第二部 愛の約束
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「八神、今日夜暇か?」
「え?まぁ明日は夜勤だから大丈夫ですけど・・・。」
「なら今夜飲まないか?」
「え?俺とですか?」
「あぁ。沖田は今日夜勤だろ?俺からアイツに伝えておく。」
「わ、分かりました。」
井上隊長の件もあり、最近は二つの隊が一緒に行動することが多い。
今日は斎藤隊長の三番隊と昼の巡回中だ。でも・・・珍しいな、斎藤隊長から誘うなんて。それに俺と二人なんて。
何か大事な話でもあるのか?
その日の仕事を終え、俺と斎藤隊長は寺田屋へ向かった。
「そういえばお前、あれからおりょう達と会っていないのか?」
「・・えぇ。何か、会いにくくて・・・迷惑もかけてしまったし・・・。」
「おりょうは会いたがっていたぞ。」
「・・・。」
あの日以来、俺は寺田屋近くを通らないようにしていた。
おりょうさんとお登勢さんには、父上の事で迷惑をかけてしまったからな・・・会っていいものなのだろうか・・・。
そんなことを考えていると、あっという間に寺田屋まで着いた。それと同時に、中からおりょうさんが出てきて俺と斎藤隊長に気がついた。
「八神さん!」
「おりょうさん・・・。」
「よかった、元気やったんやね・・あれから見かけんかったから、心配したんやで。」
「・・申し訳ない。あの時は・・・少々事情が・・。」
戸惑っている俺におりょうさんは近づき、小声で話しかけてきた。
「大丈夫です。あん時のことは気にしてへんよ。——シエルさん。」
「——?!ど、どうして・・・?!」
「眼帯の新撰組の方に、女将さんと一緒に前言われたんや。大丈夫、このことは誰にも言うとらん。」
眼帯の方って・・・もしかして沖田さん?
どうしてこの二人に、俺の事・・・。
「きっと辛うなる時がくるやろから、そん時は話聞いてやってほしいって頼まれたんどす。ええ方ですなぁ。」
沖田さん、そんな事話してたのか?いつの間に・・。
おりょうさんは俺の手を握り、依然と変わらぬ優しい目で俺を見た。
「うちも女将さんも、シエルさんの味方どす。せやから、何かあった時はいつでも言うてな?シエルさんの心休まる場所は、ここにもあるんやで?」
思わぬ出来事に驚きと嬉しさで目頭が熱くなった。
沖田さん・・・そんなに心配してくれてるんだ・・・俺だけじゃなくて、シエルの居場所を作ってくれている・・・。
「・・ありがとう、おりょうさん・・・本当にっありがとう・・・!」
「さ、もっと飲めよ。たまには羽目外してもいいじゃないか?」
「いえ、これ以上は・・・そういえば、なんで今日飲もうって言いだしたんですか?沖田さんもいる時で良かったでしょうに。」
「・・・・頼まれたからな。」
「頼まれた?誰に?」
「・・・・沖田だ。シエルがもっと楽しめるようにってな。」
「・・・・はぁ・・・今でも充分なのに・・・。」
「惚れた女の為、だってよ。」
「・・・それ、私に言っていいんですか?」
「・・・内緒だぞ。」
「ふふっはいはい・・・さ、飲みましょう!」
翌日、この事を迎えに来てくれた沖田さんに話したら
「一ちゃん言うたな!!」
って真っ赤になって怒りながら斎藤さんを追いかけまわしてた。
すみません斎藤さん。私にとってこの光景も一つの憩いなんです。
「え?まぁ明日は夜勤だから大丈夫ですけど・・・。」
「なら今夜飲まないか?」
「え?俺とですか?」
「あぁ。沖田は今日夜勤だろ?俺からアイツに伝えておく。」
「わ、分かりました。」
井上隊長の件もあり、最近は二つの隊が一緒に行動することが多い。
今日は斎藤隊長の三番隊と昼の巡回中だ。でも・・・珍しいな、斎藤隊長から誘うなんて。それに俺と二人なんて。
何か大事な話でもあるのか?
その日の仕事を終え、俺と斎藤隊長は寺田屋へ向かった。
「そういえばお前、あれからおりょう達と会っていないのか?」
「・・えぇ。何か、会いにくくて・・・迷惑もかけてしまったし・・・。」
「おりょうは会いたがっていたぞ。」
「・・・。」
あの日以来、俺は寺田屋近くを通らないようにしていた。
おりょうさんとお登勢さんには、父上の事で迷惑をかけてしまったからな・・・会っていいものなのだろうか・・・。
そんなことを考えていると、あっという間に寺田屋まで着いた。それと同時に、中からおりょうさんが出てきて俺と斎藤隊長に気がついた。
「八神さん!」
「おりょうさん・・・。」
「よかった、元気やったんやね・・あれから見かけんかったから、心配したんやで。」
「・・申し訳ない。あの時は・・・少々事情が・・。」
戸惑っている俺におりょうさんは近づき、小声で話しかけてきた。
「大丈夫です。あん時のことは気にしてへんよ。——シエルさん。」
「——?!ど、どうして・・・?!」
「眼帯の新撰組の方に、女将さんと一緒に前言われたんや。大丈夫、このことは誰にも言うとらん。」
眼帯の方って・・・もしかして沖田さん?
どうしてこの二人に、俺の事・・・。
「きっと辛うなる時がくるやろから、そん時は話聞いてやってほしいって頼まれたんどす。ええ方ですなぁ。」
沖田さん、そんな事話してたのか?いつの間に・・。
おりょうさんは俺の手を握り、依然と変わらぬ優しい目で俺を見た。
「うちも女将さんも、シエルさんの味方どす。せやから、何かあった時はいつでも言うてな?シエルさんの心休まる場所は、ここにもあるんやで?」
思わぬ出来事に驚きと嬉しさで目頭が熱くなった。
沖田さん・・・そんなに心配してくれてるんだ・・・俺だけじゃなくて、シエルの居場所を作ってくれている・・・。
「・・ありがとう、おりょうさん・・・本当にっありがとう・・・!」
「さ、もっと飲めよ。たまには羽目外してもいいじゃないか?」
「いえ、これ以上は・・・そういえば、なんで今日飲もうって言いだしたんですか?沖田さんもいる時で良かったでしょうに。」
「・・・・頼まれたからな。」
「頼まれた?誰に?」
「・・・・沖田だ。シエルがもっと楽しめるようにってな。」
「・・・・はぁ・・・今でも充分なのに・・・。」
「惚れた女の為、だってよ。」
「・・・それ、私に言っていいんですか?」
「・・・内緒だぞ。」
「ふふっはいはい・・・さ、飲みましょう!」
翌日、この事を迎えに来てくれた沖田さんに話したら
「一ちゃん言うたな!!」
って真っ赤になって怒りながら斎藤さんを追いかけまわしてた。
すみません斎藤さん。私にとってこの光景も一つの憩いなんです。