Holy Song
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ジュ〜 ジュ〜』
「こ…ここは?」
「俺がよう来てる焼肉屋や。一緒におった冴島とも来とるんやで?さっ俺の奢りや!食いたいもん食べや!」」
「……。」
お肉の焼けるいい匂い。美味しそうに食べる人達の笑顔。
ここが……これが焼肉屋さん…!真島さんから見せてもらったメニューには色んな種類のお肉が写真付きで載っていて、どれも本当に美味しそう…!でも…ど、どれを食べれば…種類もよく分かんない…。
「どないした?食えへんもの多いか?」
「あっいえ、そうじゃなくて…焼肉屋さんに来たの初めてで…どれがいいのかな〜って…。」
「食ったことないんか?焼肉。」
「はい。……っ、あ…。」
そ、そっか…!焼肉屋さんってどこの家庭も普通に来るよね?!や、やばいどうしようっ…ご、誤魔化さないと…!
「えっと…その…。」
「ほんなら今日は焼肉デビューやな!食いやすいもん教えたるわ!」
「……へ?」
「せやなぁ…カルビにハラミ…あ、胃が荒れやすいんやったらサラダも頼んどくか!あとはそうやな〜…スープに米…食えへんのは俺が食ったるから安心しぃや!」
楽しそうに色々なメニューを口ずさんで近くの店員さんに声をかけて注文してくれた。真島さんの行動力に驚いた私はただその様子を見ているだけ。キョトン顔で見ていたらそれに気づいた真島さんが私を逆にキョトン顔で見てきた。
「ん?俺の顔になんかついとる?」
「あっ…えっと…真島さんはどうしてそんなに私に優しくしてくれるのかなぁ〜って…。」
……ん??私なんかすごい恥ずかしいこと聞いてない?
「へ?」
「だっ…だって初対面の私を助けてくれたりお金を貸してくれたり…普通しないですよね?どうしてですか?」
「あ〜…。」
真島さんはポリポリと指で頬を掻き始めた。
なんか…少し真島さんの頬が赤いような…。顔を少し斜め下に向けた真島さんはそのままポツリと呟き始めた。
「…実はの。あそこでシエルちゃんが歌っとったん知ってたんや。」
「えっ?!もしかして聞きに来てくれてたんですか?!」
「立ち止まらへんかったけどな。よぉあの辺歩くんや。こないな街でこないちっこくて可愛えぇ子が…あない力強いけど優しい歌声なんが気になっっとっての。」
「ふぇっ…?!お、お世辞がお上手ですね…!」
そ、そんな事言われたことないから恥ずか––––
「…お世辞やない。」
「…え…?」
「ロクな人間が集まってへんこの街でシエルちゃんは堂々としとった。そないな人間そうそうおらん。せやから覚えとったんや。」
「…真島、さん…。」
「絡まれとった時も立ち向かったやろ?普通怖がって何も言えなくなるもんやのに。心も強いんやな〜思うたら自然と足が動いての。シエルちゃんは誰かを動かす天才やな!」
(…そんな事…初めて言われた…だって、私…今まで……。)
「…ってシエルちゃん?!どないした?!」
「あ…えっ、あれ…。」
やばい…初めてのことだらけでっ…嬉しくて、涙が止まらない…。昨日ホテルでもいっぱい泣いたのに、まだ出てくる…!
(私は…嬉し泣きの止め方を知らない…。)
どんどん涙が溢れ出てくる。嬉し泣きは悲しい涙と違って、抑えようとしても抑えられない。こんな涙生まれて初めてだからどうすればいいのか分かんないっ…!真島さんだって困ってる…どうしようっ…。
「シエルちゃん。」
そんな時だった。真島さんの声と一緒に頬に何か感触が。
ふと視線を上げると真島さんの手が私の頬に触れていて涙を拭ってくれていた。手袋をしてるから冷たいハズの手が…なんでだろう…凄く暖かい。手だけじゃない。…真島さんの私を見つめてるその目で…心が暖かくなるのが分かる。
「泣いとるシエルちゃんも可愛えぇけど…俺は笑っとるシエルちゃんの方が好きやで。」
「……へ……?」
えっ今…真島さん…好きって、言った…?それってどういう意味で––––
「お待たせいたしましたー!ごゆっくりどうぞー!」
「お、きたきた!よっしゃ、仰山焼くでー!」
真島さんの言葉でポカンとしてると注文していたものがあっという間に揃っていた。テーブルを眺めると…お肉にご飯、スープにサラダも…!わあぁ凄い美味しそう…!!
目を輝かせながら見つめていると真島さんがトングを1つ渡してくる。
「ほれシエルちゃんも焼いてみ?自分で焼くんも楽しいで!」
「は…はい!」
私はトングを受け取ってお肉を一枚熱い網の上に乗せる。周りの席と同じジュ〜っと焼ける音が鳴り始めるのと一緒に香ばしい匂いが私達の席を包み込んでくる。
「ふわぁ…!凄い…!」
「ヒヒッ、美味そうやろ?この辺の肉もう食えるで、ほい。」
「あ、ありがとうございます…!」
「そこにあるタレつけて食うてみ?」
「はい!」
タレタレ…えっと、これだよね?これを小さいお皿にいれるのかな?ある程度の量を入れてお肉をつけて口の中に頬張る。
『ジュワァ』
「…〜〜〜!!!」
炭火の香りと焼肉の味が口の中に染み込んでくる…!!甘辛いタレとの相性も抜群…!!
「お…美味しい…!!」
「気に入ったようやな。ほれ、どんどん焼いてくからいっぱい食べや!」
「んむっ…ふぁい!」
わあぁぁ何枚でも食べられる…!こんなに美味しい食べ物が存在するなんて…!ご飯もサラダもスープも美味しい…!
「…ククッ、食いながら返事するとか…可愛えすぎやろ。」
「?…何か言いまひたふぁ?」
「なんでもあらへんよ。…ほぉれ米粒ついとる、飯は逃げへんからゆっくり食いや。」
そう言って真島さんは…私の口横に指を近づけて、それを摘み取るとそのまま口に放り込んでお肉と一緒に食べていた。
「?!?!」
「ん〜、やっぱここの肉は美味いの!」
自分の行動に特に気を止める様子もなく食べ続ける真島さん。本当に美味しそうに食べてる真島さんの笑顔が…さっきから眩しい。それに…。
(心臓が…ドキドキ、してる…。)
いつの間にか涙は止まっていて、代わりに心臓の鼓動が激しくなった。運動後以上にドキドキしてる。
(なんだろう…この気持ちは…。)
「こ…ここは?」
「俺がよう来てる焼肉屋や。一緒におった冴島とも来とるんやで?さっ俺の奢りや!食いたいもん食べや!」」
「……。」
お肉の焼けるいい匂い。美味しそうに食べる人達の笑顔。
ここが……これが焼肉屋さん…!真島さんから見せてもらったメニューには色んな種類のお肉が写真付きで載っていて、どれも本当に美味しそう…!でも…ど、どれを食べれば…種類もよく分かんない…。
「どないした?食えへんもの多いか?」
「あっいえ、そうじゃなくて…焼肉屋さんに来たの初めてで…どれがいいのかな〜って…。」
「食ったことないんか?焼肉。」
「はい。……っ、あ…。」
そ、そっか…!焼肉屋さんってどこの家庭も普通に来るよね?!や、やばいどうしようっ…ご、誤魔化さないと…!
「えっと…その…。」
「ほんなら今日は焼肉デビューやな!食いやすいもん教えたるわ!」
「……へ?」
「せやなぁ…カルビにハラミ…あ、胃が荒れやすいんやったらサラダも頼んどくか!あとはそうやな〜…スープに米…食えへんのは俺が食ったるから安心しぃや!」
楽しそうに色々なメニューを口ずさんで近くの店員さんに声をかけて注文してくれた。真島さんの行動力に驚いた私はただその様子を見ているだけ。キョトン顔で見ていたらそれに気づいた真島さんが私を逆にキョトン顔で見てきた。
「ん?俺の顔になんかついとる?」
「あっ…えっと…真島さんはどうしてそんなに私に優しくしてくれるのかなぁ〜って…。」
……ん??私なんかすごい恥ずかしいこと聞いてない?
「へ?」
「だっ…だって初対面の私を助けてくれたりお金を貸してくれたり…普通しないですよね?どうしてですか?」
「あ〜…。」
真島さんはポリポリと指で頬を掻き始めた。
なんか…少し真島さんの頬が赤いような…。顔を少し斜め下に向けた真島さんはそのままポツリと呟き始めた。
「…実はの。あそこでシエルちゃんが歌っとったん知ってたんや。」
「えっ?!もしかして聞きに来てくれてたんですか?!」
「立ち止まらへんかったけどな。よぉあの辺歩くんや。こないな街でこないちっこくて可愛えぇ子が…あない力強いけど優しい歌声なんが気になっっとっての。」
「ふぇっ…?!お、お世辞がお上手ですね…!」
そ、そんな事言われたことないから恥ずか––––
「…お世辞やない。」
「…え…?」
「ロクな人間が集まってへんこの街でシエルちゃんは堂々としとった。そないな人間そうそうおらん。せやから覚えとったんや。」
「…真島、さん…。」
「絡まれとった時も立ち向かったやろ?普通怖がって何も言えなくなるもんやのに。心も強いんやな〜思うたら自然と足が動いての。シエルちゃんは誰かを動かす天才やな!」
(…そんな事…初めて言われた…だって、私…今まで……。)
「…ってシエルちゃん?!どないした?!」
「あ…えっ、あれ…。」
やばい…初めてのことだらけでっ…嬉しくて、涙が止まらない…。昨日ホテルでもいっぱい泣いたのに、まだ出てくる…!
(私は…嬉し泣きの止め方を知らない…。)
どんどん涙が溢れ出てくる。嬉し泣きは悲しい涙と違って、抑えようとしても抑えられない。こんな涙生まれて初めてだからどうすればいいのか分かんないっ…!真島さんだって困ってる…どうしようっ…。
「シエルちゃん。」
そんな時だった。真島さんの声と一緒に頬に何か感触が。
ふと視線を上げると真島さんの手が私の頬に触れていて涙を拭ってくれていた。手袋をしてるから冷たいハズの手が…なんでだろう…凄く暖かい。手だけじゃない。…真島さんの私を見つめてるその目で…心が暖かくなるのが分かる。
「泣いとるシエルちゃんも可愛えぇけど…俺は笑っとるシエルちゃんの方が好きやで。」
「……へ……?」
えっ今…真島さん…好きって、言った…?それってどういう意味で––––
「お待たせいたしましたー!ごゆっくりどうぞー!」
「お、きたきた!よっしゃ、仰山焼くでー!」
真島さんの言葉でポカンとしてると注文していたものがあっという間に揃っていた。テーブルを眺めると…お肉にご飯、スープにサラダも…!わあぁ凄い美味しそう…!!
目を輝かせながら見つめていると真島さんがトングを1つ渡してくる。
「ほれシエルちゃんも焼いてみ?自分で焼くんも楽しいで!」
「は…はい!」
私はトングを受け取ってお肉を一枚熱い網の上に乗せる。周りの席と同じジュ〜っと焼ける音が鳴り始めるのと一緒に香ばしい匂いが私達の席を包み込んでくる。
「ふわぁ…!凄い…!」
「ヒヒッ、美味そうやろ?この辺の肉もう食えるで、ほい。」
「あ、ありがとうございます…!」
「そこにあるタレつけて食うてみ?」
「はい!」
タレタレ…えっと、これだよね?これを小さいお皿にいれるのかな?ある程度の量を入れてお肉をつけて口の中に頬張る。
『ジュワァ』
「…〜〜〜!!!」
炭火の香りと焼肉の味が口の中に染み込んでくる…!!甘辛いタレとの相性も抜群…!!
「お…美味しい…!!」
「気に入ったようやな。ほれ、どんどん焼いてくからいっぱい食べや!」
「んむっ…ふぁい!」
わあぁぁ何枚でも食べられる…!こんなに美味しい食べ物が存在するなんて…!ご飯もサラダもスープも美味しい…!
「…ククッ、食いながら返事するとか…可愛えすぎやろ。」
「?…何か言いまひたふぁ?」
「なんでもあらへんよ。…ほぉれ米粒ついとる、飯は逃げへんからゆっくり食いや。」
そう言って真島さんは…私の口横に指を近づけて、それを摘み取るとそのまま口に放り込んでお肉と一緒に食べていた。
「?!?!」
「ん〜、やっぱここの肉は美味いの!」
自分の行動に特に気を止める様子もなく食べ続ける真島さん。本当に美味しそうに食べてる真島さんの笑顔が…さっきから眩しい。それに…。
(心臓が…ドキドキ、してる…。)
いつの間にか涙は止まっていて、代わりに心臓の鼓動が激しくなった。運動後以上にドキドキしてる。
(なんだろう…この気持ちは…。)