第四部 私と俺とあの人の未来
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「ほ~・・・家ん中も綺麗にしとるのぉ。」
「いつでも戻ってきていいように掃除しておいたんですよ。・・・おかえりなさい、総司さん。」
「・・・おう。ただいま。」
総司さんは優しく私に口付けをして、着替えてくると言い寝室まで行ったから私は居間で待つ事にした。
・・・総司さん、さっきので気付かなかったんだよね・・はっきり伝えなきゃ。
そう思っていると、後ろから総司さんに抱きしめられる。
「え、あ、総司さん?!」
「・・・やっと帰ってこれた・・・・シエルがおる・・・。」
「!・・・はい、いますよ。総司さんも・・ここにいますよね・・?」
「・・確かめてみよか?」
「え・・・?・・あっ・・・!」
首筋に口付けを繰り返し舌でも舐めまわしてくる。
・・・はっ!!このままじゃ、流されて話せなくなっちゃう!!
「そ、そうじ、さ・・・は、話・・!話を・・・!」
「・・お、おぉせやった。すまん・・・久しぶりに会えたんが嬉しくてつい・・・。」
「い、いいえ、いいんです!」
「・・・で、医者になんて言われたんや?何や他の連中は勘づいとるようやったが。」
「・・・えっとですね・・。」
・・・言っても、受け入れてくれるかな・・・。
「・・・総司さん。」
「ん?」
「・・赤ちゃん、できたみたいなんです。」
「赤ちゃん??」
「・・・・妊娠しました。・・総司さんと、私の子供です。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「そ、総司さん?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・お~い、もしも~し?総司さ~ん?」
すっごい固まっちゃった・・・。顔の前で手を軽く振っても、反応がない。
・・あれ、これ大丈夫??
「・・・・・あの、総司さん?」
「・・ホンマ、なんか?」
「え?」
「ホンマに・・・ワシと、シエルの子ができたんか・・?今、シエルの腹ん中におるんか・・・?」
「は、はい。そう言われました。」
「・・・・・。」
総司さんは驚きの目のまま、私のお腹に手を添える。
まだお腹が目立つわけではないからよく分からないみたいだけど、それでも優しく撫で始めてくれる。
「・・・ワシが、親になるんか・・。」
「・・・嫌、でしたか?」
「何言うとるんや・・!」
そう言う総司さんは———泣き始めていた。
「え?!そ、総司さん!どうしました?!」
「・・いや、すまん・・・夢やったんや、家族を持つんが・・。」
・・・総司さんの夢?
「ワシは、昔から天涯孤独やった。家族っちゅうんがよう分からんかったんや。・・・憧れやったんや、家族を持つ事が。・・・おおきに、シエル。シエルが夢を叶えさせてくれたわ。惚れた女との子供なんて・・・最高やないか。」
「・・・総司さん・・。」
「・・・・ワシが二人を絶対守ったる。せやから、頑張ろうな。ワシに出来る事は何でもしたる。」
「・・はい・・・!」
良かった・・・喜んでくれた・・・・。
私も一緒にお腹に手を添える。今から待ち遠しい。元気に育ってね?
「せやシエル。お前にこれ、返さなあかんな。」
「あ・・・私も、返さなきゃですね。」
お互いつけている髪紐を解き、それを交換する。
帰ってきたら返すという約束。ずっと戦っていた総司さんが着けていたからか、返された髪紐は少し汚れていた。
「すまんの、さすがに汚れてしもうた。新しいの買うたる。」
「いいえ、これがいいです。・・・ちゃんと、総司さんが返してくれたっていう証ですから。」
「・・・そうか。ワシもこの髪紐、大事に使うで。」
「はい。・・そろそろ寝ますか?」
「せやな。大事な体やからな。体冷やしたらアカンで。」
「・・一緒の布団で暖めてくれますか?」
「もちろんや。」
二人で一緒に寝る時間は、私達をすぐ眠りにつかせてくれる。
その日見た夢は、総司さんと一緒に幸せに手を繋ぎながら歩く夢。少し経つと、真ん中に小さな子供が歩いてくる。
——そんな幸せな夢だった。
「いつでも戻ってきていいように掃除しておいたんですよ。・・・おかえりなさい、総司さん。」
「・・・おう。ただいま。」
総司さんは優しく私に口付けをして、着替えてくると言い寝室まで行ったから私は居間で待つ事にした。
・・・総司さん、さっきので気付かなかったんだよね・・はっきり伝えなきゃ。
そう思っていると、後ろから総司さんに抱きしめられる。
「え、あ、総司さん?!」
「・・・やっと帰ってこれた・・・・シエルがおる・・・。」
「!・・・はい、いますよ。総司さんも・・ここにいますよね・・?」
「・・確かめてみよか?」
「え・・・?・・あっ・・・!」
首筋に口付けを繰り返し舌でも舐めまわしてくる。
・・・はっ!!このままじゃ、流されて話せなくなっちゃう!!
「そ、そうじ、さ・・・は、話・・!話を・・・!」
「・・お、おぉせやった。すまん・・・久しぶりに会えたんが嬉しくてつい・・・。」
「い、いいえ、いいんです!」
「・・・で、医者になんて言われたんや?何や他の連中は勘づいとるようやったが。」
「・・・えっとですね・・。」
・・・言っても、受け入れてくれるかな・・・。
「・・・総司さん。」
「ん?」
「・・赤ちゃん、できたみたいなんです。」
「赤ちゃん??」
「・・・・妊娠しました。・・総司さんと、私の子供です。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「そ、総司さん?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・お~い、もしも~し?総司さ~ん?」
すっごい固まっちゃった・・・。顔の前で手を軽く振っても、反応がない。
・・あれ、これ大丈夫??
「・・・・・あの、総司さん?」
「・・ホンマ、なんか?」
「え?」
「ホンマに・・・ワシと、シエルの子ができたんか・・?今、シエルの腹ん中におるんか・・・?」
「は、はい。そう言われました。」
「・・・・・。」
総司さんは驚きの目のまま、私のお腹に手を添える。
まだお腹が目立つわけではないからよく分からないみたいだけど、それでも優しく撫で始めてくれる。
「・・・ワシが、親になるんか・・。」
「・・・嫌、でしたか?」
「何言うとるんや・・!」
そう言う総司さんは———泣き始めていた。
「え?!そ、総司さん!どうしました?!」
「・・いや、すまん・・・夢やったんや、家族を持つんが・・。」
・・・総司さんの夢?
「ワシは、昔から天涯孤独やった。家族っちゅうんがよう分からんかったんや。・・・憧れやったんや、家族を持つ事が。・・・おおきに、シエル。シエルが夢を叶えさせてくれたわ。惚れた女との子供なんて・・・最高やないか。」
「・・・総司さん・・。」
「・・・・ワシが二人を絶対守ったる。せやから、頑張ろうな。ワシに出来る事は何でもしたる。」
「・・はい・・・!」
良かった・・・喜んでくれた・・・・。
私も一緒にお腹に手を添える。今から待ち遠しい。元気に育ってね?
「せやシエル。お前にこれ、返さなあかんな。」
「あ・・・私も、返さなきゃですね。」
お互いつけている髪紐を解き、それを交換する。
帰ってきたら返すという約束。ずっと戦っていた総司さんが着けていたからか、返された髪紐は少し汚れていた。
「すまんの、さすがに汚れてしもうた。新しいの買うたる。」
「いいえ、これがいいです。・・・ちゃんと、総司さんが返してくれたっていう証ですから。」
「・・・そうか。ワシもこの髪紐、大事に使うで。」
「はい。・・そろそろ寝ますか?」
「せやな。大事な体やからな。体冷やしたらアカンで。」
「・・一緒の布団で暖めてくれますか?」
「もちろんや。」
二人で一緒に寝る時間は、私達をすぐ眠りにつかせてくれる。
その日見た夢は、総司さんと一緒に幸せに手を繋ぎながら歩く夢。少し経つと、真ん中に小さな子供が歩いてくる。
——そんな幸せな夢だった。