第4話
夢小説設定
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はぁ~・・・ほんまかったるいわ。つまらん話聞くぐらいやし・・・最近はドンパチがないからつまらんのう。
(シエルちゃんとのんびり過ごしてたいわ・・・)
タバコを吸いながらベランダで外を見ていると、後ろからの視線が気になり振り返ると、シエルちゃんがこっちを見ておった。
「何や?シエルちゃん。」
「あ、いえ・・・いつ見ても般若の刺青きれいだなーって。」
「ほぉ?そうかのぉ。」
そういえば二か月前にホテル泊まった時、俺の背中見ても何も言っとらんかったの。
大事に育ててもろてたようやし、ようわかっとらんのかもしれへんな。普通は刺青みたら怖がるもんやけどな。
「あたしも入れてみたいなぁ」
「やめとき、その大事な体傷つけたらアカンで?・・・その腕のケガもや、いつしたんや?」
「———え?」
「ほれ、その・・・さっき着替え中にや。その右肩の傷、火傷かなんかやろ?」
その瞬間、一瞬にしてその場の空気が凍りついた。
シエルちゃんの目は———死んどった。
あん時見たきれいな目やない、どす黒い死んだ目をしとった。
「・・・どないした?」
「——————」
「?何て言うた?」
「———デ。」
「なんや、ハッキリ言わんと—」
「ヤメテ!!触らなイデ!!」
触れようとした瞬間、シエルちゃんに激しく拒絶された。
今まで聞いたことのない声。表情。気配。
———この子は、こないな目もできるんか。
「シエルちゃん。」
「——っ!あっ・・・。」
正気に戻った目から、仰山涙が流れ出てきおった。
女の涙はいくらでも見てきた。女の涙は嘘が多い。それで男を落とそうとするやつらが多いから、俺は女の涙が嫌いやった。
せやけど、この子の涙はちゃう。そんなもんやない。
もっと何か違うもんやと確信できとる。
「シエルちゃんの涙は、見とうないな」
「え・・・?!」
両手で涙で濡れているシエルちゃんの頬を持ち、その唇にキスをした。何が起こっとるかよう分からんという目で俺を見とる。
胸板を叩かれ逃げようとしたが、頭を後ろから抑え、体も抱き寄せ、今度は深いキスをする。
舌をめぐらせ、その口を塞ぐ。
「ん、んぅ・・・!」
甘い声が聞こえる。
もう涙は止まっとる。
せやけど
(もう少しだけ、このままでいさせてくれ・・・。)
シエルちゃんとの初めてのキスは、涙の味やった。
(シエルちゃんとのんびり過ごしてたいわ・・・)
タバコを吸いながらベランダで外を見ていると、後ろからの視線が気になり振り返ると、シエルちゃんがこっちを見ておった。
「何や?シエルちゃん。」
「あ、いえ・・・いつ見ても般若の刺青きれいだなーって。」
「ほぉ?そうかのぉ。」
そういえば二か月前にホテル泊まった時、俺の背中見ても何も言っとらんかったの。
大事に育ててもろてたようやし、ようわかっとらんのかもしれへんな。普通は刺青みたら怖がるもんやけどな。
「あたしも入れてみたいなぁ」
「やめとき、その大事な体傷つけたらアカンで?・・・その腕のケガもや、いつしたんや?」
「———え?」
「ほれ、その・・・さっき着替え中にや。その右肩の傷、火傷かなんかやろ?」
その瞬間、一瞬にしてその場の空気が凍りついた。
シエルちゃんの目は———死んどった。
あん時見たきれいな目やない、どす黒い死んだ目をしとった。
「・・・どないした?」
「——————」
「?何て言うた?」
「———デ。」
「なんや、ハッキリ言わんと—」
「ヤメテ!!触らなイデ!!」
触れようとした瞬間、シエルちゃんに激しく拒絶された。
今まで聞いたことのない声。表情。気配。
———この子は、こないな目もできるんか。
「シエルちゃん。」
「——っ!あっ・・・。」
正気に戻った目から、仰山涙が流れ出てきおった。
女の涙はいくらでも見てきた。女の涙は嘘が多い。それで男を落とそうとするやつらが多いから、俺は女の涙が嫌いやった。
せやけど、この子の涙はちゃう。そんなもんやない。
もっと何か違うもんやと確信できとる。
「シエルちゃんの涙は、見とうないな」
「え・・・?!」
両手で涙で濡れているシエルちゃんの頬を持ち、その唇にキスをした。何が起こっとるかよう分からんという目で俺を見とる。
胸板を叩かれ逃げようとしたが、頭を後ろから抑え、体も抱き寄せ、今度は深いキスをする。
舌をめぐらせ、その口を塞ぐ。
「ん、んぅ・・・!」
甘い声が聞こえる。
もう涙は止まっとる。
せやけど
(もう少しだけ、このままでいさせてくれ・・・。)
シエルちゃんとの初めてのキスは、涙の味やった。