Holy Song
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真島さんにこの部屋を案内されてからあっという間に一ヶ月が経っていた。そろそろまた歌おうかと思って、私はメイクをしていた。
(思った以上に疲れてたんだなぁ私…。)
本当はすぐに歌いたかったけど…久しぶりにベッドの上で眠れたのもあるし安全な家にいるのもあるからか、起きてる時間の方が短い一ヶ月だった。
おかげで体が軽い…!これなら大丈夫…!
[♪〜♪〜♪〜]
「あ…。」
スマホの通知音がなり私はメイクをしている手を止めて確認する。その相手はもちろん、真島さんだった。(だって真島さんしか登録してないもんね…。)
【今日18時からやったよな?少し離れたところから聴いとるから、終わったらメシ行こうや!】
「…ふふっ、“楽しみです、よろしくお願いします”っと…送信っ。」
毎日ではないけどこうやって真島さんとのメールは続いている。今何をしてるとか他愛のない会話ばかりだけど…その会話が私には全部宝物に見える。文面だけど真島さんとの会話で私の心はときめく。メールのほとんどを間違って消さないように保存までするくらい。
「ハァ〜…重症だなぁ私…。」
私…完全に好きになっちゃってる…。
だって…だってあんなに優しくされたら好きになっちゃうよ!失礼だけど見た目は怖いのに性格優しいってなんなの?!ずるいよぉ!!
「…はっ!!じじ、時間だ!急がなきゃ!!」
私は急いでメイクを済ませて荷物を持ちいつも歌っていた劇場前広場へ走っていく。
…そういえばここのマンション、劇場前広場から近いよね。もしかして真島さん、そこも気遣ってくれたのかな…で、でもここは組が管理してるって言ってたし、たまたまだよね!!
そんな事を考えながらたどり着いた劇場前広場は、それなりに人通りがあった。
(よし…!)
楽器や譜面台を置いて準備をしていると、私に気づいた人達が集まってきた。中にはスマホで連絡をして「今日歌姫いるぜ!」と言ってくれる人もいた。
あっという間に人は集まって私の前を囲ってくる。集団の奥まで視線を送ると–––約束通り、その人はいた。
(真島さん…!)
私が見つけたのに気づいたのか、真島さんは軽く手をあげてくれた。
本当に…本当に来てくれた…!真島さんが私を見てくれてる…緊張しちゃうけど、頑張ろう…!
「お久しぶりです!今夜も足を止めていただきありがとうございます。皆さんの時間が許される限り、歌いますね!」
私の言葉をきっかけに拍手が響き渡る。その拍手が収まった頃に歌い始めると、真剣に聴いてくれる人や動画を撮ってる人、会話をしながら聴いてる人と様々になっていく。
どんな聴かれ方をしていても私は構わない。真島さんが聴いてくれてるから…。
(それだけで、私は…。)
「本日はここまでになります。またよろしくお願いします!」
数曲歌った私は皆さんに頭を下げると再び拍手が響き渡る。ゾロゾロと解散していく人を背にして私は片付けを始める。
(よかった…今日は変な人に絡まれなくて…。)
ちょっと怖かったけど無事終わってよかった…さてと、そしたら真島さんの所に行ってご飯を食べに行こう!
荷物をまとめた私は離れた所に立っていた真島さんに声をかけ駆け足で近づく。
「お待たせしました真島さん!来てくれてありがとうございます!」
「お疲れシエルちゃん。今日もええ声やったの〜!それ寄越し、持ったるから。」
「す、すみません…!」
「ほな行こか!この前と同じ店なんやけどええ?会わせたい奴が待っとるんや。」
「えっ?も、もちろん大丈夫です!むしろ待たせちゃってすみません…!」
「気にせんで平気や平気!行くで!」
荷物を持ってくれた真島さんの後ろについて行こうと歩き始めると…
(…?)
私達の所に近づいてくる女の子がいた。
サングラス…えっ?夜にサングラス??
「真島のおじさーん!」
「ん?…おっ?嬢ちゃんやんか!」
えっ知り合い?!真島さん子供と知り合いなの?!なんか凄い、本当に友達感覚で会話してる…!
二人の様子に驚きながら見てると、女の子が私の方を見てきて丁寧にお辞儀をしてくる。
「初めまして!私、澤村遥って言います。さっきの路上ライブ、歌声素敵でしたね!あのっ、よかったら仲良くしてください!」
「へっ?!」
な…なんて礼儀正しいの?!しかもいい事言う…!!
「あ、ありがとう…!八神シエルです、よろしくね遥ちゃんっ!」
「よろしくお願いします!シエルさんは真島のおじさんと知り合いなんですか?」
「色々あって面倒見とるんや。ちゅうか嬢ちゃん、これから桐生ちゃんと合流するんやけど何も聞いとらんのか?」
(桐生、ちゃん…?)
桐生ちゃんって…これから会う人の名前かな?
「え、聞いてない!私も一緒に行っていいですか?レッスン終わりでお腹ペコペコ!」
「もちろんや!えぇかなシエルちゃん?」
「もちろんです!遥ちゃんと仲良くなりたいですし…一緒に行こ?」
「やったー!ありがとうございます!」
それから私達は以前行った焼肉屋さんに向かっていた。その間に遥ちゃんといろんな会話をしていて…衝撃の数々だった。
「えっ?!遥ちゃんアイドルなの?!」
「はい!基本的に大阪で活動してるんですけど、東京でのお仕事が合って暫くの間は神室町にいます!」
「へ〜凄いねぇ!まだ高校生なのに…!」
「そんなこと…おじさんのおかげですから。」
おじさん…さっき真島さんが言ってた桐生ちゃんって人の事かな?真島さんの知り合いって事はやっぱりヤクザの人なのかな?おじさんって言ってるってことは…遥ちゃんの親戚かな?…どんな人なんだろぉ、楽しみだなぁ。
「あのシエルさん、もしよかったら…連絡先交換しませんか?」
「えっいいの?!」
「はい!えっと、それでその…もしよかったら…シエルお姉ちゃんって、呼んでもいいですか…?」
はぅっ…!!な、なんて可愛いこと言うのぉ…!!
「もちろんだよ遥ちゃん!」
「やったぁ!ありがとうございますシエルお姉ちゃん!そしたら交換しよ!」
「う、うん!」
慣れない手つきで交換した私は自分の連絡先を見て感動していた。
(連絡先…新しい人が増えた…!)
「よかったのぉシエルちゃんに嬢ちゃん。仲良しぃや?」
「うん!…あ、着いた!先に入っておじさん探してるね!」
「おぉ、転ぶんやないでー!」
ここにおじさんがいるのか…どんな人なんだろ。
(思った以上に疲れてたんだなぁ私…。)
本当はすぐに歌いたかったけど…久しぶりにベッドの上で眠れたのもあるし安全な家にいるのもあるからか、起きてる時間の方が短い一ヶ月だった。
おかげで体が軽い…!これなら大丈夫…!
[♪〜♪〜♪〜]
「あ…。」
スマホの通知音がなり私はメイクをしている手を止めて確認する。その相手はもちろん、真島さんだった。(だって真島さんしか登録してないもんね…。)
【今日18時からやったよな?少し離れたところから聴いとるから、終わったらメシ行こうや!】
「…ふふっ、“楽しみです、よろしくお願いします”っと…送信っ。」
毎日ではないけどこうやって真島さんとのメールは続いている。今何をしてるとか他愛のない会話ばかりだけど…その会話が私には全部宝物に見える。文面だけど真島さんとの会話で私の心はときめく。メールのほとんどを間違って消さないように保存までするくらい。
「ハァ〜…重症だなぁ私…。」
私…完全に好きになっちゃってる…。
だって…だってあんなに優しくされたら好きになっちゃうよ!失礼だけど見た目は怖いのに性格優しいってなんなの?!ずるいよぉ!!
「…はっ!!じじ、時間だ!急がなきゃ!!」
私は急いでメイクを済ませて荷物を持ちいつも歌っていた劇場前広場へ走っていく。
…そういえばここのマンション、劇場前広場から近いよね。もしかして真島さん、そこも気遣ってくれたのかな…で、でもここは組が管理してるって言ってたし、たまたまだよね!!
そんな事を考えながらたどり着いた劇場前広場は、それなりに人通りがあった。
(よし…!)
楽器や譜面台を置いて準備をしていると、私に気づいた人達が集まってきた。中にはスマホで連絡をして「今日歌姫いるぜ!」と言ってくれる人もいた。
あっという間に人は集まって私の前を囲ってくる。集団の奥まで視線を送ると–––約束通り、その人はいた。
(真島さん…!)
私が見つけたのに気づいたのか、真島さんは軽く手をあげてくれた。
本当に…本当に来てくれた…!真島さんが私を見てくれてる…緊張しちゃうけど、頑張ろう…!
「お久しぶりです!今夜も足を止めていただきありがとうございます。皆さんの時間が許される限り、歌いますね!」
私の言葉をきっかけに拍手が響き渡る。その拍手が収まった頃に歌い始めると、真剣に聴いてくれる人や動画を撮ってる人、会話をしながら聴いてる人と様々になっていく。
どんな聴かれ方をしていても私は構わない。真島さんが聴いてくれてるから…。
(それだけで、私は…。)
「本日はここまでになります。またよろしくお願いします!」
数曲歌った私は皆さんに頭を下げると再び拍手が響き渡る。ゾロゾロと解散していく人を背にして私は片付けを始める。
(よかった…今日は変な人に絡まれなくて…。)
ちょっと怖かったけど無事終わってよかった…さてと、そしたら真島さんの所に行ってご飯を食べに行こう!
荷物をまとめた私は離れた所に立っていた真島さんに声をかけ駆け足で近づく。
「お待たせしました真島さん!来てくれてありがとうございます!」
「お疲れシエルちゃん。今日もええ声やったの〜!それ寄越し、持ったるから。」
「す、すみません…!」
「ほな行こか!この前と同じ店なんやけどええ?会わせたい奴が待っとるんや。」
「えっ?も、もちろん大丈夫です!むしろ待たせちゃってすみません…!」
「気にせんで平気や平気!行くで!」
荷物を持ってくれた真島さんの後ろについて行こうと歩き始めると…
(…?)
私達の所に近づいてくる女の子がいた。
サングラス…えっ?夜にサングラス??
「真島のおじさーん!」
「ん?…おっ?嬢ちゃんやんか!」
えっ知り合い?!真島さん子供と知り合いなの?!なんか凄い、本当に友達感覚で会話してる…!
二人の様子に驚きながら見てると、女の子が私の方を見てきて丁寧にお辞儀をしてくる。
「初めまして!私、澤村遥って言います。さっきの路上ライブ、歌声素敵でしたね!あのっ、よかったら仲良くしてください!」
「へっ?!」
な…なんて礼儀正しいの?!しかもいい事言う…!!
「あ、ありがとう…!八神シエルです、よろしくね遥ちゃんっ!」
「よろしくお願いします!シエルさんは真島のおじさんと知り合いなんですか?」
「色々あって面倒見とるんや。ちゅうか嬢ちゃん、これから桐生ちゃんと合流するんやけど何も聞いとらんのか?」
(桐生、ちゃん…?)
桐生ちゃんって…これから会う人の名前かな?
「え、聞いてない!私も一緒に行っていいですか?レッスン終わりでお腹ペコペコ!」
「もちろんや!えぇかなシエルちゃん?」
「もちろんです!遥ちゃんと仲良くなりたいですし…一緒に行こ?」
「やったー!ありがとうございます!」
それから私達は以前行った焼肉屋さんに向かっていた。その間に遥ちゃんといろんな会話をしていて…衝撃の数々だった。
「えっ?!遥ちゃんアイドルなの?!」
「はい!基本的に大阪で活動してるんですけど、東京でのお仕事が合って暫くの間は神室町にいます!」
「へ〜凄いねぇ!まだ高校生なのに…!」
「そんなこと…おじさんのおかげですから。」
おじさん…さっき真島さんが言ってた桐生ちゃんって人の事かな?真島さんの知り合いって事はやっぱりヤクザの人なのかな?おじさんって言ってるってことは…遥ちゃんの親戚かな?…どんな人なんだろぉ、楽しみだなぁ。
「あのシエルさん、もしよかったら…連絡先交換しませんか?」
「えっいいの?!」
「はい!えっと、それでその…もしよかったら…シエルお姉ちゃんって、呼んでもいいですか…?」
はぅっ…!!な、なんて可愛いこと言うのぉ…!!
「もちろんだよ遥ちゃん!」
「やったぁ!ありがとうございますシエルお姉ちゃん!そしたら交換しよ!」
「う、うん!」
慣れない手つきで交換した私は自分の連絡先を見て感動していた。
(連絡先…新しい人が増えた…!)
「よかったのぉシエルちゃんに嬢ちゃん。仲良しぃや?」
「うん!…あ、着いた!先に入っておじさん探してるね!」
「おぉ、転ぶんやないでー!」
ここにおじさんがいるのか…どんな人なんだろ。