええ度胸や・・!」
「違うの真島さん!私が勝手に・・!」
「あ?」
「・・・その・・ちゃんと話すから、とりあえず歩かない?は、早く戻らなきゃだし・・!」
「・・・ちゃあんと話すか?」
「ちゃあんと話す!」
真島さんはムッとした顔をしながら私を見る。
「・・分かった。ほな行くで、風邪ひいてまう。ほれ、荷物よこしや。」
「ま、真島さん疲れてるからいいよ・・!」
「女に荷物持たせる訳にはいかんやろ。ええから貸し。」
「・・あ、ありがとう・・。」
「腕ここに通しや。まだ歩くの辛いやろ?ゆっくり歩いたる。」
「う、うん・・。」
傘を持つ腕に手をかけると、もっと近づきやと言いながら腕組み状態になった。
濡れてしまうからと離れようとすると、それを許してくれなかった。
・・・真島さん、あったかいなぁ・・。
・・・で、何で行き着いた場所がラブホなの?!ってそのまま聞いたら
「風邪ひかせたくないから風呂入るで。」
って一点張り・・・お湯を入れて一緒にお風呂に入るのが今の状況・・。
「ほんで・・何で1人で歩いとったん?雨の日は危ないやろ。」
「・・その・・・。」
「シエル。」
「・・・練習、したかったの。」
「はぁ?練習?」
1人でちゃんと歩ける様になりたい。
いつまでもお世話になってたら、みんなに・・真島さんに迷惑ばかりかけちゃうから。ただでさえ仕事も忙しいのに、私にまで時間を割いてもらうのが申し訳ない。
思っていることを全部話した。真島さんは黙って聞いた後、後ろから優しく抱きしめてくれた。
「・・あの・・・真島さん・・私・・。」
「・・・なぁシエル。俺に迷惑かけとる思ったんか?」
「え・・。」
真島さん・・今俺って・・・。
「俺は迷惑なんて思ったこと一度もない。アイツらもや。みんな大事なシエルの為に手伝えるのが嬉しいんやで?それを迷惑なんて思うなや。悲しいで。」
「そんな・・・。」
真島さんが"俺"って言う時は、本当に素の真島さんだって最近気づいた。今は背を向けているからわからないけど、表情も少し違う。
私を芝浦埠頭で助けてくれたあの時も言ってた。
『俺の女に何しとるんや。』
2人の時や大事な話をする時に出してくれる、素の真島さん。
心からそう思ってくれてるんだ。迷惑じゃ・・ないんだ。
「これから雨ん中歩く時は、俺と一緒や。約束やで、な?」
「・・・うん、分かった。約束する。」
「ん、ええ子や。ほんならもうちょい温めたら帰るで。」
「うん———って、ま、真島さん!どこ触って・・!ひゃっ・・!」
「身体冷やしたらあかんからな・・シエル・・。」
「あっ・・・。」
真島建設に帰れたのは、それから3時間後だった。
その日以降雨の中出かける時は、必ず真島さんと一緒だった。相合傘で、ゆっくりと。