第二部 愛の約束
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風呂を出て寝ようかとなった時、沖田さんは先に寝てろと言い一人まだ居間の方にいる。
・・・屯所であんなに話せるのに、何でシエルだと話せないんだろう。なんて声をかければいいのか分からない。
(・・・あんなに眠かったのに眠れない。)
沖田さんは、まだ寝ないのかな・・。
静かに戸を開けると、沖田さんは縁側に座って月に向かってお酒を飲んでいた。
その姿が源さんと重なってしまい、胸が痛む。
「・・・沖田さん。」
「・・・まだ起きとったんか?明日は休みやからって夜更かしはあかんで?」
「なんだか、寝れなくて・・・。」
「・・・そうか。」
「・・熱燗、作りましょうか?」
「・・・せやな。体が冷えてしゃあないわ。」
(今夜はそんなに冷えないのに、帰ってきてからずっと言ってる・・。)
熱燗を用意し沖田さんの隣に座る前に、寝室から持ってきた薄い掛布団を肩にかける。
沖田さんは予想外だったのか、少し驚いた顔をした。
「あ、ごめんなさい・・寒いって言ってたので・・・。」
「・・・おおきに。・・・シエルちゃんも入らんか?」
「はい、ぜひ。」
沖田さんは少し布団を広げ、私が座ると優しく掛けてくれる。
・・・こんな時間、初めて・・・。
「・・寒くないですか?」
「・・まぁの。・・・こないゆっくり話すんは初めてやな。」
「ふふっ同じこと考えてました。普段は私に余裕がありませんからね。・・・あの、沖田さん・・・いつもごめんなさい。」
「あ?何がや?」
「その・・屯所でいつも喧嘩しちゃって・・・。」
こんな時間が今までなかったからこそ、今話さなきゃ。
そうじゃないと、きっとずっと謝れない。
ちゃんと話せば大丈夫だって、源さんも言ってた。だから話さなきゃ。
「何や、そないな事気にしとったんか。」
「そないな事って・・・。」
「あれは八神ちゃんとしての立派な意見やろ。ワシはどうにも作戦とか苦手でのぉ・・・せやから気にする事あらへん。」
「沖田さん・・。」
「・・て、そないな話は駄目や言うとるやろがっての。」
「いたっ!」
で、でこぴんされた・・・!しかも割と痛いし!
「・・・ぶはっ!シエルちゃん何やその顔!」
「だ、だって痛かったんですもん!」
「ヒヒッ!その顔はアカン!」
沖田さんは私の不服な顔を見てツボにはまったようだ・・・。
そんな沖田さんを見て、私もつられて笑ってしまう。そんな中でも、まだ沖田さんの目に元気はない。
私がじっと目を見たのに気がついたのか、沖田さんは私から目をそらす。
・・・そういえば、屯所の時も目を合わせてくれなかった。今も・・・何でだろう。まだ寒そうにしてるし・・・。
———
『ああ見えて総司は———』
———
(・・・!)
その時、私は以前源さんに言われたことを思い出した。
そうだ・・・沖田さんは・・・。
「・・・さっそろそろ寝ようや。ええ頃合いやろ。」
立ち上がろうとする沖田さんの手を握ると、少しだけこっちに顔を向けて驚いていた。
「シエルちゃん?」
「逃げないでください。沖田さん。」
・・・屯所であんなに話せるのに、何でシエルだと話せないんだろう。なんて声をかければいいのか分からない。
(・・・あんなに眠かったのに眠れない。)
沖田さんは、まだ寝ないのかな・・。
静かに戸を開けると、沖田さんは縁側に座って月に向かってお酒を飲んでいた。
その姿が源さんと重なってしまい、胸が痛む。
「・・・沖田さん。」
「・・・まだ起きとったんか?明日は休みやからって夜更かしはあかんで?」
「なんだか、寝れなくて・・・。」
「・・・そうか。」
「・・熱燗、作りましょうか?」
「・・・せやな。体が冷えてしゃあないわ。」
(今夜はそんなに冷えないのに、帰ってきてからずっと言ってる・・。)
熱燗を用意し沖田さんの隣に座る前に、寝室から持ってきた薄い掛布団を肩にかける。
沖田さんは予想外だったのか、少し驚いた顔をした。
「あ、ごめんなさい・・寒いって言ってたので・・・。」
「・・・おおきに。・・・シエルちゃんも入らんか?」
「はい、ぜひ。」
沖田さんは少し布団を広げ、私が座ると優しく掛けてくれる。
・・・こんな時間、初めて・・・。
「・・寒くないですか?」
「・・まぁの。・・・こないゆっくり話すんは初めてやな。」
「ふふっ同じこと考えてました。普段は私に余裕がありませんからね。・・・あの、沖田さん・・・いつもごめんなさい。」
「あ?何がや?」
「その・・屯所でいつも喧嘩しちゃって・・・。」
こんな時間が今までなかったからこそ、今話さなきゃ。
そうじゃないと、きっとずっと謝れない。
ちゃんと話せば大丈夫だって、源さんも言ってた。だから話さなきゃ。
「何や、そないな事気にしとったんか。」
「そないな事って・・・。」
「あれは八神ちゃんとしての立派な意見やろ。ワシはどうにも作戦とか苦手でのぉ・・・せやから気にする事あらへん。」
「沖田さん・・。」
「・・て、そないな話は駄目や言うとるやろがっての。」
「いたっ!」
で、でこぴんされた・・・!しかも割と痛いし!
「・・・ぶはっ!シエルちゃん何やその顔!」
「だ、だって痛かったんですもん!」
「ヒヒッ!その顔はアカン!」
沖田さんは私の不服な顔を見てツボにはまったようだ・・・。
そんな沖田さんを見て、私もつられて笑ってしまう。そんな中でも、まだ沖田さんの目に元気はない。
私がじっと目を見たのに気がついたのか、沖田さんは私から目をそらす。
・・・そういえば、屯所の時も目を合わせてくれなかった。今も・・・何でだろう。まだ寒そうにしてるし・・・。
———
『ああ見えて総司は———』
———
(・・・!)
その時、私は以前源さんに言われたことを思い出した。
そうだ・・・沖田さんは・・・。
「・・・さっそろそろ寝ようや。ええ頃合いやろ。」
立ち上がろうとする沖田さんの手を握ると、少しだけこっちに顔を向けて驚いていた。
「シエルちゃん?」
「逃げないでください。沖田さん。」