第三部 武士達の最後
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(近藤さん・・近藤さん・・・!)
屯所なら、総司さんもいるはず・・・!
総司さん達なら、何か知ってるはず!近藤さんの事も、放火の事も!
そして着いた屯所は———不気味なくらい静かだった。
門番も、箒をはいている人も、奥で麻雀をしている人も、誰もいない。
「はぁ・・・はぁ・・・・。」
いつも池の傍にいる永倉さんも
奥で句を書いている土方さんも
いつも笑顔でいる藤堂さんも
真面目に訓練をしている斎藤さんも
私と一緒にいつもいて、いつも隣にいてくれる総司さんも——誰もいない。
「・・・みんな・・どこ・・・・?」
自然と幹部会が開かれる大広間へ向かっていた。
もちろん、そこには誰もいない。
代わりにあったのが、脱ぎ捨てられた隊長格の羽織だった。その中の一つに、”八”と書かれたもの・・藤堂さんのもあった。
「まさか、本当に・・?」
『噂じゃ内部分裂したらしいがのぉ。』
さっき街で見かけた平隊士達・・・藤堂さんが新撰組を裏切ったの?五番隊の羽織もあるけど・・・これは、武田さん。もう一つは・・もしかして、伊東さん?
なんで・・伊東さんと武田さんなら分かるけど、何で藤堂さんまで・・?
それに・・・屯所に行くって総司さん言ってたのに、何でいないの?みんなどこへ行ったの?
「・・・総司さんっ・・・!みんな・・!」
その後、いくら屯所を探しても誰もいなかった。
個室も、土蔵も、建物の影も、全部見た。
でも、誰もいない。それが恐怖でしかなかった。この世に独りぼっち取り残されたような感覚だった。
「新撰組に・・・何が起きてるの・・・?」
完全に日が暮れる寸前まで探したけど、やっぱり見つからない。
・・・もしかしたら、誰か帰ってくるかもしれない・・門の灯篭に明かりを点けとかないと・・・。
火をつけて中で待とうと思ったその時、大きな松の木の下に何かある事に気付いた。
(・・・あれは、羽織?)
あれって・・・前に源さんが亡くなった時に同じような——?!
まさか・・・あの刀は・・・・。
「・・・近藤・・さん・・・・?」
旭屋で見た事のある刀。そして羽織。
近付いて見てはっきりした。———近藤さんの物だった。
「・・・そんな・・・。」
死んでない人間に対して、こんな事しない。する必要がない。
そんな・・・まさか、本当に・・・?
「・・うっ・・うぅっ・・近藤さぁん・・・!」
『生きて帰ってこい。』
そう言ってくれたあなたが亡くなるんて・・・あんまりですよ。
・・・総司さんは知ってるの?土方さんは、永倉さんは、斎藤さんは?何でみんないないの?何が起こってるの?
(早く・・誰か、帰ってきて・・・・。)
屯所なら、総司さんもいるはず・・・!
総司さん達なら、何か知ってるはず!近藤さんの事も、放火の事も!
そして着いた屯所は———不気味なくらい静かだった。
門番も、箒をはいている人も、奥で麻雀をしている人も、誰もいない。
「はぁ・・・はぁ・・・・。」
いつも池の傍にいる永倉さんも
奥で句を書いている土方さんも
いつも笑顔でいる藤堂さんも
真面目に訓練をしている斎藤さんも
私と一緒にいつもいて、いつも隣にいてくれる総司さんも——誰もいない。
「・・・みんな・・どこ・・・・?」
自然と幹部会が開かれる大広間へ向かっていた。
もちろん、そこには誰もいない。
代わりにあったのが、脱ぎ捨てられた隊長格の羽織だった。その中の一つに、”八”と書かれたもの・・藤堂さんのもあった。
「まさか、本当に・・?」
『噂じゃ内部分裂したらしいがのぉ。』
さっき街で見かけた平隊士達・・・藤堂さんが新撰組を裏切ったの?五番隊の羽織もあるけど・・・これは、武田さん。もう一つは・・もしかして、伊東さん?
なんで・・伊東さんと武田さんなら分かるけど、何で藤堂さんまで・・?
それに・・・屯所に行くって総司さん言ってたのに、何でいないの?みんなどこへ行ったの?
「・・・総司さんっ・・・!みんな・・!」
その後、いくら屯所を探しても誰もいなかった。
個室も、土蔵も、建物の影も、全部見た。
でも、誰もいない。それが恐怖でしかなかった。この世に独りぼっち取り残されたような感覚だった。
「新撰組に・・・何が起きてるの・・・?」
完全に日が暮れる寸前まで探したけど、やっぱり見つからない。
・・・もしかしたら、誰か帰ってくるかもしれない・・門の灯篭に明かりを点けとかないと・・・。
火をつけて中で待とうと思ったその時、大きな松の木の下に何かある事に気付いた。
(・・・あれは、羽織?)
あれって・・・前に源さんが亡くなった時に同じような——?!
まさか・・・あの刀は・・・・。
「・・・近藤・・さん・・・・?」
旭屋で見た事のある刀。そして羽織。
近付いて見てはっきりした。———近藤さんの物だった。
「・・・そんな・・・。」
死んでない人間に対して、こんな事しない。する必要がない。
そんな・・・まさか、本当に・・・?
「・・うっ・・うぅっ・・近藤さぁん・・・!」
『生きて帰ってこい。』
そう言ってくれたあなたが亡くなるんて・・・あんまりですよ。
・・・総司さんは知ってるの?土方さんは、永倉さんは、斎藤さんは?何でみんないないの?何が起こってるの?
(早く・・誰か、帰ってきて・・・・。)