外伝ー隻眼物語ー
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懐かしい夢を見た。
昔の・・水戸にいた頃の夢。鴨さんと重助と3人で仕事をし、一緒に暮らしとった。影として依頼を受け、どんな相手やろが殺してきた。そんなワシの周りには、多くの屍があった。
そんな血の海の上に立つワシに誰かが近づいてくる。
『沖田さん』
誰や?ワシは沖田やない、平山五郎や。
ワシは・・・お前は・・・?
「・・ん・・・。」
目を開けると、目の前でシエルちゃんが眠たそうな顔をしながらワシの頬をついとった。
・・・なんやその顔。可愛すぎるやろ。
「・・・なんや・・寝てしもうたんか・・・。」
「みたいですね。・・おはようございます、沖田さん。」
「ん・・おはようさん。体辛ないか?」
「もう大丈夫です。」
そう言うシエルちゃんは、ええ笑顔をしとった。
良かった・・少しは元気になったみたいやな。
「そか。ならよかったわ。」
頭を撫でると、猫が喜ぶ様子と似た感じで手に頭を擦り寄せてくる。
いやマジでアカン。可愛すぎる。・・・このまま襲ったろか?・・せやけどその前に便所やな。
「厠行ってくるわ。」
「はい、行ってらっしゃい。」
寝室の戸に手をかけ引くと——
「なんや、やっと起きたんか。」
「うぉ?!し、新八ちゃん?!それに、歳ちゃんに一ちゃんも・・!」
なんで3人共おるんや?!驚きすぎで小便引っ込んだわ!!
ってか、それワシの酒やないか!!
「返事がなくてな。入らせてもらった。」
「いや入んなや!んで何ワシの酒飲んどんねん!」
「シエル、体はもう大丈夫か?」
「おい、無視すんなや一ちゃん。」
その後みんなから話を聞いとったら、ワシの念友宣言が騒ぎになったらしい。騒いだ言うても伊東はんしか騒いどらんかったみたいやが・・・そんな伊東はんを一蹴りした歳ちゃん、ええ仕事したで!
「・・・それで、何があったんやシエル。」
「あ・・・せや、ワシの聞きたいで。」
「あっ・・・。」
シエルちゃんの表情が暗くなってしもうた。
一体何があったんや・・・。
「・・なるほど。じゃあ近いうちにまた現れるかもしれないと。」
シエルちゃんの親父さんがそないな事してくるとは・・・チッ、ふざけた野郎や!自分の娘怖がらせて何がええんや!ガキを作るんのも諦めてへんようやし・・クソがっ!
それから色んな事を話し合うたが、中々今後の事は決められんまま終わりそうになっとった。
「・・・とにかく明日は体の事もあるから休め。明日は総司に指示出しをさせる。」
・・・せやな、あんだけ辛そうにしてたんや。それが賢明やな。
「分かりました・・ご迷惑をかけてすみません・・・。」
「そんな事気にする必要はない。では、我々はこれで。」
(・・・・・・。)
そういや歳ちゃん・・シエルちゃん落ち着かせる為に口吸いみたいなんしとったな。
(・・・・・・。)
何や腹立ってきた・・・ワシのシエルちゃんの唇を・・・いやそれで助かったんはおおきにやけど・・・。
「沖田さん・・?どうしたんですか?」
不思議そうな顔でワシを見とるシエルちゃん。
ワシの視線は、その唇にしかいかんかった。
(・・その口に、他の男が・・・・。)
「沖田さん!」
「・・・あぁアカン。」
「え?わっ・・・!」
シエルちゃんを抱き上げ、布団まで運ぶ。
「え、どうしたんですか?沖田さん?」
「歳ちゃん見たら思い出してしもうた。」
「?」
ワケ分からんって顔しとるな。
「シエルちゃんが苦しゅうなった時ワシもできるようにせんとな。」
「え?はい?」
「体を上げるな言うとったな。」
戸惑うシエルちゃんを放っておき、ワシはその唇に吸い付く。
歳ちゃんとしたことを忘れてほしい。ワシとだけでええ。
この唇は・・・この体は・・・ワシのもんや。
「ふぅ・・・あ、おき・・・んっ・・!」
「・・・練習、やで・・・シエル・・・。」
ちゃう。こんなん練習とちゃう。
欲しい。今すぐシエルちゃんが欲しい。
(・・・けど・・・。)
きっと自分で気づいとらんやろうが・・・まだ少し体が震えとる
体はまだ拒絶しとるんや。特に今日は親父さんの件があったんや。
名残惜しいが・・・しゃあない。唇をはなすと、呆けた顔でワシを見るシエルちゃんの顔が・・・愛おしくて仕方なかった。
欲しい。シエルちゃんの全部が欲しい。せやけどそれは・・・シエルちゃんの心の荷が全部なくなった時や。
「ヒヒッ、これで安心やな。」
「はぁ・・はぁ・・もう!今夜はお風呂別々ですからね!」
「な、何やと?!」
そう言い風呂場へそのまま向かってしもうた・・・。
(や・・・やりすぎた・・・・!!)
「沖田さん・・いつまで拗ねてるんですか?」
「鬼や・・ワシの周りは鬼しかおらん・・・。」
「・・・・・あの・・。」
「なんや・・ワシは今反省中や・・・。」
「・・一緒に、寝ませ——」
「寝る。」
「・・・本当に反省してます?」
「えらい反省しとる。せやからもぉ堪忍って思うくらい抱きしめて寝たる。」
「絶対反省してない。」
昔の・・水戸にいた頃の夢。鴨さんと重助と3人で仕事をし、一緒に暮らしとった。影として依頼を受け、どんな相手やろが殺してきた。そんなワシの周りには、多くの屍があった。
そんな血の海の上に立つワシに誰かが近づいてくる。
『沖田さん』
誰や?ワシは沖田やない、平山五郎や。
ワシは・・・お前は・・・?
「・・ん・・・。」
目を開けると、目の前でシエルちゃんが眠たそうな顔をしながらワシの頬をついとった。
・・・なんやその顔。可愛すぎるやろ。
「・・・なんや・・寝てしもうたんか・・・。」
「みたいですね。・・おはようございます、沖田さん。」
「ん・・おはようさん。体辛ないか?」
「もう大丈夫です。」
そう言うシエルちゃんは、ええ笑顔をしとった。
良かった・・少しは元気になったみたいやな。
「そか。ならよかったわ。」
頭を撫でると、猫が喜ぶ様子と似た感じで手に頭を擦り寄せてくる。
いやマジでアカン。可愛すぎる。・・・このまま襲ったろか?・・せやけどその前に便所やな。
「厠行ってくるわ。」
「はい、行ってらっしゃい。」
寝室の戸に手をかけ引くと——
「なんや、やっと起きたんか。」
「うぉ?!し、新八ちゃん?!それに、歳ちゃんに一ちゃんも・・!」
なんで3人共おるんや?!驚きすぎで小便引っ込んだわ!!
ってか、それワシの酒やないか!!
「返事がなくてな。入らせてもらった。」
「いや入んなや!んで何ワシの酒飲んどんねん!」
「シエル、体はもう大丈夫か?」
「おい、無視すんなや一ちゃん。」
その後みんなから話を聞いとったら、ワシの念友宣言が騒ぎになったらしい。騒いだ言うても伊東はんしか騒いどらんかったみたいやが・・・そんな伊東はんを一蹴りした歳ちゃん、ええ仕事したで!
「・・・それで、何があったんやシエル。」
「あ・・・せや、ワシの聞きたいで。」
「あっ・・・。」
シエルちゃんの表情が暗くなってしもうた。
一体何があったんや・・・。
「・・なるほど。じゃあ近いうちにまた現れるかもしれないと。」
シエルちゃんの親父さんがそないな事してくるとは・・・チッ、ふざけた野郎や!自分の娘怖がらせて何がええんや!ガキを作るんのも諦めてへんようやし・・クソがっ!
それから色んな事を話し合うたが、中々今後の事は決められんまま終わりそうになっとった。
「・・・とにかく明日は体の事もあるから休め。明日は総司に指示出しをさせる。」
・・・せやな、あんだけ辛そうにしてたんや。それが賢明やな。
「分かりました・・ご迷惑をかけてすみません・・・。」
「そんな事気にする必要はない。では、我々はこれで。」
(・・・・・・。)
そういや歳ちゃん・・シエルちゃん落ち着かせる為に口吸いみたいなんしとったな。
(・・・・・・。)
何や腹立ってきた・・・ワシのシエルちゃんの唇を・・・いやそれで助かったんはおおきにやけど・・・。
「沖田さん・・?どうしたんですか?」
不思議そうな顔でワシを見とるシエルちゃん。
ワシの視線は、その唇にしかいかんかった。
(・・その口に、他の男が・・・・。)
「沖田さん!」
「・・・あぁアカン。」
「え?わっ・・・!」
シエルちゃんを抱き上げ、布団まで運ぶ。
「え、どうしたんですか?沖田さん?」
「歳ちゃん見たら思い出してしもうた。」
「?」
ワケ分からんって顔しとるな。
「シエルちゃんが苦しゅうなった時ワシもできるようにせんとな。」
「え?はい?」
「体を上げるな言うとったな。」
戸惑うシエルちゃんを放っておき、ワシはその唇に吸い付く。
歳ちゃんとしたことを忘れてほしい。ワシとだけでええ。
この唇は・・・この体は・・・ワシのもんや。
「ふぅ・・・あ、おき・・・んっ・・!」
「・・・練習、やで・・・シエル・・・。」
ちゃう。こんなん練習とちゃう。
欲しい。今すぐシエルちゃんが欲しい。
(・・・けど・・・。)
きっと自分で気づいとらんやろうが・・・まだ少し体が震えとる
体はまだ拒絶しとるんや。特に今日は親父さんの件があったんや。
名残惜しいが・・・しゃあない。唇をはなすと、呆けた顔でワシを見るシエルちゃんの顔が・・・愛おしくて仕方なかった。
欲しい。シエルちゃんの全部が欲しい。せやけどそれは・・・シエルちゃんの心の荷が全部なくなった時や。
「ヒヒッ、これで安心やな。」
「はぁ・・はぁ・・もう!今夜はお風呂別々ですからね!」
「な、何やと?!」
そう言い風呂場へそのまま向かってしもうた・・・。
(や・・・やりすぎた・・・・!!)
「沖田さん・・いつまで拗ねてるんですか?」
「鬼や・・ワシの周りは鬼しかおらん・・・。」
「・・・・・あの・・。」
「なんや・・ワシは今反省中や・・・。」
「・・一緒に、寝ませ——」
「寝る。」
「・・・本当に反省してます?」
「えらい反省しとる。せやからもぉ堪忍って思うくらい抱きしめて寝たる。」
「絶対反省してない。」
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