語ル死ス
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ある貧困の国で産まれた一人の赤子、
名はカタルシス。父は盗賊、母は貴族の落ちこぼれ。カタルシスは小さい時から父に盗賊を受け継ぐ事を強いられており、それに賛同することが出来なかった。
何故なら、幼い子供を家に残し、出掛け、帰って来たと思えば酒に飢え周りに当たり散らし幼いカタルシスに暴行を加えるからだ。そのせいで母は腹に孕んでいたであろう、幼い命を失ったのである。こんな目にあっていて「盗賊になりたい」なんて思える訳がない。カタルシスにはある幼馴染みがいて、その子は家では虐待され、外ではいじめられていた、でも見て見ぬふりは出来なかった、たまにだけど二人でこっそり抜け出して、海に行ったりして心を癒していた。
そしてある日、あの子は変わってしまった。彼は…いや、「彼女は」と表現すべきか、彼女はある日をさかえに女の子の様になってしまった。勿論彼女は男の子だ、なのに「何故なってしまったのだろう?」疑問に思いながら図書館へと足を伸ばした。
多重人格だとか、思い浮かぶ物を全て調べ上げた。でも、何一つ彼女に当てはまる物はなかった。図書館を後にしようとすると図書館の館長が「何かを必死に探しているようだけど、何を探しているんだい?」と声を掛けてきた。
事情を話すと、館長は手短に教えてくれた。「それはね、性同一性障害って言うんだよ、産まれ持っている人もいれば、強いショックで、変わってしまう人もいるんだよ。」と、館長に礼をし、図書館を後にした。図書館から走って彼女の家へ行った。
すると、家から猛獣がいるんじゃないのか?と思うほど大きな罵声と何かが割れる音がした。暫くすると、家から彼女が出てきた。いつものように、「海辺にいこうよ」と言うと、泣きそうな顔で頷いた。
彼女の話をいつもの様に聞いていると、何故か彼女は怯え始めた。理由を聞くと、「私が女みたいだから」「親が許してくれない。」……関係無いじゃないか。自分は自分だ、親なんか関係ない。自分に素直になれば良い。親に未来を奪われて堪るか。と
不意に口に出してしまった。彼女の方を見ると驚いた顔をしていた。無理もない、いきなりこんな事を口走ってしまったんだ。
「そうだよね。自分は自分だよね。ありがとうカタルシス。自信が湧いて来たよ!」
と彼女は笑顔で話をし始めた。
よく考えれば彼女の笑顔をあまり見たことがなかった。彼女は美しく、気品溢れる顔立ちをしていて、貴族だと言われれば疑わないほど美しい顔だちをしている人だ。
その笑顔にうっとりしていると、突然彼女が恥ずかしがり始めたので、「まさかばれてしまったのか」と、わたわたしていると、彼女は真剣な顔で「私はもう男の子じゃないんだよ、でも、体は男の子なの、でもね、でもね……君の事が好きなんだ…大好きなんだ…!」と、顔を真っ赤にして言った。
それは自分にとって、「男」として、驚いた、だけど、彼女は彼女だ。もう男性ではない、彼女は女性なのだ、男の自分でさえ恥ずかしくって言えない事を、彼女は心から、本気で言ってくれたのだ。
そんな健気な彼女を断る事なんて出来やしないだろう。自分は「こんな自分でも良いなら……自分も君が好きだったんだ…!」と自分も顔を真っ赤にして伝えた。
彼女は泣きそうなうるんだ瞳で抱きしめてくれた。
そして、その日の夜に二人は図書館の前に待ち合わせをし、その国を後にした。
そして、その二人を見たのは図書館の館長だけ、たった一人だけだ。
カタルシスの父は泣き狂い、母はヒステリーを起こし、彼女の母は毎日家で暴れ狂ったという。その後の二人を見た者は、だれ一人いないと言う
END
名はカタルシス。父は盗賊、母は貴族の落ちこぼれ。カタルシスは小さい時から父に盗賊を受け継ぐ事を強いられており、それに賛同することが出来なかった。
何故なら、幼い子供を家に残し、出掛け、帰って来たと思えば酒に飢え周りに当たり散らし幼いカタルシスに暴行を加えるからだ。そのせいで母は腹に孕んでいたであろう、幼い命を失ったのである。こんな目にあっていて「盗賊になりたい」なんて思える訳がない。カタルシスにはある幼馴染みがいて、その子は家では虐待され、外ではいじめられていた、でも見て見ぬふりは出来なかった、たまにだけど二人でこっそり抜け出して、海に行ったりして心を癒していた。
そしてある日、あの子は変わってしまった。彼は…いや、「彼女は」と表現すべきか、彼女はある日をさかえに女の子の様になってしまった。勿論彼女は男の子だ、なのに「何故なってしまったのだろう?」疑問に思いながら図書館へと足を伸ばした。
多重人格だとか、思い浮かぶ物を全て調べ上げた。でも、何一つ彼女に当てはまる物はなかった。図書館を後にしようとすると図書館の館長が「何かを必死に探しているようだけど、何を探しているんだい?」と声を掛けてきた。
事情を話すと、館長は手短に教えてくれた。「それはね、性同一性障害って言うんだよ、産まれ持っている人もいれば、強いショックで、変わってしまう人もいるんだよ。」と、館長に礼をし、図書館を後にした。図書館から走って彼女の家へ行った。
すると、家から猛獣がいるんじゃないのか?と思うほど大きな罵声と何かが割れる音がした。暫くすると、家から彼女が出てきた。いつものように、「海辺にいこうよ」と言うと、泣きそうな顔で頷いた。
彼女の話をいつもの様に聞いていると、何故か彼女は怯え始めた。理由を聞くと、「私が女みたいだから」「親が許してくれない。」……関係無いじゃないか。自分は自分だ、親なんか関係ない。自分に素直になれば良い。親に未来を奪われて堪るか。と
不意に口に出してしまった。彼女の方を見ると驚いた顔をしていた。無理もない、いきなりこんな事を口走ってしまったんだ。
「そうだよね。自分は自分だよね。ありがとうカタルシス。自信が湧いて来たよ!」
と彼女は笑顔で話をし始めた。
よく考えれば彼女の笑顔をあまり見たことがなかった。彼女は美しく、気品溢れる顔立ちをしていて、貴族だと言われれば疑わないほど美しい顔だちをしている人だ。
その笑顔にうっとりしていると、突然彼女が恥ずかしがり始めたので、「まさかばれてしまったのか」と、わたわたしていると、彼女は真剣な顔で「私はもう男の子じゃないんだよ、でも、体は男の子なの、でもね、でもね……君の事が好きなんだ…大好きなんだ…!」と、顔を真っ赤にして言った。
それは自分にとって、「男」として、驚いた、だけど、彼女は彼女だ。もう男性ではない、彼女は女性なのだ、男の自分でさえ恥ずかしくって言えない事を、彼女は心から、本気で言ってくれたのだ。
そんな健気な彼女を断る事なんて出来やしないだろう。自分は「こんな自分でも良いなら……自分も君が好きだったんだ…!」と自分も顔を真っ赤にして伝えた。
彼女は泣きそうなうるんだ瞳で抱きしめてくれた。
そして、その日の夜に二人は図書館の前に待ち合わせをし、その国を後にした。
そして、その二人を見たのは図書館の館長だけ、たった一人だけだ。
カタルシスの父は泣き狂い、母はヒステリーを起こし、彼女の母は毎日家で暴れ狂ったという。その後の二人を見た者は、だれ一人いないと言う
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