Holy Song
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「はぁ…どうしよう…。」
そもそも神室町のどこに交番があるのか分からないから探しようがないよぉ〜…あんまりキョロキョロしてると変人に見られるし…なんとかして見つけるしかない…!
「えっと…ミレニアムタワーっと…。」
高いビルがいっぱいあるから分かんないけど…もしかしてあれかな?この街でも一番高いあのビル。……でもなんでここなんだろう?ここに住んでるのかな?…ひょっとして真島さんってお金持ち?
「あそこに行くには…この道、かな?」
とりあえずあそこに向かうとして……うぅ…この道細いし、日差しが入らないから暗い…それに人があんまりいないし…早く突っ切っちゃおう!
「ねぇお嬢ちゃん!さっきからこの辺ウロウロしてるけど、どうしたの?」
「へ?」
い…いつの間に後ろにいたの?!全然気づかなかった…!
「もしかして迷子ちゃんかな〜?俺が連れてってあげるからさっその前に遊ぼうぜ?な?」
そう言ってくる男の人は私の肩を勝手に触ってきて無理矢理抱き寄せてくる。
(っ…怖いっ…!)
昨日の真島さんとは全然違う…!鳥肌が止まらないし気持ち悪い…!早く大声あげるか逃げるかしなきゃ…!
「やっ…やめっ…!!」
「ほぉら遠慮しないで〜!どこ行こうかっ!」
「ひっ…!」
声、でない…!誰かっ誰か助け–––––
「何しとんねん。嫌がる女無理矢理連れてこうとするなんて男の恥やな。」
(…え…?)
関西弁…もしかして、真島さん…?!
そう思って声のする方を見たけど…違かった。ミリタリーコートで身を包んだ大きい男の人だった。その人は私達の方に近づいてきて、男の腕を掴んで無理矢理引き離してくれた。
「いででっ!?て、テメェふざけんじゃねぇぞ!!離せゴラッ!」
「こんなんで根を上げるやなんて根性あらへんの。そない嫌なら無理矢理抜いてみぃ。」
「ふ、ふざけんなっつってんだ!!無理に決まってんだろうが!」
「お前がこの女に同じ事してたんや。分かったら二度とこないな真似するんやない。ええな?」
「ぐっ…分かったよ畜生!!」
「そんな女こっちから願い下げだよ!!」そんな捨て台詞を吐いて男の人はどこかへ走って逃げ出した。私は一気に力が抜けてその場に座り込んでしまう。汗も一気にかいて詰まってた息もなんとか吸えるようになった。
「はっ…はぁっ…はっ…!」
こ…怖かったぁ…!あのまま助けけてもらえなかったら今頃私は…想像するだけで無理…!
「大丈夫か?」
「…ふぇ…?」
大男さんは私の肩を持ちそっと立ち上がらせてくれながら、私の事を心配してくれた。
…凄い威圧感だけど…優しい目。まるで昨日の真島さんみたい……あっ!お、お礼言わないと…!
「た、助けてくれてっ…ありがとうございます!」
「気にせんでええ。この辺はあないな連中が多いから気ぃつけるんやで。」
「は、はい…!」
他にもいるのかな…仕方ない、大通りに行って少し遠回りするかな…ってあれ?真島さんが残してくれたメモどこ?!
道端をキョロキョロと見てると大男さんが気付いてくれて、先に私が落としたメモを見つけてくれた。
「これ探しとったん?」
「は、はい!ありがとうございます!」
「…ん?この場所…この字…。」
「えっ…知ってますか?!わ、私そこに行きたくて…!」
「お前…真島の兄弟のなんや?」
「へ?」
真島の兄弟って……えっ?!もしかして真島さんのご兄弟?!で、でもあんまり似てないような…私は兄弟いないから分からないけどそういうモノなのかなぁ…。
「えっと…真島さんには昨日助けていただいて…朝起きたらここにきてくれってメモが…。」
「…そうか。ほんなら一緒に行くか。俺も用があるんや。」
「ほ、本当ですか?!ぜ、ぜひ…!」
よ…よかったぁ〜助かった〜!
「これお前の荷物か?よぉこんな重いの運んどったな。」
「えっそんな…!じ、自分で持ちますよ!」
「女が遠慮するんやない。行くで。」
「えっ…あ、えっ…。」
大男さんは私に有無を言わせず荷物を全部持って歩き始めた。
…私…昨日から助けられてばっかりだなぁ…。
「あ…ありがとう、ございます…あの、お名前を聞いても…?」
「冴島大河や。」
「…さえじま…?」
真島じゃないの?兄弟って言ってたからてっきり…腹違いの兄弟とか?それならあんまり似てないのも分かるような…。
「言うとくけど真島の兄弟とはホンマの兄弟やないで。」
「えっ?!な、なんで分かったんですか?!」
「お前さん顔に出過ぎや。バレバレやで。」
「うっ…。」
そ…そんな出てましたか…。
「兄弟とは昔、盃を交わしとるんや。」
「盃…?」
盃って…ヤクザ映画とかでよく出てくる…お酒飲む、あの?なんか友好関係とか仲間の証とかそんなイメージあるけど…そういう事なのかな?……っていう事は、冴島さんもヤクザ…って事だよね?
ヤクザって…実はあんまり怖くないのかな…?いや見た目は怖いんだけど…本質というか性格というか…。
「着いたで。」
「へ?」
考えながら冴島さんの後をついて行ってたら、いつの間にかこの街で一番高いビルについていた。やっぱりここなんだ。
この中で真島さんが待ってる…さっきも考えてたけど、真島さんって本当にお金持ちなのかも…昨日の夜もお金ポンって出してきたし。
ぼーっとビルの上を眺めていると、ビルの入り口の自動ドアが開くのに気付いた。そっちに視線を下ろすと、中から見覚えのある人が出てきた。
「シエルちゃん!よぉ来たのぉ〜!」
「真島さん!」
……はっ!!そういえば私、昨日真島さんに抱き締められながら寝ちゃってそれきりだった!!ど、どんな顔すればいいのか分からない…!!
迷ってると、真島さんは私の隣にいる冴島さんに目がいき不思議そうな顔をした。
「…なんで兄弟がおんねん。」
「シノギの事で話に行く言うたやろ。コイツとはたまたま会うて、変な男に絡まれとってたから連れてきただけや。」
「なっ…!大丈夫やったんかシエルちゃん?!」
「は、はい。冴島さんが助けてくださって…。」
「そうか…怪我がないんやったらよかったわ。ほんならこっちや、おいで。」
「へっ?!」
そう言って真島さんは自然と私の手をそっと握ってくれて、ビルの中へ連れて行ってくれた。
えっえっいきなりなに?!ちょっ真島さん…!!
(…でも…。)
やっぱり…暖かい…。真島さん手袋してるからそんなの感じないハズなのに…なんでこんなに暖かいんだろ…。さっき絡んできた男は凄い嫌だったのに…全然そんなのないや。
「ほぉ…なるほどの。」
真島さんの手の温もりが嬉しかった私は、後ろでポツリとそう呟く冴島さんの言葉に気づかなかった。
「兄弟にも春がきたみたいやな。」
そもそも神室町のどこに交番があるのか分からないから探しようがないよぉ〜…あんまりキョロキョロしてると変人に見られるし…なんとかして見つけるしかない…!
「えっと…ミレニアムタワーっと…。」
高いビルがいっぱいあるから分かんないけど…もしかしてあれかな?この街でも一番高いあのビル。……でもなんでここなんだろう?ここに住んでるのかな?…ひょっとして真島さんってお金持ち?
「あそこに行くには…この道、かな?」
とりあえずあそこに向かうとして……うぅ…この道細いし、日差しが入らないから暗い…それに人があんまりいないし…早く突っ切っちゃおう!
「ねぇお嬢ちゃん!さっきからこの辺ウロウロしてるけど、どうしたの?」
「へ?」
い…いつの間に後ろにいたの?!全然気づかなかった…!
「もしかして迷子ちゃんかな〜?俺が連れてってあげるからさっその前に遊ぼうぜ?な?」
そう言ってくる男の人は私の肩を勝手に触ってきて無理矢理抱き寄せてくる。
(っ…怖いっ…!)
昨日の真島さんとは全然違う…!鳥肌が止まらないし気持ち悪い…!早く大声あげるか逃げるかしなきゃ…!
「やっ…やめっ…!!」
「ほぉら遠慮しないで〜!どこ行こうかっ!」
「ひっ…!」
声、でない…!誰かっ誰か助け–––––
「何しとんねん。嫌がる女無理矢理連れてこうとするなんて男の恥やな。」
(…え…?)
関西弁…もしかして、真島さん…?!
そう思って声のする方を見たけど…違かった。ミリタリーコートで身を包んだ大きい男の人だった。その人は私達の方に近づいてきて、男の腕を掴んで無理矢理引き離してくれた。
「いででっ!?て、テメェふざけんじゃねぇぞ!!離せゴラッ!」
「こんなんで根を上げるやなんて根性あらへんの。そない嫌なら無理矢理抜いてみぃ。」
「ふ、ふざけんなっつってんだ!!無理に決まってんだろうが!」
「お前がこの女に同じ事してたんや。分かったら二度とこないな真似するんやない。ええな?」
「ぐっ…分かったよ畜生!!」
「そんな女こっちから願い下げだよ!!」そんな捨て台詞を吐いて男の人はどこかへ走って逃げ出した。私は一気に力が抜けてその場に座り込んでしまう。汗も一気にかいて詰まってた息もなんとか吸えるようになった。
「はっ…はぁっ…はっ…!」
こ…怖かったぁ…!あのまま助けけてもらえなかったら今頃私は…想像するだけで無理…!
「大丈夫か?」
「…ふぇ…?」
大男さんは私の肩を持ちそっと立ち上がらせてくれながら、私の事を心配してくれた。
…凄い威圧感だけど…優しい目。まるで昨日の真島さんみたい……あっ!お、お礼言わないと…!
「た、助けてくれてっ…ありがとうございます!」
「気にせんでええ。この辺はあないな連中が多いから気ぃつけるんやで。」
「は、はい…!」
他にもいるのかな…仕方ない、大通りに行って少し遠回りするかな…ってあれ?真島さんが残してくれたメモどこ?!
道端をキョロキョロと見てると大男さんが気付いてくれて、先に私が落としたメモを見つけてくれた。
「これ探しとったん?」
「は、はい!ありがとうございます!」
「…ん?この場所…この字…。」
「えっ…知ってますか?!わ、私そこに行きたくて…!」
「お前…真島の兄弟のなんや?」
「へ?」
真島の兄弟って……えっ?!もしかして真島さんのご兄弟?!で、でもあんまり似てないような…私は兄弟いないから分からないけどそういうモノなのかなぁ…。
「えっと…真島さんには昨日助けていただいて…朝起きたらここにきてくれってメモが…。」
「…そうか。ほんなら一緒に行くか。俺も用があるんや。」
「ほ、本当ですか?!ぜ、ぜひ…!」
よ…よかったぁ〜助かった〜!
「これお前の荷物か?よぉこんな重いの運んどったな。」
「えっそんな…!じ、自分で持ちますよ!」
「女が遠慮するんやない。行くで。」
「えっ…あ、えっ…。」
大男さんは私に有無を言わせず荷物を全部持って歩き始めた。
…私…昨日から助けられてばっかりだなぁ…。
「あ…ありがとう、ございます…あの、お名前を聞いても…?」
「冴島大河や。」
「…さえじま…?」
真島じゃないの?兄弟って言ってたからてっきり…腹違いの兄弟とか?それならあんまり似てないのも分かるような…。
「言うとくけど真島の兄弟とはホンマの兄弟やないで。」
「えっ?!な、なんで分かったんですか?!」
「お前さん顔に出過ぎや。バレバレやで。」
「うっ…。」
そ…そんな出てましたか…。
「兄弟とは昔、盃を交わしとるんや。」
「盃…?」
盃って…ヤクザ映画とかでよく出てくる…お酒飲む、あの?なんか友好関係とか仲間の証とかそんなイメージあるけど…そういう事なのかな?……っていう事は、冴島さんもヤクザ…って事だよね?
ヤクザって…実はあんまり怖くないのかな…?いや見た目は怖いんだけど…本質というか性格というか…。
「着いたで。」
「へ?」
考えながら冴島さんの後をついて行ってたら、いつの間にかこの街で一番高いビルについていた。やっぱりここなんだ。
この中で真島さんが待ってる…さっきも考えてたけど、真島さんって本当にお金持ちなのかも…昨日の夜もお金ポンって出してきたし。
ぼーっとビルの上を眺めていると、ビルの入り口の自動ドアが開くのに気付いた。そっちに視線を下ろすと、中から見覚えのある人が出てきた。
「シエルちゃん!よぉ来たのぉ〜!」
「真島さん!」
……はっ!!そういえば私、昨日真島さんに抱き締められながら寝ちゃってそれきりだった!!ど、どんな顔すればいいのか分からない…!!
迷ってると、真島さんは私の隣にいる冴島さんに目がいき不思議そうな顔をした。
「…なんで兄弟がおんねん。」
「シノギの事で話に行く言うたやろ。コイツとはたまたま会うて、変な男に絡まれとってたから連れてきただけや。」
「なっ…!大丈夫やったんかシエルちゃん?!」
「は、はい。冴島さんが助けてくださって…。」
「そうか…怪我がないんやったらよかったわ。ほんならこっちや、おいで。」
「へっ?!」
そう言って真島さんは自然と私の手をそっと握ってくれて、ビルの中へ連れて行ってくれた。
えっえっいきなりなに?!ちょっ真島さん…!!
(…でも…。)
やっぱり…暖かい…。真島さん手袋してるからそんなの感じないハズなのに…なんでこんなに暖かいんだろ…。さっき絡んできた男は凄い嫌だったのに…全然そんなのないや。
「ほぉ…なるほどの。」
真島さんの手の温もりが嬉しかった私は、後ろでポツリとそう呟く冴島さんの言葉に気づかなかった。
「兄弟にも春がきたみたいやな。」