ダンブルドア帝立魔導学園

一週間後、ブルッグル家屋敷前・・・

「ネスゥーッ!!ハヤクハヤク!!」

ブルッグル家で横領やセクハラ行為をした疑いのある騎士や使用人が数名、行方不明になるという不可解なことも起きた一週間後、屋敷前で学園の寮へと向かう馬車に先に乗り込んだミアは窓から身を乗り出しながら笑顔でそう言う。

「ネス様。くれぐれも他の貴族の子弟と揉め事を起こさぬよう。万が一の時はブルッグル家が後ろ楯になります。」

「伯爵以下の相手なら私達の名を出すといい。そうすれば、君に喧嘩を吹っ掛けてくる貴族の数が激減する筈だよ。」

「わかった……じゃあ、行ってくる……」

そうしてネスはミアとハイディーンと共に馬車に乗り、ダンブルドア帝立魔導学園の学生寮へと向かう。

一時間後、ダンブルドア帝立魔導学園寮前・・・

「……でかいな……」

「大きいですね……」

「オオキイィーーーッ!!」

まるでホテルのような規模はある寮を見てネス、ハイディーン、ミアの三人はそう言いながら寮へと入る。

寮内、一階、玄関・・・

「すいません。誰かいませんか?」

「はい。何でしょうか?」

入った後、受付でそう尋ねるネスに対し、管理人がそう言いながら現れる。

「今日から従者二人と一緒に編入する者なんですが……」

「失礼ですが、お名前は?」

「ネスです。従者はハイディーンとミアです。」

「はい。只今、確認しますので少々お待ちを……」

管理人はそう言いながら確認しに奥へと消える。

「確認しました。ネスさんは3015号室ですね。そちらの転移ポートに乗って部屋番号を思い浮かべば、その部屋の前に転移できますので。」

「わかりました。」

そうしてネス達は転移ポートで自分達の部屋へと転移する。

ネス達の部屋・・・

「わかってたが……広いな……」

「ワァーイッ!!」

キャッチボールができるくらい広いリビングに風呂場、トイレ、台所が完備され、寝室が六つある部屋の広さについて、ネスがそう言うなか、ミアがキングサイズのベッドに飛び込み、はしゃぎ始める。

「とりあえず何か夕食を用意しますね。ネス様。」

「あ?あぁ、頼む。」

そうしてネス達はハイディーンが作った夕食を食べ、風呂を済ませてから就寝した。
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