Holy Song
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「………。」
「…すまんシエルちゃん…怒っとるよな…?」
「お前がちゃんと言わへんかったからやろ?」
…冴島さんの言う通りですよ真島さん……だって、だって聞いてないですよ…!!
––––遡ること15分前。
「そういやお前自分のこと八神に話したんか?」
「あ?何をや?」
「何をってお前…。」
上に向かうエレベータの中で2人はそんな話をしてた。
自分の事話したのかって…どう言う意味だろ?何かあるのかな?2人の会話を見てそんなことを考えていたら、エレベーターが目的階に辿り着き扉が開かれ––––
「「お疲れさまっす!!」」
「?!」
私達を迎えてくれたのは、屈強そうな男の人達が手を膝につけ頭を下げている衝撃的な光景。この光景は…テレビで見たことある…!
真島さんがヤクザだっていうのは感じてたけど…でも、まさかもしかして……!!
「く…組長さん?!」
(まさか組長さんだったなんて聞いてないですよ…!!)
同時に今ここにいるのが組長室だって分かって、さっきから心臓がバクバクしてしょうがない…!!真島さんってそんなに偉い人(?)だったんだ…!!そんな人からお金貰ってロクなお礼もしてないってもの凄い失礼なことなんじゃ…!?
「おーい、シエルちゃん!」
「うひゃあ?!」
緊張で全然視界を見れてなかった私はいきなり目の前に真島さんの顔が来たことに驚いて情けない声を出してしまった。
だって、だって急に…!!
「大丈夫かいな?…怖いんなら別のトコ行こか?」
「ふぇ?」
「すまんの、いきなりヤクザの事務所来い言うた俺がアホやったな…。」
えっ…え、なんでそんな事になってるの?!全然怖いなんて思ってないのに…!私がちゃんと言わないから真島さんを誤解させるような事になっちゃってる…!
「ちち、違うんです!!わっ私はただ緊張してて…!ぜ、全然怖くないです!!むしろ組長さんって納得できる風格だしかっこいいし凄いって思ってます!!」
「はぁ?!ちょっ、シエルちゃんいきなり何言うて…!」
「へ?」
い…今私何言った??
『むしろ組長さんって納得できる風格だしかっこいいし凄いって思ってます!!』
「……!!!!!!」
わ…わわわっ私何言ってるのぉ?!いやかっこいいのは間違いないし凄いって思ってるけど本人目の前にしてそれ言っちゃうってどうなの?!恥ずかしくて顔見れないし変に言い訳したくないし、どうしようどうしようどうすばいいの?!?!
めちゃめちゃに慌ててると、そんな私を見ていた冴島さんがスッと立ち上がった。
「どうやら邪魔のようやし俺の話は今度でええわ。」
「えっ!?さっ冴島さん?!」
「また来るで。」
「ちょっ…!!」
私の引き留めもむなしく…冴島さんは本当に部屋を出て行ってしまった。静まり返った室内に2人きり…って…!!
(むしろもっと辛いです冴島さん!!一緒にいてほしかったです!!)
なんて考えてたら座っていたソファが少し沈んだのに気付いた。ふと横を見ると、いつの間にか真島さんが座っていた。
「シエルちゃん。」
「ふぁい?!」
ま…真島さん!!ちち、近いです!!
どどどどどどうしよう…!!す、凄い緊張し–––
「…ぷっ…ククッ…。」
––––へ?い…今笑ってなかった?
「ヒーッヒヒヒ!!な、なんちゅう顔しとんねんホンマっ……ククッおもろい子やのぉ…!!」
「なっ…?!し、失礼ですっ!!わ、私失礼してるんじゃないかって不安なのに…!!」
「いや分かっとるけど…ククッ、ヒヒ…!!笑ってまう…!!」
「もっもぉ真島さん!!」
「あだっ、そない叩くなやぁ!」
そんな笑うことないじゃないですかぁ!!とか言いながら私は真島さんの体をポカポカと叩く。痛いと言いつつもそれを笑いながら受け止めてくれる真島さんがなんだか可笑しい。そんな真島さんの笑顔につられて私の笑い出してしまう。
「プフッ…あははっ!」
「…やっと笑ってくれたの。」
「ははっ…って、え?」
「昨日から素直に笑っとる顔見たことなかったから見てみたかったんや。ヒヒっ、思った通り可愛えぇ笑顔やな!」
「〜〜っ!!」
そっと私の頬に手を添えながらそんな事を言ってくれる真島さんの笑顔だって…昨日の笑顔と違って見える。
なんか…本当に大切に思ってくれてるような…不思議な笑顔…こんな笑顔初めて見––––
『くきゅる〜……』
「ひゃあ?!」
こ、このタイミングでお腹が鳴るなんて最悪!!この流れは絶対…!!
「ぶはははっ!!腹の虫も素直になったのぉ!!くくっ…!!」
やっぱり笑われた…。
「うっ…うぅ〜…き、昨日から何も食べてなくて…。」
「はぁ?!ちゃんと食わなアカンやないか。うっし、決めた!メシ食い行くで!」
「えっ?!あ、あの…!」
「シエルちゃんの腹おさめな!行くで〜!」
「ちょっ、えぇっ?!」
真島さんは私の手を掴んで足早に事務所の外へ出て行った。途中子分みたいな人達に慌てて止められそうになってたけど…い、いいのかな?駄目なんじゃないの?
(でも…。)
そんな風に考えつつも…握ってくれる真島さんの手が大きくて優しくて暖かくて…安心しちゃってる。
ごめんなさい皆さん、真島さんともう少し…こうさせてください。握られた手を見ながら、そんな事を考えてた。
「…すまんシエルちゃん…怒っとるよな…?」
「お前がちゃんと言わへんかったからやろ?」
…冴島さんの言う通りですよ真島さん……だって、だって聞いてないですよ…!!
––––遡ること15分前。
「そういやお前自分のこと八神に話したんか?」
「あ?何をや?」
「何をってお前…。」
上に向かうエレベータの中で2人はそんな話をしてた。
自分の事話したのかって…どう言う意味だろ?何かあるのかな?2人の会話を見てそんなことを考えていたら、エレベーターが目的階に辿り着き扉が開かれ––––
「「お疲れさまっす!!」」
「?!」
私達を迎えてくれたのは、屈強そうな男の人達が手を膝につけ頭を下げている衝撃的な光景。この光景は…テレビで見たことある…!
真島さんがヤクザだっていうのは感じてたけど…でも、まさかもしかして……!!
「く…組長さん?!」
(まさか組長さんだったなんて聞いてないですよ…!!)
同時に今ここにいるのが組長室だって分かって、さっきから心臓がバクバクしてしょうがない…!!真島さんってそんなに偉い人(?)だったんだ…!!そんな人からお金貰ってロクなお礼もしてないってもの凄い失礼なことなんじゃ…!?
「おーい、シエルちゃん!」
「うひゃあ?!」
緊張で全然視界を見れてなかった私はいきなり目の前に真島さんの顔が来たことに驚いて情けない声を出してしまった。
だって、だって急に…!!
「大丈夫かいな?…怖いんなら別のトコ行こか?」
「ふぇ?」
「すまんの、いきなりヤクザの事務所来い言うた俺がアホやったな…。」
えっ…え、なんでそんな事になってるの?!全然怖いなんて思ってないのに…!私がちゃんと言わないから真島さんを誤解させるような事になっちゃってる…!
「ちち、違うんです!!わっ私はただ緊張してて…!ぜ、全然怖くないです!!むしろ組長さんって納得できる風格だしかっこいいし凄いって思ってます!!」
「はぁ?!ちょっ、シエルちゃんいきなり何言うて…!」
「へ?」
い…今私何言った??
『むしろ組長さんって納得できる風格だしかっこいいし凄いって思ってます!!』
「……!!!!!!」
わ…わわわっ私何言ってるのぉ?!いやかっこいいのは間違いないし凄いって思ってるけど本人目の前にしてそれ言っちゃうってどうなの?!恥ずかしくて顔見れないし変に言い訳したくないし、どうしようどうしようどうすばいいの?!?!
めちゃめちゃに慌ててると、そんな私を見ていた冴島さんがスッと立ち上がった。
「どうやら邪魔のようやし俺の話は今度でええわ。」
「えっ!?さっ冴島さん?!」
「また来るで。」
「ちょっ…!!」
私の引き留めもむなしく…冴島さんは本当に部屋を出て行ってしまった。静まり返った室内に2人きり…って…!!
(むしろもっと辛いです冴島さん!!一緒にいてほしかったです!!)
なんて考えてたら座っていたソファが少し沈んだのに気付いた。ふと横を見ると、いつの間にか真島さんが座っていた。
「シエルちゃん。」
「ふぁい?!」
ま…真島さん!!ちち、近いです!!
どどどどどどうしよう…!!す、凄い緊張し–––
「…ぷっ…ククッ…。」
––––へ?い…今笑ってなかった?
「ヒーッヒヒヒ!!な、なんちゅう顔しとんねんホンマっ……ククッおもろい子やのぉ…!!」
「なっ…?!し、失礼ですっ!!わ、私失礼してるんじゃないかって不安なのに…!!」
「いや分かっとるけど…ククッ、ヒヒ…!!笑ってまう…!!」
「もっもぉ真島さん!!」
「あだっ、そない叩くなやぁ!」
そんな笑うことないじゃないですかぁ!!とか言いながら私は真島さんの体をポカポカと叩く。痛いと言いつつもそれを笑いながら受け止めてくれる真島さんがなんだか可笑しい。そんな真島さんの笑顔につられて私の笑い出してしまう。
「プフッ…あははっ!」
「…やっと笑ってくれたの。」
「ははっ…って、え?」
「昨日から素直に笑っとる顔見たことなかったから見てみたかったんや。ヒヒっ、思った通り可愛えぇ笑顔やな!」
「〜〜っ!!」
そっと私の頬に手を添えながらそんな事を言ってくれる真島さんの笑顔だって…昨日の笑顔と違って見える。
なんか…本当に大切に思ってくれてるような…不思議な笑顔…こんな笑顔初めて見––––
『くきゅる〜……』
「ひゃあ?!」
こ、このタイミングでお腹が鳴るなんて最悪!!この流れは絶対…!!
「ぶはははっ!!腹の虫も素直になったのぉ!!くくっ…!!」
やっぱり笑われた…。
「うっ…うぅ〜…き、昨日から何も食べてなくて…。」
「はぁ?!ちゃんと食わなアカンやないか。うっし、決めた!メシ食い行くで!」
「えっ?!あ、あの…!」
「シエルちゃんの腹おさめな!行くで〜!」
「ちょっ、えぇっ?!」
真島さんは私の手を掴んで足早に事務所の外へ出て行った。途中子分みたいな人達に慌てて止められそうになってたけど…い、いいのかな?駄目なんじゃないの?
(でも…。)
そんな風に考えつつも…握ってくれる真島さんの手が大きくて優しくて暖かくて…安心しちゃってる。
ごめんなさい皆さん、真島さんともう少し…こうさせてください。握られた手を見ながら、そんな事を考えてた。