第四部 私と俺とあの人の未来
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「・・・・妊・・娠・・?」
「腹の具合からして四ヵ月ちゅうとこやな。ここ最近の吐き気や怠さは、いわゆる”つわり”や。おめでたやで~お嬢さん!もう働かんで大人しゅうしとったほうがええな。あ、少しの散歩はするんやで?あぁそれから————。」
長々と説明してくれてたけど、全然耳に入らなかった。
・・・私、妊娠してたの・・・・?そ、そういえば最近太ったって思ってたけど・・・まさか妊娠してたなんて・・。
本当に・・・?た、確かに総司さんと・・土佐に行く前日に、したけど・・・総司さんとの、子供・・・。
「——とまぁ、色々言うたけど、最後に一つ。」
「え?」
「もう、アンタは一人の体やないっちゅう事や。無理はアカン。元気な子が産まれるよう、旦那さんとうまくやるんやで?」
旦那さん・・・総司さんと・・・。
「・・はい。ありがとうございます。」
「それじゃ、私はこれで。家に帰る時は気ぃつけるんやで?」
お医者様は最後にお腹に少し触れて、元気に産まれるんやで~と言って帰っていった。
部屋を出た直後、別室で待っていたみんなが一斉に入ってきた。
総司さんは一番に駆け寄ってきて、私の肩を掴む。
「どうやった?!大丈夫やったんか?!」
「落ち着け兄さん、シエルが話せないだろう。」
「落ち着いてられるかボケ!シエルの身に何かあったら・・ワシは、ワシはもう・・・!」
総司さん・・・盛大に勘違いしてらっしゃいます・・・!
と、とにかく総司さんが落ち着いてくれないと話せない・・ど、どうしよう・・。
迷っていたら———
ドスっ
「うぐぁっ!」
・・・・土方さんの拳骨が総司さんの頭に炸裂した。久しぶりに見たけど・・痛そう・・・・。
「何すんねん歳ちゃん!痛いやろが!」
「少しは落ち着け。・・・それで、どうだったんだ?」
「・・・・。」
・・・みんなの前で、話した方がいいよね・・。
私が正座をすると、察したのか総司さんも正座して私に向き合ってくれる。みんなはその様子を見守ってくれる。
・・喜んでくれるかな・・・拒否とかするかな・・・。
「・・・総司さん、子供は好きですか?」
私の突然の質問に、総司さんもみんなも驚いている。
「・・・そら嫌いやないけど・・・それがどないした?」
「もし自分の子供ができたら嬉しいですか?」
「そらそうやろ。ワシとシエルの子供やで?当たり前やんか。」
「「・・あ・・・・。」」
・・・どうやら総司さん以外みんなは気付いたみたい・・・。
「・・なんやみんな、”あ”って・・・。」
「・・・総司さん、手を出してください。」
「?お、おぉ・・・。」
差し出してきた手を、私のお腹にあてる。
総司さんはきょとんとした顔で、私の顔とお腹を交互に見る。・・これ、本当に気付いてないかも・・・。
「・・・できた、みたいです・・。」
「できたって・・・何がや?ハッキリ言うてくれやシエル!」
「・・兄さん、本気で分からねぇのか?」
「あ?一ちゃんは分かるんか?」
「・・・シエル、総司にはちゃんと伝えなあかんようやで。」
「そうみたいですね・・・。」
「な、何やねん新八ちゃんまで・・・!」
「まぁ・・とにかく、今日はもう帰ったらどうだ?我々はここに泊まらせてもらう。二人でゆっくり話せ。」
「歳ちゃんまで・・・何や、何やねんみんなして・・!」
「・・・帰りましょう、総司さん。」
「シエルまで・・!誰か教えてくれや!」
・・・総司さん、そんなに鈍感でしたっけ・・・?
混乱する総司さんを引き連れて、私達は寺田屋を出た。
「・・ちゃあんと家帰ったら話してくれや?」
「もちろんです。」
いつまでも言わないでいるから総司さん少し拗ねちゃった。
・・・それでも、私の手を繋いでくれている。その暖かさが、帰ってきてくれたと改めて実感できた。
「腹の具合からして四ヵ月ちゅうとこやな。ここ最近の吐き気や怠さは、いわゆる”つわり”や。おめでたやで~お嬢さん!もう働かんで大人しゅうしとったほうがええな。あ、少しの散歩はするんやで?あぁそれから————。」
長々と説明してくれてたけど、全然耳に入らなかった。
・・・私、妊娠してたの・・・・?そ、そういえば最近太ったって思ってたけど・・・まさか妊娠してたなんて・・。
本当に・・・?た、確かに総司さんと・・土佐に行く前日に、したけど・・・総司さんとの、子供・・・。
「——とまぁ、色々言うたけど、最後に一つ。」
「え?」
「もう、アンタは一人の体やないっちゅう事や。無理はアカン。元気な子が産まれるよう、旦那さんとうまくやるんやで?」
旦那さん・・・総司さんと・・・。
「・・はい。ありがとうございます。」
「それじゃ、私はこれで。家に帰る時は気ぃつけるんやで?」
お医者様は最後にお腹に少し触れて、元気に産まれるんやで~と言って帰っていった。
部屋を出た直後、別室で待っていたみんなが一斉に入ってきた。
総司さんは一番に駆け寄ってきて、私の肩を掴む。
「どうやった?!大丈夫やったんか?!」
「落ち着け兄さん、シエルが話せないだろう。」
「落ち着いてられるかボケ!シエルの身に何かあったら・・ワシは、ワシはもう・・・!」
総司さん・・・盛大に勘違いしてらっしゃいます・・・!
と、とにかく総司さんが落ち着いてくれないと話せない・・ど、どうしよう・・。
迷っていたら———
ドスっ
「うぐぁっ!」
・・・・土方さんの拳骨が総司さんの頭に炸裂した。久しぶりに見たけど・・痛そう・・・・。
「何すんねん歳ちゃん!痛いやろが!」
「少しは落ち着け。・・・それで、どうだったんだ?」
「・・・・。」
・・・みんなの前で、話した方がいいよね・・。
私が正座をすると、察したのか総司さんも正座して私に向き合ってくれる。みんなはその様子を見守ってくれる。
・・喜んでくれるかな・・・拒否とかするかな・・・。
「・・・総司さん、子供は好きですか?」
私の突然の質問に、総司さんもみんなも驚いている。
「・・・そら嫌いやないけど・・・それがどないした?」
「もし自分の子供ができたら嬉しいですか?」
「そらそうやろ。ワシとシエルの子供やで?当たり前やんか。」
「「・・あ・・・・。」」
・・・どうやら総司さん以外みんなは気付いたみたい・・・。
「・・なんやみんな、”あ”って・・・。」
「・・・総司さん、手を出してください。」
「?お、おぉ・・・。」
差し出してきた手を、私のお腹にあてる。
総司さんはきょとんとした顔で、私の顔とお腹を交互に見る。・・これ、本当に気付いてないかも・・・。
「・・・できた、みたいです・・。」
「できたって・・・何がや?ハッキリ言うてくれやシエル!」
「・・兄さん、本気で分からねぇのか?」
「あ?一ちゃんは分かるんか?」
「・・・シエル、総司にはちゃんと伝えなあかんようやで。」
「そうみたいですね・・・。」
「な、何やねん新八ちゃんまで・・・!」
「まぁ・・とにかく、今日はもう帰ったらどうだ?我々はここに泊まらせてもらう。二人でゆっくり話せ。」
「歳ちゃんまで・・・何や、何やねんみんなして・・!」
「・・・帰りましょう、総司さん。」
「シエルまで・・!誰か教えてくれや!」
・・・総司さん、そんなに鈍感でしたっけ・・・?
混乱する総司さんを引き連れて、私達は寺田屋を出た。
「・・ちゃあんと家帰ったら話してくれや?」
「もちろんです。」
いつまでも言わないでいるから総司さん少し拗ねちゃった。
・・・それでも、私の手を繋いでくれている。その暖かさが、帰ってきてくれたと改めて実感できた。