第二部 愛の約束
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一ヵ月前、私はこの沖田さんの家に転がり込んできた。
今更寺田屋に戻るのも気が引けてしまって、新しい宿屋を探そうとした時に
「ワシんところで住んだらええ。」
って沖田さんが言ってくれた。
後日近藤さんに報告した時、手が早いって笑われたなぁ。
「・・・はぁ~・・・今日もやっちゃった・・・。」
どうしても吾朗として話すと喧嘩になっちゃう・・・。
沖田さんの言いたい事ももちろん分かる。でも、私はみんなが無事に生きて、確実に作戦を進めたい・・・まだ考えが幼いのかな・・。
(こんな喧嘩する女と一緒に住んでて、沖田さんは嫌じゃないのかな・・・。)
・・・そろそろ出なきゃ。
髪を拭きながら寝巻用の浴衣に着替えて居間に戻ると、源さんと永倉さんが二人で話していた。
「おう、お疲れさん。」
「すまない、上がらせてもらってるぞ。」
「永倉さん、源さん、いらっしゃい。・・・沖田さんは?」
「酒飲む言うて買いに出たで。」
「・・・そうですか。」
「なんだ、まだ仲直りしていないのか。」
「うっ・・・。」
源さん、鋭いです・・・。
正直、今まで喧嘩してもまともに仲直りしたことがない・・・。家ではいつも優しい沖田さんで接してくれるから、嬉しい反面甘えてしまっているのが事実。
屯所ではいつも喧嘩しちゃうし、ここ最近休みの日のあんまり被らないからゆっくり話せてないなぁ・・。
「面倒な女・・・ですよね。」
「せやけど一緒に生活する決めたんやろ?それやったら頑張るしかないやろが。」
「それは・・・そうなんですけど・・・。」
「まぁ総司と腹割って話してみろ。案外大丈夫かもしれないぞ?」
そんな殺生な・・・。
そのすぐ後、玄関から機嫌がいいのか鼻歌を歌いながら沖田さんが帰ってきた。
「帰ったで~。お、シエルちゃんも風呂出たんやな。」
「おぉ遅かったな。酒は見つかったんか?」
「ええのがあったで~。明日はみんな休みやし飲むで!」
「おいおい、あんまり飲みすぎても良くないぞ。」
「ええやんか源さん!・・あ、シエルちゃん手ぇだしや。」
「?」
言われた通り手を出すと、最近見かけた紙包みだった。
中を開けると、そこに入っているのは饅頭だった。
「これって・・前に食べに行った?」
「せや。シエルちゃん最近えらい疲れとるからの。甘いもん食って休むんやで?」
でも、この饅頭がある店って・・・寺田屋のほうだよね?
まさかわざわざ買いに行ってくれたの?だから帰りが遅くなって?
「あ、ありがとうございます・・・。」
「ん。さぁ飲むで!」
その後三人の賑やかな酒飲みが始まった。
私は気遣いをしてくれる沖田さんに申し訳ない気持ちがいっぱいで・・目頭を熱くさせながら貰った饅頭とお酒を少しいただいた。
(ちゃんと・・・仲直りしたいなぁ・・。)
今更寺田屋に戻るのも気が引けてしまって、新しい宿屋を探そうとした時に
「ワシんところで住んだらええ。」
って沖田さんが言ってくれた。
後日近藤さんに報告した時、手が早いって笑われたなぁ。
「・・・はぁ~・・・今日もやっちゃった・・・。」
どうしても吾朗として話すと喧嘩になっちゃう・・・。
沖田さんの言いたい事ももちろん分かる。でも、私はみんなが無事に生きて、確実に作戦を進めたい・・・まだ考えが幼いのかな・・。
(こんな喧嘩する女と一緒に住んでて、沖田さんは嫌じゃないのかな・・・。)
・・・そろそろ出なきゃ。
髪を拭きながら寝巻用の浴衣に着替えて居間に戻ると、源さんと永倉さんが二人で話していた。
「おう、お疲れさん。」
「すまない、上がらせてもらってるぞ。」
「永倉さん、源さん、いらっしゃい。・・・沖田さんは?」
「酒飲む言うて買いに出たで。」
「・・・そうですか。」
「なんだ、まだ仲直りしていないのか。」
「うっ・・・。」
源さん、鋭いです・・・。
正直、今まで喧嘩してもまともに仲直りしたことがない・・・。家ではいつも優しい沖田さんで接してくれるから、嬉しい反面甘えてしまっているのが事実。
屯所ではいつも喧嘩しちゃうし、ここ最近休みの日のあんまり被らないからゆっくり話せてないなぁ・・。
「面倒な女・・・ですよね。」
「せやけど一緒に生活する決めたんやろ?それやったら頑張るしかないやろが。」
「それは・・・そうなんですけど・・・。」
「まぁ総司と腹割って話してみろ。案外大丈夫かもしれないぞ?」
そんな殺生な・・・。
そのすぐ後、玄関から機嫌がいいのか鼻歌を歌いながら沖田さんが帰ってきた。
「帰ったで~。お、シエルちゃんも風呂出たんやな。」
「おぉ遅かったな。酒は見つかったんか?」
「ええのがあったで~。明日はみんな休みやし飲むで!」
「おいおい、あんまり飲みすぎても良くないぞ。」
「ええやんか源さん!・・あ、シエルちゃん手ぇだしや。」
「?」
言われた通り手を出すと、最近見かけた紙包みだった。
中を開けると、そこに入っているのは饅頭だった。
「これって・・前に食べに行った?」
「せや。シエルちゃん最近えらい疲れとるからの。甘いもん食って休むんやで?」
でも、この饅頭がある店って・・・寺田屋のほうだよね?
まさかわざわざ買いに行ってくれたの?だから帰りが遅くなって?
「あ、ありがとうございます・・・。」
「ん。さぁ飲むで!」
その後三人の賑やかな酒飲みが始まった。
私は気遣いをしてくれる沖田さんに申し訳ない気持ちがいっぱいで・・目頭を熱くさせながら貰った饅頭とお酒を少しいただいた。
(ちゃんと・・・仲直りしたいなぁ・・。)