第四部 私と俺とあの人の未来
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「そろそろ時間やで、土方はん。」
「あぁ、もうそんな時間か。我々は失礼する。・・またな、シエル。」
「はい、また!」
「今度はもうちょいゆっくり来いよ~。」
二人を見送り、私達は縁側に座る。
総司さんがお茶を用意してくれて、赤く染まる空を眺める。・・・今日も綺麗な夕暮れ・・。
「・・おりょうちゃんと斎藤さんは、元気でしょうか?」
「せやなぁ。まぁ一ちゃんの事や、元気でやっとるやろ。」
斎藤さんとおりょうさんは、今京を離れている。
結婚できない代わりに、二人は色んな場所を巡る事になった。二人が旅立つ時、何度も聞いた。それでいいの?って。
その時おりょうちゃん、笑顔で言ってたなぁ。
『一さんと一緒におれるなら、それでええ。』
幸せそうな笑顔。それが・・あの二人にとっての、幸せならそれでいいのかな。
「日本を巡る旅かぁ・・・ワシもちぃとやってみたいのぉ。」
「いいですね!私もやってみたいです!」
「ヒヒッ、楽しみが増えるなぁ!」
・・・総司さんはあれから、一度も刀を握っていない。
新撰組が無くなって、戦う理由が無くなった。今は毎日ではないけど、私の代わりに寺田屋で働いてくれている。性に合わんって何度もぼやいていたけど、なんだかんだ続いている。
あの頃の、新撰組一番隊隊長・・・・新撰組の狂犬の姿は、もう無かった。
「・・・総司さん。今でも・・人を斬りたいと思いますか?」
「あ?何でそんな事聞くんや?」
「あの頃はそれが全てだったじゃないですか。人を斬るのが生きがいだって・・戦うのが好きだって。」
「・・せやなぁ・・・。」
総司さんは空を見上げながら語り出す。
「確かにあん頃は斬るのが全てやったなぁ。それが剣士としての生きがいや。今でもそう思っとる。・・・けどな、シエル。もうワシには必要あらへん。」
膨らんだお腹に手を添え、優しい笑顔で見つめながらいつものように優しく撫でてくれる。
「今のワシには・・今ここで生きとる沖田総司にとっての生きがいは、シエルや。シエルと腹の子が、ワシの全てや。・・・その為に剣を振るう時もあるかもしれんが、ワシに狂気の剣はもういらんのや。・・・シエルと腹の子を守る。それだけで充分や。」
「・・・総司さん・・。」
「・・ずっと傍におってくれな?シエル。」
「・・・はい、ずっと・・ずっと傍にいます。総司さん。」
口付けを交わし、静かに赤く染まる空を見つめる。
私達は、きっと何度もこの空を眺める事になるだろう。
総司さんとも。土方さんや永倉さん。そして、いつか帰ってくるであろう斎藤さんやおりょうちゃんとも。
でも、きっと何度見ても飽きる事はない。
だって・・・大好きな人達が、愛している人が一緒にいるんだから。
「「・・あ・・・!」」
「い、今腹蹴ったで!」
「あははっ!もういい加減出たいよね~。」
「そうやろな~。お~い、早く出てきてワシと遊んでくれ!」
「ぷっ何ですかそれ!」
「ええやんか、早う自分の子供と遊びたいわ!」
「私もです。三人で一緒に・・ね?」
「あぁ、せやな!楽しみや!」
愛する人との幸せな時間。
三人での幸せな生活が送れるまで、あと少し。
「あぁ、もうそんな時間か。我々は失礼する。・・またな、シエル。」
「はい、また!」
「今度はもうちょいゆっくり来いよ~。」
二人を見送り、私達は縁側に座る。
総司さんがお茶を用意してくれて、赤く染まる空を眺める。・・・今日も綺麗な夕暮れ・・。
「・・おりょうちゃんと斎藤さんは、元気でしょうか?」
「せやなぁ。まぁ一ちゃんの事や、元気でやっとるやろ。」
斎藤さんとおりょうさんは、今京を離れている。
結婚できない代わりに、二人は色んな場所を巡る事になった。二人が旅立つ時、何度も聞いた。それでいいの?って。
その時おりょうちゃん、笑顔で言ってたなぁ。
『一さんと一緒におれるなら、それでええ。』
幸せそうな笑顔。それが・・あの二人にとっての、幸せならそれでいいのかな。
「日本を巡る旅かぁ・・・ワシもちぃとやってみたいのぉ。」
「いいですね!私もやってみたいです!」
「ヒヒッ、楽しみが増えるなぁ!」
・・・総司さんはあれから、一度も刀を握っていない。
新撰組が無くなって、戦う理由が無くなった。今は毎日ではないけど、私の代わりに寺田屋で働いてくれている。性に合わんって何度もぼやいていたけど、なんだかんだ続いている。
あの頃の、新撰組一番隊隊長・・・・新撰組の狂犬の姿は、もう無かった。
「・・・総司さん。今でも・・人を斬りたいと思いますか?」
「あ?何でそんな事聞くんや?」
「あの頃はそれが全てだったじゃないですか。人を斬るのが生きがいだって・・戦うのが好きだって。」
「・・せやなぁ・・・。」
総司さんは空を見上げながら語り出す。
「確かにあん頃は斬るのが全てやったなぁ。それが剣士としての生きがいや。今でもそう思っとる。・・・けどな、シエル。もうワシには必要あらへん。」
膨らんだお腹に手を添え、優しい笑顔で見つめながらいつものように優しく撫でてくれる。
「今のワシには・・今ここで生きとる沖田総司にとっての生きがいは、シエルや。シエルと腹の子が、ワシの全てや。・・・その為に剣を振るう時もあるかもしれんが、ワシに狂気の剣はもういらんのや。・・・シエルと腹の子を守る。それだけで充分や。」
「・・・総司さん・・。」
「・・ずっと傍におってくれな?シエル。」
「・・・はい、ずっと・・ずっと傍にいます。総司さん。」
口付けを交わし、静かに赤く染まる空を見つめる。
私達は、きっと何度もこの空を眺める事になるだろう。
総司さんとも。土方さんや永倉さん。そして、いつか帰ってくるであろう斎藤さんやおりょうちゃんとも。
でも、きっと何度見ても飽きる事はない。
だって・・・大好きな人達が、愛している人が一緒にいるんだから。
「「・・あ・・・!」」
「い、今腹蹴ったで!」
「あははっ!もういい加減出たいよね~。」
「そうやろな~。お~い、早く出てきてワシと遊んでくれ!」
「ぷっ何ですかそれ!」
「ええやんか、早う自分の子供と遊びたいわ!」
「私もです。三人で一緒に・・ね?」
「あぁ、せやな!楽しみや!」
愛する人との幸せな時間。
三人での幸せな生活が送れるまで、あと少し。