第二部 愛の約束
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「八神隊長、先程下でこれを預かってきました。」
「・・・また、か・・・。」
相変わらず大量の手紙・・・一度も返事を書いたことがないのに、よく送ってくるな・・・まぁ、分からなくないけど・・・。
「あの・・・これだけ、男が持ってきたんです。」
「男?」
「はい。年寄だったんですが、必ず渡せと言われまして・・。」
男・・年寄・・・以前助けた老人か?
その時礼に食事は貰ったから改めての礼なんて・・・。。
「・・・分かった、ありがとう。」
「では、自分はこれで!」
屯所内の自室に戻り、貰った手紙を確認する。
ん~・・・返事もかけないから毎回申し訳ないんだよなぁ・・好きな人に言葉を伝えたいのは分かるが、なんとも言えなくなる・・・。
「・・そういえば・・。」
男の年寄りからと言っていたな。読んでみるか。
『近しき日にまた会いまみえる 美鈴』
・・・・美鈴?男って言ってなかったか?
字は・・恐らく男の字だろうけど・・・この字、どこかで見たことあるな・・・どこだったか・・・。
『美鈴ぅ』
「———!!」
そうだ・・・この字、は・・・・・・あの、人、の・・・・。
『孕むのだ・・はぁ、美鈴ぅ・・・!』
『いやぁっ・・ちち、うえ・・・!』
『ほれ・・もう一度、奥に入れてやろう・・・!』
『いやあぁぁ!!!』
「はっ・・・かっ・・・あ・・・!!」
昨日の事の様に思い出す、あの数日間。
思い出してしまった。恐怖で体が震えてうまく呼吸ができない。
実の父に犯された、あの忌まわしい記憶がどんどん溢れ出てくる。
そうだ。幸せの日々で忘れていた。
(私の体は——汚れているんだ。)
「はっ・・・はっ・・・あっ・・・・・・!」
苦しい・・・呼吸が、できない・・・。
誰か・・・助け・・・。
「八神ちゃんおるか?」
・・・お、きた・・・さ・・・。
「八神ちゃん?入るで?」
・・たす、けて・・・おきた・・さ・・・。
「・・・?おい・・——?!八神ちゃん?!」
苦しむ私を見て慌てて抱き上げる沖田さん。
だめ・・声が、でない・・・。
「おい、八神ちゃん?!どないしたんや八神ちゃん?!」
呼吸が落ち着かない。助けてって言いたいのに・・・。
「騒がしいぞ総司、何をして——!?」
よほど沖田さんの声が大きかったのか、土方さんまで入ってきた。
まずい・・このままじゃ他の人にまで・・・。
「総司、体を上げるな!」
「はっ?!え、はっ・・・?!」
「ちっ・・・どけっ!」
そう言うと土方さんは沖田さんから私を離し、呼吸しやすいように私を横にしたあと
「なっ・・歳ちゃん・・?!」
私の口を自身の口でふさぎ、息を送ってくる。
「ふっ・・・うっ・・・!」
「もう少しだ、頑張るんだシエル・・・!」
何度か繰り返し、少しずつ呼吸が整ってきたのに気付いた土方さんは仮眠用の布団を用意し寝かせてくれた。
「過呼吸だ。もう少し落ち着くまで横にさせるんだ。・・・なんだ総司その顔は。」
「・・・何でもあらへん。」
「八神君、今日は落ち着いたら帰るんだ。隊の指示は斎藤君にやらせる。」
「・・・ひじ・・か・・・。」
「無理に話さなくていい。総司、落ち着いたら一緒に帰ってやれ。任せたぞ。・・・お前達、持ち場に戻れ!」
土方さんは集まってきた隊士達を追い払いながら戻っていった。
沖田さんは静かに戸を閉め、私の隣に座った。
「・・・また、か・・・。」
相変わらず大量の手紙・・・一度も返事を書いたことがないのに、よく送ってくるな・・・まぁ、分からなくないけど・・・。
「あの・・・これだけ、男が持ってきたんです。」
「男?」
「はい。年寄だったんですが、必ず渡せと言われまして・・。」
男・・年寄・・・以前助けた老人か?
その時礼に食事は貰ったから改めての礼なんて・・・。。
「・・・分かった、ありがとう。」
「では、自分はこれで!」
屯所内の自室に戻り、貰った手紙を確認する。
ん~・・・返事もかけないから毎回申し訳ないんだよなぁ・・好きな人に言葉を伝えたいのは分かるが、なんとも言えなくなる・・・。
「・・そういえば・・。」
男の年寄りからと言っていたな。読んでみるか。
『近しき日にまた会いまみえる 美鈴』
・・・・美鈴?男って言ってなかったか?
字は・・恐らく男の字だろうけど・・・この字、どこかで見たことあるな・・・どこだったか・・・。
『美鈴ぅ』
「———!!」
そうだ・・・この字、は・・・・・・あの、人、の・・・・。
『孕むのだ・・はぁ、美鈴ぅ・・・!』
『いやぁっ・・ちち、うえ・・・!』
『ほれ・・もう一度、奥に入れてやろう・・・!』
『いやあぁぁ!!!』
「はっ・・・かっ・・・あ・・・!!」
昨日の事の様に思い出す、あの数日間。
思い出してしまった。恐怖で体が震えてうまく呼吸ができない。
実の父に犯された、あの忌まわしい記憶がどんどん溢れ出てくる。
そうだ。幸せの日々で忘れていた。
(私の体は——汚れているんだ。)
「はっ・・・はっ・・・あっ・・・・・・!」
苦しい・・・呼吸が、できない・・・。
誰か・・・助け・・・。
「八神ちゃんおるか?」
・・・お、きた・・・さ・・・。
「八神ちゃん?入るで?」
・・たす、けて・・・おきた・・さ・・・。
「・・・?おい・・——?!八神ちゃん?!」
苦しむ私を見て慌てて抱き上げる沖田さん。
だめ・・声が、でない・・・。
「おい、八神ちゃん?!どないしたんや八神ちゃん?!」
呼吸が落ち着かない。助けてって言いたいのに・・・。
「騒がしいぞ総司、何をして——!?」
よほど沖田さんの声が大きかったのか、土方さんまで入ってきた。
まずい・・このままじゃ他の人にまで・・・。
「総司、体を上げるな!」
「はっ?!え、はっ・・・?!」
「ちっ・・・どけっ!」
そう言うと土方さんは沖田さんから私を離し、呼吸しやすいように私を横にしたあと
「なっ・・歳ちゃん・・?!」
私の口を自身の口でふさぎ、息を送ってくる。
「ふっ・・・うっ・・・!」
「もう少しだ、頑張るんだシエル・・・!」
何度か繰り返し、少しずつ呼吸が整ってきたのに気付いた土方さんは仮眠用の布団を用意し寝かせてくれた。
「過呼吸だ。もう少し落ち着くまで横にさせるんだ。・・・なんだ総司その顔は。」
「・・・何でもあらへん。」
「八神君、今日は落ち着いたら帰るんだ。隊の指示は斎藤君にやらせる。」
「・・・ひじ・・か・・・。」
「無理に話さなくていい。総司、落ち着いたら一緒に帰ってやれ。任せたぞ。・・・お前達、持ち場に戻れ!」
土方さんは集まってきた隊士達を追い払いながら戻っていった。
沖田さんは静かに戸を閉め、私の隣に座った。