決闘

ディルムットVS怪物Ⅲ・・・

「なるほど………これが本当の実力なのか……恐れ入ると共に称賛しよう………」

「グオオオォォォーーーッ!!」

ロック達やハイディーンの戦いを見ながらそう言うディルムットに対し、怪物Ⅲは元は五本の指だった、蛇のような口を伸ばして襲いかかってくる。

「フッ!!」

ズバババババァァァンッ!!

「グオオオォォォーーーッ!?」

が、ディルムットはその攻撃をかわしながら逆に斬り落としていく。

ボオオオオオッ!!

斬り落とされた指蛇は切り口から発火した、精霊の炎で塵一つ残すことなく焼滅する。

「さて、ネス君程ではないが、僕の剣と槍も味わって貰おうか……」スッ

パァァァ……

ディルムットがそう言いながら槍を掲げた瞬間、光が集束され、

ボオオオォォォッ!!

その上を紅蓮の炎が覆う。

「“神槍紅蓮華”!!」

「!?」

ズドオオオォォォンッ!!

ディルムットがそう言いながら投擲した槍が怪物Ⅲに命中した瞬間、

ズオオオォォォーーーッ!!

怪物Ⅲの内部から光と炎が華のように飛び出し、咲き乱れる。

「さて、これで倒れてくれると楽なんだが……」

「グオオオォォォーーーッ!!」

ズガガガガガガガァァァンッ!!

“神槍紅蓮華”を食らわせた後、そう言うディルムットに対し、怪物Ⅲは本体のリョウが使用していた“原子崩し”を放ってくる。

「やっぱり、そう簡単にはいかせてくれないみたいだね。“神槍紅蓮華”のお陰で身動きができないだろうけど……」

パァァァ………

が、ディルムットはそう言いながら、ヒラリとかわしながら距離を取り、今度は剣に精霊の光と火の光を集束させていく。

「グオオオォォォーーーッ!!」

ズガアアアァァァーーーンッ!!

そんなディルムットに対し、怪物Ⅲは特大の“原子崩し”を放ってくる。

「“炎華斬輝”!!」

「!?」

ズバアアアァァァンッ!!

が、ディルムットがそう言いながら振り下ろした剣から放たれる、オレンジの炎と白い光が混ざり合った巨大な光の斬撃が特大“原子崩し”と怪物Ⅲを斬り裂いた。
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