第三部 武士達の最後
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江戸城。第十五代征夷大将軍、徳川慶喜公のおられる鉄壁の城。
何者の侵入も許されない。
そんな場所に——俺達はいる。見張りの人数も数知れず。斎藤隊長が今一人で門番の前にいる。
「この国の存亡に関わることだ。そっちがその気なら、力づくでも取り次いでもらう!」
・・・どうやら失敗に終わりそうだ・・・。
ここからどうするか。侵入するにも、きっと忍びもいる。かと言ってこのまま門にいてもどんどん応援がくるだけだ。
「沖田隊長、どうし・・・あれ?」
一緒に物陰にいたはずの沖田隊長がいない。
え、どこ行った?
「無駄や無駄や。せやから言うたやないか一ちゃん!」
声がした方向を見ると、沖田隊長———と、大砲がある。
え、なんでそこに大砲?
「ハナっから問答無用やったんや!!」
その大砲を城門に向けている。
・・・・え?え?・・・まさか・・・・。
「ドカンと行くでえ!!」
放たれた砲弾は——鉄壁の江戸城門を木っ端微塵に破壊した。
・・・・はあぁぁ?!?!
「そ、総司さん!!なな、何してるんですか!!」
吾朗を保てなくて、思わずシエルで呼んでしまう。
振り返った総司さんは、まるで子供のような笑顔をしていてそのまま斎藤さんの元へ向かった。
いや、ちょっとドキッとしたけどこれ、もう立派な賊ですよ・・・!
「チンタラすんなや一ちゃん!さっさと将軍様を叩き起こすんや!」
「あんたは張り切りすぎだ。」
そういう斎藤さんももの凄い笑顔なんですけど・・・。
はぁ・・・何か私だけ変に固くなってる・・・将軍様に会いに行くんだもん。絶対にあり得ないことをするんだ。
形振りかまっていられない・・・!
「さすがに徳川将軍のお膝元だ。歯応えがありそうだ。」
「それでこそ江戸まで来た甲斐があるってもんや!」
「行くぞ、沖田!八神!」
「わぁっとるわい!」
「はい!」
この二人がいれば何も怖くない。
後は、俺達の任務を全うするだけだ!
江戸城の中はまるでカラクリ屋敷だった。
飛んでくる矢、床から槍、無数の護衛達、特殊な仕掛けのある扉。何とか奥へ進められたが、一体いつまで続くんだ・・!
「ちっしゃーないのう。」
そう呟く沖田隊長は、一人振り返る。
その先には、再び出てきた護衛達の姿があった。
まさか・・・一人で?!
「ここはワシに任せて、はよう将軍様をたたき起こしてこいや!」
「わかった!」
「そんな・・・!総司さん!」
「ヒヒッ、心配すんなや。ワシを誰だと思うとるんや?」
「でも・・・!」
「一ちゃん、しっかり守りながら行くんやで!」
「無茶言いやがる・・・!」
斎藤さんは私の腕を引き、先へ走っていく。
「沖田なら大丈夫だ!あいつの強さならお前も知ってるだろ?」
「っ・・はい・・!」
総司さん・・・どうかご無事で・・・!
その先も永遠と続くを思うくらい長い道と仕掛けの数々。上へ床が上がる不思議な部屋。まだ出てくる護衛達。
もう、体力が・・・。
「八神、大丈夫か?」
「な、なんとか・・・。」
なんでこの人こんな余裕そうなの・・腹立つ・・!
動く床が止まり、廊下を歩くと今までとは違う立派な扉が見えてきた。
きっとあれが・・・最後の扉。あの先に将軍が・・・。
「・・・行くぞ八神。」
「・・はい!」
何者の侵入も許されない。
そんな場所に——俺達はいる。見張りの人数も数知れず。斎藤隊長が今一人で門番の前にいる。
「この国の存亡に関わることだ。そっちがその気なら、力づくでも取り次いでもらう!」
・・・どうやら失敗に終わりそうだ・・・。
ここからどうするか。侵入するにも、きっと忍びもいる。かと言ってこのまま門にいてもどんどん応援がくるだけだ。
「沖田隊長、どうし・・・あれ?」
一緒に物陰にいたはずの沖田隊長がいない。
え、どこ行った?
「無駄や無駄や。せやから言うたやないか一ちゃん!」
声がした方向を見ると、沖田隊長———と、大砲がある。
え、なんでそこに大砲?
「ハナっから問答無用やったんや!!」
その大砲を城門に向けている。
・・・・え?え?・・・まさか・・・・。
「ドカンと行くでえ!!」
放たれた砲弾は——鉄壁の江戸城門を木っ端微塵に破壊した。
・・・・はあぁぁ?!?!
「そ、総司さん!!なな、何してるんですか!!」
吾朗を保てなくて、思わずシエルで呼んでしまう。
振り返った総司さんは、まるで子供のような笑顔をしていてそのまま斎藤さんの元へ向かった。
いや、ちょっとドキッとしたけどこれ、もう立派な賊ですよ・・・!
「チンタラすんなや一ちゃん!さっさと将軍様を叩き起こすんや!」
「あんたは張り切りすぎだ。」
そういう斎藤さんももの凄い笑顔なんですけど・・・。
はぁ・・・何か私だけ変に固くなってる・・・将軍様に会いに行くんだもん。絶対にあり得ないことをするんだ。
形振りかまっていられない・・・!
「さすがに徳川将軍のお膝元だ。歯応えがありそうだ。」
「それでこそ江戸まで来た甲斐があるってもんや!」
「行くぞ、沖田!八神!」
「わぁっとるわい!」
「はい!」
この二人がいれば何も怖くない。
後は、俺達の任務を全うするだけだ!
江戸城の中はまるでカラクリ屋敷だった。
飛んでくる矢、床から槍、無数の護衛達、特殊な仕掛けのある扉。何とか奥へ進められたが、一体いつまで続くんだ・・!
「ちっしゃーないのう。」
そう呟く沖田隊長は、一人振り返る。
その先には、再び出てきた護衛達の姿があった。
まさか・・・一人で?!
「ここはワシに任せて、はよう将軍様をたたき起こしてこいや!」
「わかった!」
「そんな・・・!総司さん!」
「ヒヒッ、心配すんなや。ワシを誰だと思うとるんや?」
「でも・・・!」
「一ちゃん、しっかり守りながら行くんやで!」
「無茶言いやがる・・・!」
斎藤さんは私の腕を引き、先へ走っていく。
「沖田なら大丈夫だ!あいつの強さならお前も知ってるだろ?」
「っ・・はい・・!」
総司さん・・・どうかご無事で・・・!
その先も永遠と続くを思うくらい長い道と仕掛けの数々。上へ床が上がる不思議な部屋。まだ出てくる護衛達。
もう、体力が・・・。
「八神、大丈夫か?」
「な、なんとか・・・。」
なんでこの人こんな余裕そうなの・・腹立つ・・!
動く床が止まり、廊下を歩くと今までとは違う立派な扉が見えてきた。
きっとあれが・・・最後の扉。あの先に将軍が・・・。
「・・・行くぞ八神。」
「・・はい!」