C.E.七十、二月十四日

最初は小さなヒビだった裂け目が、大きな亀裂へと変わった日

「血のバレンタイン」と後に呼ばれた凄惨な事件は

地球とプラント、連合軍とザフト、ナチュラルとコーディネイター

全ての人類の心に刻まれつつ、戦いは激化していくばかりであった

ある者は優しい母を亡くし、平和のために軍へ志願する

ある者は争いを好まず、自らの人種から中立国にて過ごす

ある者は添い遂げる未来が叶わず、想いを封じて復讐を誓う　

ある者は空虚に残った唯一の目的を、解決の鍵と信じて挑む

未だ終息し得ない戦火を共有し、再び出会うその日を超えて、若者達は歩み続ける。