家の近くにカトリック系の教会があるんだけど、毎日正午と午後６時にゴーンゴーンと鐘が鳴る。
その音がほんとに綺麗なの。
カトリックの女子校に通っていたから、久しぶりに聴く教会の鐘の音にとても癒されている自分に気がつく。クリスマスミサとか凄いのかなと思ってちょっと調べてみたけど、今年はコロナのせいでどこも信徒以外は気軽に行けないみたいでちょっと残念。


七海さんは非常に飽きっぽい性格で、学生時代は部活を頻繁に変えてたんだけど、高校卒業まで唯一ずっと在籍した部活動が聖歌隊だった。歌うのが好きだったというのもあるんだけど、校長様に、あなたの声は綺麗だから神様のために歌ってみない？と言われたのが入隊のきっかけ。いま思えばすごいインパクトのある言葉だよね･･･まるで漫画のようだ(笑)シスターに褒められたのが嬉しくて、そして中学の入学記念ミサを行った教会のパイプオルガンの音色に圧倒されて、仮入部なしで速攻で入った気がする。
聖歌って実はあまりハモリがなくて、プロテスタントの賛美歌の方が綺麗な混声合唱が多かったような気がする。学校の音楽の教科書(っていうの？)も半分以上が聖歌。週に１度の「宗教」の時間の半分くらいの時間を使って聖歌を歌ってた。それを平然と受け入れていたうちら内部生を見て、中学からの外部生たちがこの学校って変わってるねってよくヒソヒソ言ってた。懐かしい･･･純真無垢の塊でペガサスは北極に居ると信じていた七海さんも人より何年も遅れて現実を知り世の中を知りまして。今となっては立派な社畜！ それでもかなり世間知らずな感はありますが･･････。


クリスマスが近付くと街中で賛美歌が流れるんだけど、七海は賛美歌のなかではアヴェ・ヴェルム・コルプスが一番好き。クリスマス関係ないけどとても綺麗な混声合唱。それをパイプオルガンで聴きながら歌うのがすんごく･････パイプオルガンってなんであんなに厳かな音色なんだろうね。緊張感がありながら壮大で、涙が出そうなくらい心に訴えてくるものがある。ステンドグラスを見上げながら聴くパイプオルガンは、一生に一度でいいから是非是非味わってもらいたいなぁと思う。