After Episode
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「・・吾朗さん、遅いなぁ・・・。」
今日吾朗さんは桐生さんと冴島さんと飲みに出掛けている。さっきこれから帰るって連絡があったのに、それからもう1時間たってる・・。
「何かあったのかな・・。」
私は服を着替えて、夜の神室町へ吾朗さんを探しに行く。
「はぁ、はぁ・・吾朗さんっ!・・はぁ、はぁ、・・吾朗さーん!」
人混みを掻き分けて吾朗さんを探し続ける。
こんなに人がいると、さすがに大変だなぁ・・・目立つ服装ではあるけど夜だと・・・・。
「あ。いた。」
夜でも関係なかった・・蛇柄ジャケット。
吾朗さんは人通りの少ない公園のベンチに座っていた。手に持ってるの・・お酒の瓶?まさか1人で飲んでたの?
「吾朗さん?」
名前を呼ぶと、吾朗さんはこっちを静かに見つめる。
(・・・初めて会った私達みたい。)
私が座ってて、吾朗さんが声をかけてきて。
吾朗さんは相当酔ってるのか珍しく真っ赤な顔をしている。
「大丈夫?飲み過ぎたの?」
「・・シエルがおる・・・。」
「え?う、うん。いるよ?」
「・・・1人で歩いたら、アカン言うたやろ・・まだ、目がよぉ見えとらんのや・・。」
「もうだいぶ慣れたよ。帰ってこないから心配したよ?帰ろう?」
「・・・シエル・・。」
「ん?何?」
「シエルは、俺を恨んどるか?」
「・・え・・・?」
吾朗さんを恨んでるって・・何で?急に何を言い出すの?
「・・今日な、桐生ちゃんと兄弟と飲んだんや・・。」
・・・・・。
吾朗さん、それ知ってるけど・・・そんなに酔ってるの?
「2人にな、いつ結婚するんやって言われたんや・・・。」
「け、結婚?!」
「なんでせぇへんのやって、理由でもあるんかって・・女は結婚が一番の幸せなんやとか色々。」
男3人でどんな話してるのよ・・・。
「・・俺はな・・・シエルへの罪滅ぼしが終わるまで、結婚してはあかんのや・・。」
「・・罪滅ぼし・・・?」
「・・・シエルの目が無くなったんは、俺のせいや。・・・俺のせいで、不憫な生活をさせとる。その償いが終わらん限り俺は・・シエルと結婚してはあかんのや・・。」
(償い・・・。)
「———知ってたよ。」
「・・・あ?」
「吾朗さんが後ろめたい気持ちでいたの、ずっと気づいてた。・・伊達に殺し屋やってたんだよ?そんなの分かるって。」
私の目を見る時。私の肩を見る時。
吾朗さんが辛そうな顔をしながら見ていたのを気づいてた。それを見せないようにしていたのも分かってた。
私は・・・それを見るのが辛かった。大好きな人に辛い想いをさせている。そう思うだけで胸が痛い。
でも、私はそれに甘えてた。誰かに心配されるのが初めてだったから、歯痒かったけど嬉しかったんだ。
「吾朗さんは、私の事好き?」
「・・当たり前やろ。」
「罪滅ぼしの為に一緒にいるの?」
「それはっ!・・・それは・・。」
「教えてあげる。」
「・・?」
私は吾朗さんに近づき、頬に手を添えてキスをする。
「・・シエル・・・?」
「吾朗さんを恨んだ事・・一度もないよ?」
「———!」
『シエルを恨んだことなんて、一度もないで。』
吾朗さんはいつも私を言葉で救ってくれる。
だから私も吾朗さんを助けたい。
あなたの笑顔をずっと見ていたいから。
「シエル・・!」
吾朗さんは立ち上がり、私を抱きしめて深いキスをする。何度もしているのに今まで以上にお互いを求めている。吾朗さんの首に腕を回し、吾朗さんは私の頭を強く抑える。
今夜のキスは、ウィスキーの味。
深く深く、飲み込まれそうなキスだった。
今日吾朗さんは桐生さんと冴島さんと飲みに出掛けている。さっきこれから帰るって連絡があったのに、それからもう1時間たってる・・。
「何かあったのかな・・。」
私は服を着替えて、夜の神室町へ吾朗さんを探しに行く。
「はぁ、はぁ・・吾朗さんっ!・・はぁ、はぁ、・・吾朗さーん!」
人混みを掻き分けて吾朗さんを探し続ける。
こんなに人がいると、さすがに大変だなぁ・・・目立つ服装ではあるけど夜だと・・・・。
「あ。いた。」
夜でも関係なかった・・蛇柄ジャケット。
吾朗さんは人通りの少ない公園のベンチに座っていた。手に持ってるの・・お酒の瓶?まさか1人で飲んでたの?
「吾朗さん?」
名前を呼ぶと、吾朗さんはこっちを静かに見つめる。
(・・・初めて会った私達みたい。)
私が座ってて、吾朗さんが声をかけてきて。
吾朗さんは相当酔ってるのか珍しく真っ赤な顔をしている。
「大丈夫?飲み過ぎたの?」
「・・シエルがおる・・・。」
「え?う、うん。いるよ?」
「・・・1人で歩いたら、アカン言うたやろ・・まだ、目がよぉ見えとらんのや・・。」
「もうだいぶ慣れたよ。帰ってこないから心配したよ?帰ろう?」
「・・・シエル・・。」
「ん?何?」
「シエルは、俺を恨んどるか?」
「・・え・・・?」
吾朗さんを恨んでるって・・何で?急に何を言い出すの?
「・・今日な、桐生ちゃんと兄弟と飲んだんや・・。」
・・・・・。
吾朗さん、それ知ってるけど・・・そんなに酔ってるの?
「2人にな、いつ結婚するんやって言われたんや・・・。」
「け、結婚?!」
「なんでせぇへんのやって、理由でもあるんかって・・女は結婚が一番の幸せなんやとか色々。」
男3人でどんな話してるのよ・・・。
「・・俺はな・・・シエルへの罪滅ぼしが終わるまで、結婚してはあかんのや・・。」
「・・罪滅ぼし・・・?」
「・・・シエルの目が無くなったんは、俺のせいや。・・・俺のせいで、不憫な生活をさせとる。その償いが終わらん限り俺は・・シエルと結婚してはあかんのや・・。」
(償い・・・。)
「———知ってたよ。」
「・・・あ?」
「吾朗さんが後ろめたい気持ちでいたの、ずっと気づいてた。・・伊達に殺し屋やってたんだよ?そんなの分かるって。」
私の目を見る時。私の肩を見る時。
吾朗さんが辛そうな顔をしながら見ていたのを気づいてた。それを見せないようにしていたのも分かってた。
私は・・・それを見るのが辛かった。大好きな人に辛い想いをさせている。そう思うだけで胸が痛い。
でも、私はそれに甘えてた。誰かに心配されるのが初めてだったから、歯痒かったけど嬉しかったんだ。
「吾朗さんは、私の事好き?」
「・・当たり前やろ。」
「罪滅ぼしの為に一緒にいるの?」
「それはっ!・・・それは・・。」
「教えてあげる。」
「・・?」
私は吾朗さんに近づき、頬に手を添えてキスをする。
「・・シエル・・・?」
「吾朗さんを恨んだ事・・一度もないよ?」
「———!」
『シエルを恨んだことなんて、一度もないで。』
吾朗さんはいつも私を言葉で救ってくれる。
だから私も吾朗さんを助けたい。
あなたの笑顔をずっと見ていたいから。
「シエル・・!」
吾朗さんは立ち上がり、私を抱きしめて深いキスをする。何度もしているのに今まで以上にお互いを求めている。吾朗さんの首に腕を回し、吾朗さんは私の頭を強く抑える。
今夜のキスは、ウィスキーの味。
深く深く、飲み込まれそうなキスだった。