第16話
夢小説設定
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遡る事数日前——賽の河原
『嘘だと?』
『旧正月で戻るのは、嘘なんです。そんなの組織にありません。』
『・・・なんでアンタ嘘をついたんだ?』
『私は任務に失敗したんです。ましてや標的と一緒にいるんです。そんな失敗者と標的を、組織が逃すと思いますか?』
『・・・どうするつもりだ?』
『あは・・・わざわざ聞きます?』
『桐生と真島はどうなる?』
『それは私次第です。』
『・・・どうやら本気らしいな。で、俺はどうすればいい?』
『真島さんをしばらくの間監禁してほしいんです。きっと事情を知ったら、彼は私を助けようとする。それじゃ意味がないですから・・・お願いします。』
・・・・何やその話。シエルちゃんの嘘?
監禁させるよう話したって・・・なんでそないな事?
私を助けようとするって・・・。
「・・・死ぬ気、なんだろうな。」
「——!」
死ぬ気?死ぬ気なんか?たった一人で、マフィアを相手にしようとしとるんか?
・・・俺と、桐生ちゃんの為に?
「そないな事、させられる訳ないやろが!!」
俺は何度も扉を蹴ったり拳で殴ったりしたが、ビクともせえへん。
「花屋っ!ここから出せ!シエルはどこにおるんや?!」
「それは答えられない。高い口止め料もらっちまってるんでな。あと何日かはこうしとく。・・・あいつの覚悟を受け入れろ。」
花屋が離れていくのが分かる。
シエルの覚悟やと?死ぬことが覚悟なんか?そんなんちゃう!そんなんただの死にたがりや!
「ふざけんなっ!さっさとここ開けろごらぁ!!」
どんなに叫んでも誰も来ない。
どんなに開けようとしても開かない。
ここは——まるで”穴倉”や。
「シエル・・・!」
成す術が無く、ただ叫ぶことしかできひんかった。
『嘘だと?』
『旧正月で戻るのは、嘘なんです。そんなの組織にありません。』
『・・・なんでアンタ嘘をついたんだ?』
『私は任務に失敗したんです。ましてや標的と一緒にいるんです。そんな失敗者と標的を、組織が逃すと思いますか?』
『・・・どうするつもりだ?』
『あは・・・わざわざ聞きます?』
『桐生と真島はどうなる?』
『それは私次第です。』
『・・・どうやら本気らしいな。で、俺はどうすればいい?』
『真島さんをしばらくの間監禁してほしいんです。きっと事情を知ったら、彼は私を助けようとする。それじゃ意味がないですから・・・お願いします。』
・・・・何やその話。シエルちゃんの嘘?
監禁させるよう話したって・・・なんでそないな事?
私を助けようとするって・・・。
「・・・死ぬ気、なんだろうな。」
「——!」
死ぬ気?死ぬ気なんか?たった一人で、マフィアを相手にしようとしとるんか?
・・・俺と、桐生ちゃんの為に?
「そないな事、させられる訳ないやろが!!」
俺は何度も扉を蹴ったり拳で殴ったりしたが、ビクともせえへん。
「花屋っ!ここから出せ!シエルはどこにおるんや?!」
「それは答えられない。高い口止め料もらっちまってるんでな。あと何日かはこうしとく。・・・あいつの覚悟を受け入れろ。」
花屋が離れていくのが分かる。
シエルの覚悟やと?死ぬことが覚悟なんか?そんなんちゃう!そんなんただの死にたがりや!
「ふざけんなっ!さっさとここ開けろごらぁ!!」
どんなに叫んでも誰も来ない。
どんなに開けようとしても開かない。
ここは——まるで”穴倉”や。
「シエル・・・!」
成す術が無く、ただ叫ぶことしかできひんかった。