第17・5話(夢主視点)
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芝浦埠頭倉庫。ここが私の死に場所だ。
どのくらい血が出たんだろう。視界が朧気でちゃんと前が見えない。手足を鎖で縛られて、身動きも取れない。
天井から吊るされているせいもあって、腕の感覚ももうない。
・・・こんな事冷静に考えるなんてね。死ぬ時って案外こういうものなのかな。
「シエル。いつまで吐かんつもりだ。お前があの二人の事を吐けば、自由にしてやると言っただろう。自由が欲しいお前にとっては、簡単なことだろう。」
確かに簡単なことだ。二人の事を言うだけで殺し屋としての人生が終わるのは、これまでにない事だ。
でも・・それで自由を得られても、何も嬉しくない。
真島さんを犠牲にしてまで欲しくない。
「・・・言え、ません・・・。」
「外にいる人間を殺すことになってもか?」
「・・・っ・・・。」
「お前、感情を持ったな。昔のお前は、そんなんじゃなかった。何も考えないで任務を遂行する、私にとっての人形だった。・・・それがどうした?あの二人に・・・あの男に関わったせいで、こんなに無残な姿になった。私の最高傑作が・・・私の奴隷が・・!」
”人形”。”最高傑作”。”奴隷”。
この人・・・ボスにとって私はそんな価値でしかない。どんな命令でも受け入れ、どんな卑猥な事でもやる。それが私だった。
でも・・・。
「また戻してやる。昔のお前に。」
吊るしてある鎖を緩められ、膝立ち状態になった。
背後にまわられ、足を開かれる。
(まさか・・・)
「私のものだ・・・お前は、私の女だ・・・!」
いやっ・・・やめてっ・・・!!
その時———
ドゴォォン!!
目の前の倉庫扉が開かれた——いや、蹴り飛ばされた。
そこに立っているのは、二人の男。
グレースーツにワインレッドのシャツ。蛇柄ジャケットにわずかに見える刺青。
何で?どうしてきたの?あなた達の・・あなたを助けるために一人できたのに・・・。
「俺の女に何しとるんや。」
その顔はまるで、背中に刻まれた般若。底知れない殺気を感じる。
この場で不釣り合いの感情が、私の中ででてくる。
(あぁ・・・王子様は、いたんだな・・・。)
どのくらい血が出たんだろう。視界が朧気でちゃんと前が見えない。手足を鎖で縛られて、身動きも取れない。
天井から吊るされているせいもあって、腕の感覚ももうない。
・・・こんな事冷静に考えるなんてね。死ぬ時って案外こういうものなのかな。
「シエル。いつまで吐かんつもりだ。お前があの二人の事を吐けば、自由にしてやると言っただろう。自由が欲しいお前にとっては、簡単なことだろう。」
確かに簡単なことだ。二人の事を言うだけで殺し屋としての人生が終わるのは、これまでにない事だ。
でも・・それで自由を得られても、何も嬉しくない。
真島さんを犠牲にしてまで欲しくない。
「・・・言え、ません・・・。」
「外にいる人間を殺すことになってもか?」
「・・・っ・・・。」
「お前、感情を持ったな。昔のお前は、そんなんじゃなかった。何も考えないで任務を遂行する、私にとっての人形だった。・・・それがどうした?あの二人に・・・あの男に関わったせいで、こんなに無残な姿になった。私の最高傑作が・・・私の奴隷が・・!」
”人形”。”最高傑作”。”奴隷”。
この人・・・ボスにとって私はそんな価値でしかない。どんな命令でも受け入れ、どんな卑猥な事でもやる。それが私だった。
でも・・・。
「また戻してやる。昔のお前に。」
吊るしてある鎖を緩められ、膝立ち状態になった。
背後にまわられ、足を開かれる。
(まさか・・・)
「私のものだ・・・お前は、私の女だ・・・!」
いやっ・・・やめてっ・・・!!
その時———
ドゴォォン!!
目の前の倉庫扉が開かれた——いや、蹴り飛ばされた。
そこに立っているのは、二人の男。
グレースーツにワインレッドのシャツ。蛇柄ジャケットにわずかに見える刺青。
何で?どうしてきたの?あなた達の・・あなたを助けるために一人できたのに・・・。
「俺の女に何しとるんや。」
その顔はまるで、背中に刻まれた般若。底知れない殺気を感じる。
この場で不釣り合いの感情が、私の中ででてくる。
(あぁ・・・王子様は、いたんだな・・・。)