第二部 愛の約束
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「おう八神。」
「永倉隊長。それに斎藤隊長。お疲れ様です。」
「さっき下で預かってきたぞ。」
「・・・また、ですか?」
新撰組の名が知れ渡り恐怖の対象としても見られているが、一部の人間はまた別に見られている。
例えば———俺みたいに大量の恋文をもらったり。
「今じゃ沖田総司よりも、八神吾朗の方が京の街では人気やからな。巡回の時も声かけられるんやろ?」
「えぇ、まぁ・・。」
「噂じゃ屯所内でもなんだろ?念友になってくれって。」
「・・・斎藤隊長、そういう話をすると——」
「うぉ、なんやその手紙の数?!えらい数やのう!」
こういう話をすると何故か沖田隊長が近づいてくるからやめてほしい!!
「沖田は知ってるのか?」
「あ?何がや?」
「八神がねん——ぐはっ!!」
”念友”と言い切る前に斎藤隊長の腹を思いっきり殴った。
誰かに好意をよせられる話をすると不機嫌になるから本当にやめてくれ!!家に帰ってからが面倒になる!!
「せやけどそれ、毎回全部読んでるんやろ?八神は真面目やな。」
「まぁ捨てるのも失礼ですし・・・俺、この手紙部屋に置いてきますね。」
去り際に沖田隊長を見たら、少し口を尖らせてこちらを見ていた。
・・・やっぱり不機嫌になった。相手は女性なんだから、そこまで嫉妬されてもな・・・。
さて、この後は夜勤だ・・・よりによって一番隊と。
「ふぁ~・・・相変わらず夜は寒いのぅ。」
「では素肌の上に何か着ればいいのでは?羽織だけでは寒いに決まってます。」
「動きにくくてしゃあないわ。それに家ではシエルちゃんが暖めてくれ———ぐはっ!!何すんねん?!」
「夜勤中ですよ、沖田隊長。」
最近、家以外でもこうして人が少ないとシエルと呼ぶようになっている。
沖田さんが泣いたあの夜からそうだ。前より心の距離が近くなったから嬉しいけど・・・気を付けないとみんなにバレてしまう。
そしたら、俺は新撰組にはいられなくなる。
「ほんで八神ちゃん。」
「何です?」
「どこの誰が念友なろう言うとるんや?」
「?!」
「屯所じゃ有名な話やないか。最近やったら多いらしいのぅ。モテモテやなぁ~~八神ちゃんは。」
このねちっこい言い方・・・絶対嫉妬してる・・・。
別にシエルとして男達から言い寄られてる訳じゃないんだけどな・・・もしかして沖田さん・・・。
「・・・俺が他の隊士と話しているのが嫌なんですか?」
その言葉に沖田隊長の足が止まった。
「・・・・・・・・・・・・・・・嫌や。」
拗ねてる・・・。
でも立場上しょうがないし・・・全く話さないわけにはいかない。
・・・・しょうがいないなぁ。
「沖田さん、こっち。」
「?お、おう。」
私に切り替えて、家屋の奥に連れて行った。
・・・ここなら向こうから見えないよね?
「何や、どない———?!」
喋ろうとする沖田さんの唇を自分の唇でふさぐ。
最初は目を見開いて驚いていたけど、段々と舌を絡ませてくる沖田さん。
「・・んっ・・おき・・・ん・・・。」
「・・シエル・・・。」
暫く口付けを交わしたあと私達は見つめ合い、最後に軽く唇を触れさせる。
「・・どんな人に言い寄られても、私には沖田さんだけです。それじゃ駄目ですか?」
「・・・その目ずるいでシエルちゃん。・・・家でちゃあんとワシを甘えさせるんやで?でないとワシ、ホンマに相手斬ってまうからな。」
「こわっ・・・あはは、分かりました。・・・じゃあ、戻りましょうか。沖田隊長。」
「せやな。もう少しで夜明けやな。」
少し名残惜しい気もしたけど、家でまたゆっくりすごせるから大丈夫。
(・・・嫉妬する沖田さん、可愛かったな。)
「永倉隊長。それに斎藤隊長。お疲れ様です。」
「さっき下で預かってきたぞ。」
「・・・また、ですか?」
新撰組の名が知れ渡り恐怖の対象としても見られているが、一部の人間はまた別に見られている。
例えば———俺みたいに大量の恋文をもらったり。
「今じゃ沖田総司よりも、八神吾朗の方が京の街では人気やからな。巡回の時も声かけられるんやろ?」
「えぇ、まぁ・・。」
「噂じゃ屯所内でもなんだろ?念友になってくれって。」
「・・・斎藤隊長、そういう話をすると——」
「うぉ、なんやその手紙の数?!えらい数やのう!」
こういう話をすると何故か沖田隊長が近づいてくるからやめてほしい!!
「沖田は知ってるのか?」
「あ?何がや?」
「八神がねん——ぐはっ!!」
”念友”と言い切る前に斎藤隊長の腹を思いっきり殴った。
誰かに好意をよせられる話をすると不機嫌になるから本当にやめてくれ!!家に帰ってからが面倒になる!!
「せやけどそれ、毎回全部読んでるんやろ?八神は真面目やな。」
「まぁ捨てるのも失礼ですし・・・俺、この手紙部屋に置いてきますね。」
去り際に沖田隊長を見たら、少し口を尖らせてこちらを見ていた。
・・・やっぱり不機嫌になった。相手は女性なんだから、そこまで嫉妬されてもな・・・。
さて、この後は夜勤だ・・・よりによって一番隊と。
「ふぁ~・・・相変わらず夜は寒いのぅ。」
「では素肌の上に何か着ればいいのでは?羽織だけでは寒いに決まってます。」
「動きにくくてしゃあないわ。それに家ではシエルちゃんが暖めてくれ———ぐはっ!!何すんねん?!」
「夜勤中ですよ、沖田隊長。」
最近、家以外でもこうして人が少ないとシエルと呼ぶようになっている。
沖田さんが泣いたあの夜からそうだ。前より心の距離が近くなったから嬉しいけど・・・気を付けないとみんなにバレてしまう。
そしたら、俺は新撰組にはいられなくなる。
「ほんで八神ちゃん。」
「何です?」
「どこの誰が念友なろう言うとるんや?」
「?!」
「屯所じゃ有名な話やないか。最近やったら多いらしいのぅ。モテモテやなぁ~~八神ちゃんは。」
このねちっこい言い方・・・絶対嫉妬してる・・・。
別にシエルとして男達から言い寄られてる訳じゃないんだけどな・・・もしかして沖田さん・・・。
「・・・俺が他の隊士と話しているのが嫌なんですか?」
その言葉に沖田隊長の足が止まった。
「・・・・・・・・・・・・・・・嫌や。」
拗ねてる・・・。
でも立場上しょうがないし・・・全く話さないわけにはいかない。
・・・・しょうがいないなぁ。
「沖田さん、こっち。」
「?お、おう。」
私に切り替えて、家屋の奥に連れて行った。
・・・ここなら向こうから見えないよね?
「何や、どない———?!」
喋ろうとする沖田さんの唇を自分の唇でふさぐ。
最初は目を見開いて驚いていたけど、段々と舌を絡ませてくる沖田さん。
「・・んっ・・おき・・・ん・・・。」
「・・シエル・・・。」
暫く口付けを交わしたあと私達は見つめ合い、最後に軽く唇を触れさせる。
「・・どんな人に言い寄られても、私には沖田さんだけです。それじゃ駄目ですか?」
「・・・その目ずるいでシエルちゃん。・・・家でちゃあんとワシを甘えさせるんやで?でないとワシ、ホンマに相手斬ってまうからな。」
「こわっ・・・あはは、分かりました。・・・じゃあ、戻りましょうか。沖田隊長。」
「せやな。もう少しで夜明けやな。」
少し名残惜しい気もしたけど、家でまたゆっくりすごせるから大丈夫。
(・・・嫉妬する沖田さん、可愛かったな。)