決闘
ワァァァーッ!!
「二人とも、素早い動きで斬り結んでます!音を聞くに恐らく十回は超えてます!!」
「なるほど……ルドカー君、君は剣の腕も『神童』ってことか……なっ!!」
ズドドドォォォンッ!!
「ちっ!!」
歓声が湧き、チカミが興奮しながらそう実況するなか、そう言いながら放ってくるディルムットの槍での三連続の突きをルドカーは舌打ちしながらもなんとかかわし、距離を取る。
ズガアアアァァァンッ!!
「ぐわっ!?」
が、その直後、地中から剣の炎が噴火の如く噴き出し、ルドカーに火傷を負わせながら吹き飛ばす。
ワァァァーッ!!
「おぉーっと!ルドカー君、ディルムット先輩の槍をかわしながら一旦距離を取るも地中から噴き上がった剣の炎に打ち上げられましたぁっ!!!」
「……後で修行メニュー追加だな………」
「ネスちゃん!?顔!真顔になっちゃってるよ!!」
「くそ……っ!!」スタッ
歓声が湧き、実況のチカミが興奮しながらそう言い、真顔でそう言うネスにキャリーがツッコミを入れるなか、ルドカーは自分の周りの風を魔法で操作することで落下ダメージを0にしながら着地する。
「フフ・・・」
「!ちっ!!」
ズガアアアァァァンッ!!
が、ディルムットが溢した僅かな笑みから察したルドカーはすぐさま風を纏いながら飛び上がり、直後に剣の炎が噴き上がる。
「ちっ!とんでもない芸当しやがって……!!」
「訓練の賜物さ。」
ズドドドドドドドドドドォォォンッ!!
空中へと回避した後、悪態を吐くルドカーに対し、ディルムットはそう言いながら今度は槍のレーザーを放ってくる。
「ちっ!“エアロランス”!!」
ズドドドォォォンッ!!
対するルドカーはネスとの修行で身に付けた空中制動でレーザーをかわしながら“エアロランス”を放つ。
「『神童』である君がらしくないね。僕に風は通用しないってことは序盤で理解しているだろ?」
ボオオオォォォーーーッ!!
が、ディルムットはそう言いながら剣の炎で“エアロランス”を呑み込む。
「ッ!!」
ズガァァァンッ!!
次の瞬間、槍のレーザーがルドカーに命中し、爆発が起きる。
ワァァァーッ!!
「め、命中ぅぅぅーっ!!ディルムット先輩の槍のレーザーがルドカー君に命中し、爆発しましたぁっ!!『精愛』VS『神童』の勝負、これで決着かぁっ!?」
「「「ルドカー君!!」」」
ディルムットの槍のレーザーが空中でルドカーに命中して起きた爆発を見て、歓声が湧き、チカミの実況が響き渡るなか、ロック、キャリー、バーナンの三人は思わずそう声を上げる。
「……落ち着け。三人とも……よく見てみろ………」
「「「へ?」」」
「……お見事。ルドカー君……」
「はぁ……はぁ……」
が、ネスが冷静に三人にそう言った次の瞬間、そう言うディルムットの首もとにいつの間にか背後に転移していたルドカーが息切れしながらもテンペストを突きつけていた。
「一見、無駄に見えた“エアロランス”は僕に『炎の壁』を展開させるための布石。その壁を一時的な目隠しにして背後に闇の上級魔法である“ドッペルゲンガー ”を作り出し、レーザーが命中する直前に刷り変わって自分は転移で僕の背後を取った……流石は『神童』。即席とは思えないトリッキーな戦法だ……」
「御託は良い。これ以上、やるのかやらねぇのか、どっちだ?」
「・・・降参だ。」
背後から首もとにテンペストを突きつけながらそう言うルドカーに対し、ディルムットは剣と槍を消し、両手を上げながら潔くそう言う。
「先生。お願いします。」
「勝者、ルドカー・ジュラスト!!」
ワァァァーッ!!
「決着ぅぅぅーっ!!一瞬、ディルムット先輩のレーザーが命中して爆発したと思われたルドカー君!しかし!それらは実はフェイクで見事にディルムット先輩の背後を取り、逆転勝利しましたぁっ!!流石はルドカー君!!」
「フェイクのトリックについてはディルムット君が今、言った通りです。ディルムット君もお疲れ様。」
「嘘だろ……!?」
「いくら『神童』が相手だからって『精愛』様が……!?」
「流石だね。僕ももう少し訓練しなくては……」
「ケッ……そうかよ……」
観客席にいる派閥の生徒達がざわつくなか、清々しい表情でそう言うディルムットに対し、ルドカーはそう言う。
「素晴らしい試合を見せてくれた両者に拍手ぅぅぅっ!!」
パチパチ・・・パチパチ・・・
そんななか、そう言うチカミの言葉に促され、観客席から拍手が贈られた。
「二人とも、素早い動きで斬り結んでます!音を聞くに恐らく十回は超えてます!!」
「なるほど……ルドカー君、君は剣の腕も『神童』ってことか……なっ!!」
ズドドドォォォンッ!!
「ちっ!!」
歓声が湧き、チカミが興奮しながらそう実況するなか、そう言いながら放ってくるディルムットの槍での三連続の突きをルドカーは舌打ちしながらもなんとかかわし、距離を取る。
ズガアアアァァァンッ!!
「ぐわっ!?」
が、その直後、地中から剣の炎が噴火の如く噴き出し、ルドカーに火傷を負わせながら吹き飛ばす。
ワァァァーッ!!
「おぉーっと!ルドカー君、ディルムット先輩の槍をかわしながら一旦距離を取るも地中から噴き上がった剣の炎に打ち上げられましたぁっ!!!」
「……後で修行メニュー追加だな………」
「ネスちゃん!?顔!真顔になっちゃってるよ!!」
「くそ……っ!!」スタッ
歓声が湧き、実況のチカミが興奮しながらそう言い、真顔でそう言うネスにキャリーがツッコミを入れるなか、ルドカーは自分の周りの風を魔法で操作することで落下ダメージを0にしながら着地する。
「フフ・・・」
「!ちっ!!」
ズガアアアァァァンッ!!
が、ディルムットが溢した僅かな笑みから察したルドカーはすぐさま風を纏いながら飛び上がり、直後に剣の炎が噴き上がる。
「ちっ!とんでもない芸当しやがって……!!」
「訓練の賜物さ。」
ズドドドドドドドドドドォォォンッ!!
空中へと回避した後、悪態を吐くルドカーに対し、ディルムットはそう言いながら今度は槍のレーザーを放ってくる。
「ちっ!“エアロランス”!!」
ズドドドォォォンッ!!
対するルドカーはネスとの修行で身に付けた空中制動でレーザーをかわしながら“エアロランス”を放つ。
「『神童』である君がらしくないね。僕に風は通用しないってことは序盤で理解しているだろ?」
ボオオオォォォーーーッ!!
が、ディルムットはそう言いながら剣の炎で“エアロランス”を呑み込む。
「ッ!!」
ズガァァァンッ!!
次の瞬間、槍のレーザーがルドカーに命中し、爆発が起きる。
ワァァァーッ!!
「め、命中ぅぅぅーっ!!ディルムット先輩の槍のレーザーがルドカー君に命中し、爆発しましたぁっ!!『精愛』VS『神童』の勝負、これで決着かぁっ!?」
「「「ルドカー君!!」」」
ディルムットの槍のレーザーが空中でルドカーに命中して起きた爆発を見て、歓声が湧き、チカミの実況が響き渡るなか、ロック、キャリー、バーナンの三人は思わずそう声を上げる。
「……落ち着け。三人とも……よく見てみろ………」
「「「へ?」」」
「……お見事。ルドカー君……」
「はぁ……はぁ……」
が、ネスが冷静に三人にそう言った次の瞬間、そう言うディルムットの首もとにいつの間にか背後に転移していたルドカーが息切れしながらもテンペストを突きつけていた。
「一見、無駄に見えた“エアロランス”は僕に『炎の壁』を展開させるための布石。その壁を一時的な目隠しにして背後に闇の上級魔法である“
「御託は良い。これ以上、やるのかやらねぇのか、どっちだ?」
「・・・降参だ。」
背後から首もとにテンペストを突きつけながらそう言うルドカーに対し、ディルムットは剣と槍を消し、両手を上げながら潔くそう言う。
「先生。お願いします。」
「勝者、ルドカー・ジュラスト!!」
ワァァァーッ!!
「決着ぅぅぅーっ!!一瞬、ディルムット先輩のレーザーが命中して爆発したと思われたルドカー君!しかし!それらは実はフェイクで見事にディルムット先輩の背後を取り、逆転勝利しましたぁっ!!流石はルドカー君!!」
「フェイクのトリックについてはディルムット君が今、言った通りです。ディルムット君もお疲れ様。」
「嘘だろ……!?」
「いくら『神童』が相手だからって『精愛』様が……!?」
「流石だね。僕ももう少し訓練しなくては……」
「ケッ……そうかよ……」
観客席にいる派閥の生徒達がざわつくなか、清々しい表情でそう言うディルムットに対し、ルドカーはそう言う。
「素晴らしい試合を見せてくれた両者に拍手ぅぅぅっ!!」
パチパチ・・・パチパチ・・・
そんななか、そう言うチカミの言葉に促され、観客席から拍手が贈られた。