決闘

「いやぁWWWまさか、うちのチームが四連敗しちゃうとか思わなかったよWWWまぁ、俺の能力で『時』を止めた今のうちにここにいる全員を断片化させて結果を書き換えるけどWWWっとその前に胸はちっちゃいけど、スタイルの良いこの子を味見せねばWWW」

リョウはそう言いながらネスの胸元に手を伸ばす。

「触るな。気持ち悪い。」

ドカァァァンッ!!

「へぶっ!?」

が、NSによって影響を受けていなかったネスはそう言いながらリョウの顔面を思いきり蹴り飛ばす。

「ぐっ・・・!?」

(何故だ!?何故、『運命の断片達』の一人である俺の“力”の影響を受けない!!?)

「たかが時間を止めた程度で勝てると思っていたのか?」

蹴り飛ばされる際、折れた鼻からボタボタと流れる鼻血を押さえながら困惑する断片リョウに対し、ネスは蔑む視線を浴びせながらそう言う。

「ッ!!“飛○血爪”!!」

ズバババババァァァンッ!!

そんなネスに対し、リョウはそう言いながら鼻血を押さえていた右手を振るい、鼻血血の刃を放ってくる。

「鼻血を攻撃に使うな。気持ち悪い。」

ドカァァァンッ!!

「ぐほぅっ!?」

が、ネスは雷の身体強化で得たクロックアップばりのスピードでかわしながら今度は腹に靴をめり込ませる程の勢いで蹴りを食らわせ、

「フッ!!」

ドカァァァンッ!!

「がはぁっ!?」

そのままうずくまるリョウの米神こめかみを流れるように蹴り飛ばす。

「フッ!!」

ドカァァァンッ!!

「ぐわぁっ!?」

蹴り飛ばした後、ネスは先回りし、今度は上空へと蹴り飛ばす。

ドカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカッ!!

その後、上空でネスはリョウで五芒星を描くように何度も蹴り続ける。

ワァァァーッ!!

「こ、これはどういうことでしょう!?気が付けば、ネスちゃんが激しい攻撃をしています!リョウ・アイダは抵抗もできずに蹴られ続けてます!!」

「これには私も気付きませんでした……いつの間に…」

「!!!?」

(なっ!?なんで『時間停止』が解けてんだ!!?)

「おまえが途中、気絶して解いたんだ・・・ろっ!!」

「!!!?」

ドカァァァンッ!!

途中で『時間停止』が解除されていることに動揺するリョウに対し、ネスはそう言いながら一際強力な雷を纏わせた右足で踵落としを食らわせ、地面に叩き落とす。

『………』

「………」

「………」スタッ!!

次の瞬間、肉塊になったリョウの姿に両チームと実況と解説、観客席が静まり返った。
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