「・・・ん・・・？」

目が覚めると、そこはホテルじゃなく真島建設のプレハブ小屋やった。
・・・何や、いつの間に帰ってきたんや？シエルとホテルで寝て、その後・・・覚えてへんな。
まぁええか・・・昨日は遊びすぎたから体が怠くてかなわん。
このままシエルともういっぺん寝るか・・・。
その時、一つの違和感に気付いた。

「———シエル？！」

一緒のはずのシエルがおらん。外か？
もしかしてシエルが連れてきたんか？
そう思い扉に手をかける———が、開かない。

「・・・？何や？」

よく周りを見ると、窓がシャッターやら板やらで固く閉ざされとる。・・・俺を、閉じ込めとるんか？何の為や？
蹴り飛ばそうにも、頑丈すぎてビクともせぇへん。
どんだけ頑丈にしてんや・・・！

「起きたようだな、真島。」
「・・・その声花屋か？何のマネや？」
「八神シエルからの依頼だよ。しばらくの間、あんたを閉じ込めてくれってな。」
「は？どういう事や？！」

何でシエルが俺を閉じ込めるんや？！

「・・・お前はあの女に守られたんだよ。」

それから話した花屋の話は、俺の背筋を凍らせるのには充分やった。