第四部 私と俺とあの人の未来
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「それじゃあ、武市は土佐で生きてるんですね?」
「あぁ。土佐再建に力を入れてくれている。・・俺もいずれは戻って手伝いたいがな・・。」
「一ちゃんにはおりょうちゃんがおるやろ?おりょうちゃんはどないすんねん?」
「まだ考えつかんが・・いずれは、な・・・。」
「え、も・・もしかして・・・!!」
「・・・そうはしゃぐなよシエル。」
「ほんなら、総司と斎藤とで同時に祝言でもあげよか?」
「それ名案や新八っちゃん!ええよなシエル!」
「はい!」
「・・・お前達ほどほどにしておけ。シエルはこの四ヵ月何をしていたんだ?」
「えっと・・・。」
私達は寺田屋へ向かっている。
その間に、土佐での出来事を全部聞いた。土佐藩十五代藩主・山内容堂によって、日本は英国に売られる寸前だった。それを斎藤さん達の手によって止められた。山内を殺し、武市が”山内容堂”として生きて土佐復興に力を入れているみたい。
・・・あの人も、自分の人生を生きない人になったんだ・・でも、自分の意志なんだ。誰かに任されたわけじゃない。自分で決めたんだ。・・・凄いな、あの人は・・。
「ほんなら屯所があのままなんも、シエルが働いて払うてくれたおかげなんか?」
「あそこはみなさんの帰る場所ですから。・・私も、吾朗として生きた場所を、失くしたくなかったんです・・。」
「シエルにはほんまに感謝せなあかんな、土方はん。」
「あぁ。・・・長い間、屯所を守ってくれてありがとう。もう無理しなくていい。後は我々に任せろ。」
「はい・・!」
素直にお礼言ってくれる土方さんって・・・何か貴重かも・・・。
そうこうしている内に、あっという間に寺田屋に着いた。ちょうど外におりょうちゃんが出てきた。
「おりょうちゃん!」
「え・・・シエルちゃん?!どないし・・・え・・・?」
私の後ろにみんながいる事に気付き、その場で立ち止まってしまった。斎藤さんが静かに近づき、私達は二人を見守る。
「・・・待たせてすまなかった、おりょう。・・約束通り、飯・・作ってくれるか?」
「・・・っ・・はい・・!」
涙目のおりょうちゃんは、斎藤さんに近付き静かに抱きしめる。斎藤さんもそれに応えて、おりょうちゃんを静かに抱きしめる。
良かった・・・本当に良かったね、おりょうちゃん・・・。
「・・・あ・・そうや、シエルちゃん!体、大丈夫なん?まだ休んでた方がよかったんやないの?」
・・・あ・・・・。
「何やと?!シエル、どっか悪いんか?!大丈夫なんか?!」
しまった・・体の事、まだ話してなかった・・・!
「ホンマかシエル?具合悪いんか?」
「まさか・・・屯所の為に無理して働いてたのか?」
あわわっ・・・み、みんな盛大に勘違いしてる・・!
別に無理してる訳じゃないのに・・!
「す、少し怠かっただけですよ!大丈夫です!」
「嘘やシエルちゃん!ここ数日ろくに動けんかったやろ!ええから早く帰って休んだ方がええよ!」
「お、おりょうちゃん・・!」
「せや、早よ帰るでシエル!ワシが看病したる!」
「総司さんまで・・も、もう大丈———」
その瞬間———激しい吐き気が襲ってきた。眩暈もして立てなくなった私は、その場で跪く。
「うっ・・うぇっ・・・・!」
「シエル?!どないした、シエル!!」
「おりょう、医者だ!医者を呼んでくれ!」
「は、はい!」
「一旦寺田屋ん中に運ぶで!」
「総司、シエルを!」
「分かっとる!シエル、しっかりせぇ!」
気持ち悪い・・・せっかく会えたのに・・私、このまま・・・。
そのあと少しして、おりょうちゃんがお医者様を連れてきてくれた。客室で診てもらい、私はそこである事を伝えられる。
「あぁ。土佐再建に力を入れてくれている。・・俺もいずれは戻って手伝いたいがな・・。」
「一ちゃんにはおりょうちゃんがおるやろ?おりょうちゃんはどないすんねん?」
「まだ考えつかんが・・いずれは、な・・・。」
「え、も・・もしかして・・・!!」
「・・・そうはしゃぐなよシエル。」
「ほんなら、総司と斎藤とで同時に祝言でもあげよか?」
「それ名案や新八っちゃん!ええよなシエル!」
「はい!」
「・・・お前達ほどほどにしておけ。シエルはこの四ヵ月何をしていたんだ?」
「えっと・・・。」
私達は寺田屋へ向かっている。
その間に、土佐での出来事を全部聞いた。土佐藩十五代藩主・山内容堂によって、日本は英国に売られる寸前だった。それを斎藤さん達の手によって止められた。山内を殺し、武市が”山内容堂”として生きて土佐復興に力を入れているみたい。
・・・あの人も、自分の人生を生きない人になったんだ・・でも、自分の意志なんだ。誰かに任されたわけじゃない。自分で決めたんだ。・・・凄いな、あの人は・・。
「ほんなら屯所があのままなんも、シエルが働いて払うてくれたおかげなんか?」
「あそこはみなさんの帰る場所ですから。・・私も、吾朗として生きた場所を、失くしたくなかったんです・・。」
「シエルにはほんまに感謝せなあかんな、土方はん。」
「あぁ。・・・長い間、屯所を守ってくれてありがとう。もう無理しなくていい。後は我々に任せろ。」
「はい・・!」
素直にお礼言ってくれる土方さんって・・・何か貴重かも・・・。
そうこうしている内に、あっという間に寺田屋に着いた。ちょうど外におりょうちゃんが出てきた。
「おりょうちゃん!」
「え・・・シエルちゃん?!どないし・・・え・・・?」
私の後ろにみんながいる事に気付き、その場で立ち止まってしまった。斎藤さんが静かに近づき、私達は二人を見守る。
「・・・待たせてすまなかった、おりょう。・・約束通り、飯・・作ってくれるか?」
「・・・っ・・はい・・!」
涙目のおりょうちゃんは、斎藤さんに近付き静かに抱きしめる。斎藤さんもそれに応えて、おりょうちゃんを静かに抱きしめる。
良かった・・・本当に良かったね、おりょうちゃん・・・。
「・・・あ・・そうや、シエルちゃん!体、大丈夫なん?まだ休んでた方がよかったんやないの?」
・・・あ・・・・。
「何やと?!シエル、どっか悪いんか?!大丈夫なんか?!」
しまった・・体の事、まだ話してなかった・・・!
「ホンマかシエル?具合悪いんか?」
「まさか・・・屯所の為に無理して働いてたのか?」
あわわっ・・・み、みんな盛大に勘違いしてる・・!
別に無理してる訳じゃないのに・・!
「す、少し怠かっただけですよ!大丈夫です!」
「嘘やシエルちゃん!ここ数日ろくに動けんかったやろ!ええから早く帰って休んだ方がええよ!」
「お、おりょうちゃん・・!」
「せや、早よ帰るでシエル!ワシが看病したる!」
「総司さんまで・・も、もう大丈———」
その瞬間———激しい吐き気が襲ってきた。眩暈もして立てなくなった私は、その場で跪く。
「うっ・・うぇっ・・・・!」
「シエル?!どないした、シエル!!」
「おりょう、医者だ!医者を呼んでくれ!」
「は、はい!」
「一旦寺田屋ん中に運ぶで!」
「総司、シエルを!」
「分かっとる!シエル、しっかりせぇ!」
気持ち悪い・・・せっかく会えたのに・・私、このまま・・・。
そのあと少しして、おりょうちゃんがお医者様を連れてきてくれた。客室で診てもらい、私はそこである事を伝えられる。