第二部 愛の約束
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街に出ると、待ち構えていたのは一番隊の隊士達。
志士共を根こそぎ斬りかかっていた。
「何してるんだ・・・!」
「八神。」
「こんなことして何になる?!沖田隊長はどこだ!」
「・・・隊長になったとしても、お前の指示を聞く気はない。俺達は沖田隊長の指示を聞くだけだ!」
「くそっ・・・!」
元同僚の俺にも遠慮なしに斬りかかってくる。
斬り抜けられるけど・・・みんなを相手にしていたらキリがない!!
「ぐはっ・・・!」
「はぁ・・はぁ・・・教えてくれ・・隊長は、どこだ・・・!」
「・・・・。」
くそっ・・・何があっても口を割らないのか・・・!
「八神さん。」
先を急ごうとした瞬間、突然背後から声をかけられた。
慌てて振り返ると、後ろにいたのは変装した監察役、山崎烝。
「・・・どうしました?」
「沖田隊長は骸街にいます。斎藤隊長もそちらに向かっていますよ。」
「・・・分かりました。ありがとう。」
骸街・・どうしてそんな所に?まさか犯人が分かったのか?
骸街———
いわゆる危ない連中が集まる場所。まともに来るのは初めてだったな。・・・沖田隊長に止められていた場所に来ることになるとは。
周りに警戒しながら奥へ進むと、刀の鍔迫り合いの音が響いた。その音の方へ顔を向けると、最奥の本堂跡地にその姿はあった。
「——沖田隊長!斎藤隊長!」
何で戦って・・?!止めなきゃ!
本堂跡地に着き上にあがろうとすると———
「ちょっと待ちな。」
一人の男に止められる。
「近藤局長・・?!どうしてこんな所に・・!」
「源さんの事聞いてな。山崎から総司がここにいると聞いたんだ。」
「・・・そうですか・・・じゃあ、早くあの二人を止めないと!こんな時に———」
「源さんを殺した男の名前は、虚無僧のナリをした坂本龍馬。総司が探してたのは、その虚無僧の男だ。」
坂本・・・龍馬・・・?それって確か、土佐勤王党筆頭の名前じゃ・・・それが虚無僧で、沖田隊長が探していた。
ってことは・・・それが斎藤隊長だというのか?
混乱している俺に、静かについてこいと局長に言われ従うと、壁に隠れる形でその戦いを見る。
怒りの表情で戦う沖田隊長と、何かを探りながら戦っている斎藤隊長。
その戦いに、違和感を感じた。
「・・・小刀を使ってない・・・?」
沖田隊長は刀を投げた後、小太刀で奇襲するはずだ。
なのに何で・・・投げた刀をまた取って斬りかかるなんて・・あんな隊長、見たことない・・・。
「あれが本当の天然理心流。斎藤がずっと追っていたものだ。」
「本当の、天然理心流・・・?」
「・・・俺がこれから話すのは、総司を好いているお前さんにも聞いてほしいんだ。真実を知ってもなお、あんたは新撰組に残る気かい?」
・・・そんなの、決まってる。
「私は・・私を受け入れたみなさんが大好きです。全てを知っても、ここにいていいと言ってくれました。・・・何を知っても、私は離れません。それに、源さんと約束したんです。・・・何があっても、沖田さんの傍にいてほしいって。」
近藤さんは少し目を細めた後、私の頭を撫でた。
「それを聞いて安心したよ。・・・そろそろ終わりか。」
戦いの様子を見ると、沖田さんが座り込んでいた。
その横顔は、初めて見る切ない表情。
「そうか・・・それを聞いて安心したわ。これでようやくワシは、あの人に追い付けたっちゅうわけか・・・。」
「師弟の間柄なのか。アンタと井上は。」
「そんなもんやない。ワシにとって源さんは・・・いや鴨さんは・・・。」
”鴨さん”?鴨さんって・・・源さんの事?
「久々に聞くな。その名前・・・。」
「・・・勇ちゃん。——?!シエルちゃん・・・なんで・・・。」
「そろそろこいつ等に本当の事を打ち明ける時がきたようだぜ。・・・”五郎”ちゃんよ。」
五郎ちゃん??今、沖田さんを見て言ったよね??
なんで五郎・・・・まさか・・・・。
「全てを教えてやる。斎藤一の正体。天然理心流の謎。それに新撰組最大の秘密をな。」
志士共を根こそぎ斬りかかっていた。
「何してるんだ・・・!」
「八神。」
「こんなことして何になる?!沖田隊長はどこだ!」
「・・・隊長になったとしても、お前の指示を聞く気はない。俺達は沖田隊長の指示を聞くだけだ!」
「くそっ・・・!」
元同僚の俺にも遠慮なしに斬りかかってくる。
斬り抜けられるけど・・・みんなを相手にしていたらキリがない!!
「ぐはっ・・・!」
「はぁ・・はぁ・・・教えてくれ・・隊長は、どこだ・・・!」
「・・・・。」
くそっ・・・何があっても口を割らないのか・・・!
「八神さん。」
先を急ごうとした瞬間、突然背後から声をかけられた。
慌てて振り返ると、後ろにいたのは変装した監察役、山崎烝。
「・・・どうしました?」
「沖田隊長は骸街にいます。斎藤隊長もそちらに向かっていますよ。」
「・・・分かりました。ありがとう。」
骸街・・どうしてそんな所に?まさか犯人が分かったのか?
骸街———
いわゆる危ない連中が集まる場所。まともに来るのは初めてだったな。・・・沖田隊長に止められていた場所に来ることになるとは。
周りに警戒しながら奥へ進むと、刀の鍔迫り合いの音が響いた。その音の方へ顔を向けると、最奥の本堂跡地にその姿はあった。
「——沖田隊長!斎藤隊長!」
何で戦って・・?!止めなきゃ!
本堂跡地に着き上にあがろうとすると———
「ちょっと待ちな。」
一人の男に止められる。
「近藤局長・・?!どうしてこんな所に・・!」
「源さんの事聞いてな。山崎から総司がここにいると聞いたんだ。」
「・・・そうですか・・・じゃあ、早くあの二人を止めないと!こんな時に———」
「源さんを殺した男の名前は、虚無僧のナリをした坂本龍馬。総司が探してたのは、その虚無僧の男だ。」
坂本・・・龍馬・・・?それって確か、土佐勤王党筆頭の名前じゃ・・・それが虚無僧で、沖田隊長が探していた。
ってことは・・・それが斎藤隊長だというのか?
混乱している俺に、静かについてこいと局長に言われ従うと、壁に隠れる形でその戦いを見る。
怒りの表情で戦う沖田隊長と、何かを探りながら戦っている斎藤隊長。
その戦いに、違和感を感じた。
「・・・小刀を使ってない・・・?」
沖田隊長は刀を投げた後、小太刀で奇襲するはずだ。
なのに何で・・・投げた刀をまた取って斬りかかるなんて・・あんな隊長、見たことない・・・。
「あれが本当の天然理心流。斎藤がずっと追っていたものだ。」
「本当の、天然理心流・・・?」
「・・・俺がこれから話すのは、総司を好いているお前さんにも聞いてほしいんだ。真実を知ってもなお、あんたは新撰組に残る気かい?」
・・・そんなの、決まってる。
「私は・・私を受け入れたみなさんが大好きです。全てを知っても、ここにいていいと言ってくれました。・・・何を知っても、私は離れません。それに、源さんと約束したんです。・・・何があっても、沖田さんの傍にいてほしいって。」
近藤さんは少し目を細めた後、私の頭を撫でた。
「それを聞いて安心したよ。・・・そろそろ終わりか。」
戦いの様子を見ると、沖田さんが座り込んでいた。
その横顔は、初めて見る切ない表情。
「そうか・・・それを聞いて安心したわ。これでようやくワシは、あの人に追い付けたっちゅうわけか・・・。」
「師弟の間柄なのか。アンタと井上は。」
「そんなもんやない。ワシにとって源さんは・・・いや鴨さんは・・・。」
”鴨さん”?鴨さんって・・・源さんの事?
「久々に聞くな。その名前・・・。」
「・・・勇ちゃん。——?!シエルちゃん・・・なんで・・・。」
「そろそろこいつ等に本当の事を打ち明ける時がきたようだぜ。・・・”五郎”ちゃんよ。」
五郎ちゃん??今、沖田さんを見て言ったよね??
なんで五郎・・・・まさか・・・・。
「全てを教えてやる。斎藤一の正体。天然理心流の謎。それに新撰組最大の秘密をな。」