第一部 仮面の選択
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「今日の幹部会は午後から始まる。その時に改めて君の事を隊長全員に伝える事になるので遅れないように。」
「分かりました、土方副長。」
「時間までここにいろ。今日からここは君の部屋だ。」
副長に礼を言い、用意されている座布団に座った。
・・・朝屯所に来た時、嬉しかったな。一番隊のみんなが駆け寄ってくれて、体調は大丈夫なのかと心配してくれた。
こんな俺を、心配して待っててくれたんだ・・・。
「八神ちゃん、入るで。」
「・・・沖田隊長?今は稽古の時間では・・・。」
「休憩時間やさかい、癒しを貰いに来たんや。」
「癒し?」
俺の部屋に、そんなものあったか?そもそも来たばかりだから分からないな・・・。
そう思い戸惑っていると、後ろから抱きしめられた。
「た、隊長?!」
「は~・・・やっぱり、シエルちゃんはええ匂いするのう。」
「?!」
癒しって・・・そういう意味?!
「お、沖田さん!屯所では駄目だって言われてるじゃないですか・・!土方さんに怒られますよ?!」
「ちょっとくらいええやないか。惚れとる女がおんのに、我慢できへん。」
そう言われると・・・何も言えないよ・・・でも、近藤さん達と屯所では厳禁っていう約束だし・・・。
「気持ちは分かりますが・・隠さなきゃですよ?そうじゃなきゃ、私はここにいられないんですから。」
「せやけど・・・。」
「・・・家で甘えていいですから。・・・ね?」
「・・・そか・・・シエルちゃんに言われるならしゃあないなぁ・・・。」
・・・新撰組の狂犬が、今は捨てられた子犬みたいな顔してる・・。
渋々離れようとする沖田さんは、唇が軽く触れる程度の口付けを交わしてくる。
「お、沖田さん!」
「これで我慢するわ!」
「もぉ・・・。」
「ヒヒッ。ほなまた幹部会でな、八神ちゃん。」
満足したのか、部屋を出ようとする沖田さん———と、そのすぐそこに鉢合わせた土方さん。
「・・・総司・・・お前ここで何をしている。」
「何って何もしてへんよ。ただ癒し貰いに来ただけや。」
「・・・その軽率な行動を控えろと言っているんだ。」
「なんや、羨ましいんか歳ちゃん。」
「・・・・。」
「うぉっ、おい刀急に出すな!堪忍してや!!」
・・・・珍しく刀を振り回して沖田さんを追いかけてる・・。
早速怒られてる・・・この先大丈夫かな・・・。でも、やるしかない。自分で選んだ人生だ。
新撰組屯所内———緊急幹部会
「皆揃っているな。先日話していた事が確定したので、改めて報告する。・・・入りたまえ。」
副長の呼ばれ室内に入る俺を皆が一斉に見る。
その視線の中、空白の座布団に向かって歩き始めそこに座る。
「では八神君。改めて自己紹介を。」
局長以外の幹部達が俺を見る。
その中にはもちろん、沖田さんもいる。優しくて暖かい目で見守ってくれている。
今日から、新しい人生が始まる。あの人の為に、俺と私は戦う。
この選択に———後悔はない。
「四番隊隊長、八神吾朗です。」
第一部 仮面の選択 ー完ー
「分かりました、土方副長。」
「時間までここにいろ。今日からここは君の部屋だ。」
副長に礼を言い、用意されている座布団に座った。
・・・朝屯所に来た時、嬉しかったな。一番隊のみんなが駆け寄ってくれて、体調は大丈夫なのかと心配してくれた。
こんな俺を、心配して待っててくれたんだ・・・。
「八神ちゃん、入るで。」
「・・・沖田隊長?今は稽古の時間では・・・。」
「休憩時間やさかい、癒しを貰いに来たんや。」
「癒し?」
俺の部屋に、そんなものあったか?そもそも来たばかりだから分からないな・・・。
そう思い戸惑っていると、後ろから抱きしめられた。
「た、隊長?!」
「は~・・・やっぱり、シエルちゃんはええ匂いするのう。」
「?!」
癒しって・・・そういう意味?!
「お、沖田さん!屯所では駄目だって言われてるじゃないですか・・!土方さんに怒られますよ?!」
「ちょっとくらいええやないか。惚れとる女がおんのに、我慢できへん。」
そう言われると・・・何も言えないよ・・・でも、近藤さん達と屯所では厳禁っていう約束だし・・・。
「気持ちは分かりますが・・隠さなきゃですよ?そうじゃなきゃ、私はここにいられないんですから。」
「せやけど・・・。」
「・・・家で甘えていいですから。・・・ね?」
「・・・そか・・・シエルちゃんに言われるならしゃあないなぁ・・・。」
・・・新撰組の狂犬が、今は捨てられた子犬みたいな顔してる・・。
渋々離れようとする沖田さんは、唇が軽く触れる程度の口付けを交わしてくる。
「お、沖田さん!」
「これで我慢するわ!」
「もぉ・・・。」
「ヒヒッ。ほなまた幹部会でな、八神ちゃん。」
満足したのか、部屋を出ようとする沖田さん———と、そのすぐそこに鉢合わせた土方さん。
「・・・総司・・・お前ここで何をしている。」
「何って何もしてへんよ。ただ癒し貰いに来ただけや。」
「・・・その軽率な行動を控えろと言っているんだ。」
「なんや、羨ましいんか歳ちゃん。」
「・・・・。」
「うぉっ、おい刀急に出すな!堪忍してや!!」
・・・・珍しく刀を振り回して沖田さんを追いかけてる・・。
早速怒られてる・・・この先大丈夫かな・・・。でも、やるしかない。自分で選んだ人生だ。
新撰組屯所内———緊急幹部会
「皆揃っているな。先日話していた事が確定したので、改めて報告する。・・・入りたまえ。」
副長の呼ばれ室内に入る俺を皆が一斉に見る。
その視線の中、空白の座布団に向かって歩き始めそこに座る。
「では八神君。改めて自己紹介を。」
局長以外の幹部達が俺を見る。
その中にはもちろん、沖田さんもいる。優しくて暖かい目で見守ってくれている。
今日から、新しい人生が始まる。あの人の為に、俺と私は戦う。
この選択に———後悔はない。
「四番隊隊長、八神吾朗です。」
第一部 仮面の選択 ー完ー