第四部 私と俺とあの人の未来
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総司さん達が土佐へ向かって四ヵ月。
私は今・・・今までにない体の怠さに襲われている。おかげで仕事もろくにできていない。
お客さんの前で倒れるわけにもいかず、数日間休んでる。
「シエルちゃん、調子どう?お粥作りにきたで。」
「おりょうちゃん・・・ごめんね、ありがとう。」
「気にせんでええから。お台所借りるな?」
おりょうちゃんはこうして、私の様子を見に来てくれている。
寺田屋での仕事もあるのに、本当に申し訳ないな・・。
「ほなここ置いとくな?無理はあかんよ?」
「うん・・ありがとう・・。」
「じゃあ、ゆっくり休むんやで?」
家を出る間際まで、おりょうちゃんは私を心配してくれる。
本当に有難い・・一人じゃ何もできないし・・・。
「・・食べなきゃ・・・。」
少しでも食べて、元気にならないと。
このままじゃ働けなくなっちゃう。体を動かすのも億劫になったら駄目だし・・。
「・・はぁ・・・・。」
私の体・・どうしちゃったんだろう・・吾朗の時でもこんな辛かった事なかったのに・・。
風邪・・にしても熱があるわけじゃないし。病気・・にしてもなぁ・・。
疲れなのかな、慣れない仕事してるからそれなら分かるけど・・。
「・・・・。」
髪紐を解いて、手のひらにのせて眺める。
あの日、総司さんから預かった大切な髪紐。私達の約束の証。
・・・もう四ヵ月経つのに、まだみんな帰ってこない。こんなに帰ってこないなんて・・・みんな、もう・・。
(・・駄目、そんな事考えちゃ駄目。)
最近一人だと最悪な結果を考えてしまう。
考えたくないのに、でも止まらない・・・。
『ずっと待ってるんやで?』
『愛しとるシエル。』
最後に会った日の笑顔を、髪紐を見ながら思い出す。
そうするだけで不安は少しだけ和らげられる。
・・また辛くなる前に寝ちゃおう・・。
———
『シエル』
・・・誰・・・?
『もう少しや。』
・・・誰なの・・・・?
『もうすぐ会えるで。』
———
「・・ん・・・。」
何か、夢を見たような気がする・・・何だったんだろう・・。
外を見ると、日は少し暮れ始めて夕方になっていた。
「・・・あ・・行かなきゃ・・。」
動ける今のうちに行かなきゃ。少し体も楽になったし、最近行けてなかったから。
私は身支度を整えて外へ出る。向かう先は——私にとっても吾朗にとっても大切な場所。
——新撰組屯所へ。
私は今・・・今までにない体の怠さに襲われている。おかげで仕事もろくにできていない。
お客さんの前で倒れるわけにもいかず、数日間休んでる。
「シエルちゃん、調子どう?お粥作りにきたで。」
「おりょうちゃん・・・ごめんね、ありがとう。」
「気にせんでええから。お台所借りるな?」
おりょうちゃんはこうして、私の様子を見に来てくれている。
寺田屋での仕事もあるのに、本当に申し訳ないな・・。
「ほなここ置いとくな?無理はあかんよ?」
「うん・・ありがとう・・。」
「じゃあ、ゆっくり休むんやで?」
家を出る間際まで、おりょうちゃんは私を心配してくれる。
本当に有難い・・一人じゃ何もできないし・・・。
「・・食べなきゃ・・・。」
少しでも食べて、元気にならないと。
このままじゃ働けなくなっちゃう。体を動かすのも億劫になったら駄目だし・・。
「・・はぁ・・・・。」
私の体・・どうしちゃったんだろう・・吾朗の時でもこんな辛かった事なかったのに・・。
風邪・・にしても熱があるわけじゃないし。病気・・にしてもなぁ・・。
疲れなのかな、慣れない仕事してるからそれなら分かるけど・・。
「・・・・。」
髪紐を解いて、手のひらにのせて眺める。
あの日、総司さんから預かった大切な髪紐。私達の約束の証。
・・・もう四ヵ月経つのに、まだみんな帰ってこない。こんなに帰ってこないなんて・・・みんな、もう・・。
(・・駄目、そんな事考えちゃ駄目。)
最近一人だと最悪な結果を考えてしまう。
考えたくないのに、でも止まらない・・・。
『ずっと待ってるんやで?』
『愛しとるシエル。』
最後に会った日の笑顔を、髪紐を見ながら思い出す。
そうするだけで不安は少しだけ和らげられる。
・・また辛くなる前に寝ちゃおう・・。
———
『シエル』
・・・誰・・・?
『もう少しや。』
・・・誰なの・・・・?
『もうすぐ会えるで。』
———
「・・ん・・・。」
何か、夢を見たような気がする・・・何だったんだろう・・。
外を見ると、日は少し暮れ始めて夕方になっていた。
「・・・あ・・行かなきゃ・・。」
動ける今のうちに行かなきゃ。少し体も楽になったし、最近行けてなかったから。
私は身支度を整えて外へ出る。向かう先は——私にとっても吾朗にとっても大切な場所。
——新撰組屯所へ。