決闘

「痛てて・・・」

「ルドカー君!!」

「大丈夫!?」

「すぐに治療するねぇ~。」

そう言いながらリングを下りてきたルドカーに対し、ロックとキャリーはそう言いながら駆け寄り、バーナンはそう言いながら回復魔法で治療を始める。

パァァァ・・・

「………」

「……ネス……」

治療を受けるなか、通り過ぎようとしたネスをルドカーは呼び止める。

「……俺達がここまでお膳立てしてやったんだ……負けんじゃねぇよ……」

「・・・ふん・・・」

「WWW」ニヤニヤ

真剣な表情でそう言うルドカーの言葉を受けながら、ネスは先にリングに上がっていたリョウと対峙する。

ワァァァーッ!!

「さぁ!盛りに盛り上がった決闘もいよいよ最終戦!!『精愛』派閥の最後の刺客は今回の決闘を提案した張本人!リョウ・アイダ!!」

「まさかWWW『精愛』様まで負けるとかWWW皆、弱すぎWWWクソワロタWWW」

「尚、既に自分達の負けは確定しているのに笑っております!それ以前に負けた生徒を詰(なじ)ってもいます!!ネスちゃん!そいつの顔面潰しちゃって!!」

「ちょっWWWチカちゃんヒドスWWW」

「チカちゃん言うな。気持ち悪い。っと対する一年生チームからリーダーであるネスちゃーんっ!!頑張ってぇーーーっ!!!」

「ふん・・・」

「それでは!リョウ・アイダVSネス!!試合開始!!」

「ところでネスちゃんってさぁWWW」

試合開始と同時にネスにそう話しかけるリョウを中心に『世界』が動きを止める。

「俺の同類?WWWって聞こえてないかWWW」

『世界』が動きを止めた後、リョウはそう言いながらネスに近付いていった。
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