唯一の手掛かり
その後、領主やメイリー達に感謝されたネスは領主の計らいで町にある高級宿屋にメイリー達やルナティックと共に宿泊することになった。
因みに宿泊代は領主持ち。
「今更だが、屋敷があんなことになって、宿泊代もそちら持ちにして大丈夫なのか?」
「まぁ、宝物庫が無事だったからね。大丈夫だよ!大丈夫なん、だ!!」
「………」
首を傾げながらそう尋ねるネスに対し、領主は若干ヤケグソ気味にそう答える。
「……(コソッ)後で私達が泊まる分は私達持ちにするよう、交渉するか。ルナティック。」
「(コソコソッ)だねぇ~」
そんな領主を見て、ネスとルナティックは密かにそう話した・・・
二時間後・・・
「で、何かわかったのか?」
二時間後、メイリー達の厚意により半強制的に体を休めさせられたネスはメイリー達やダークエルフが集まっている部屋にて、そう尋ねる。
因みにダークエルフには万が一のために魔力封じの腕輪が付けられ、ネスはドレス姿から普段着兼戦闘服である黒い長袖シャツに黒ズボンに着替えている。
「まず、ネス殿に体を休ませてもらってる間、数名の衛兵とルナティック殿と共に店へ行ってみたが、既にもぬけの殻で奴隷は残されていたが確認した結果、全員、正式な合法奴隷だった。恐らく、違法奴隷は始めからいなかったか、一緒に連れてかれたと思われる。」
「ちっ!手際が良いな……」
「まぁ、相手は十年もの間、領主の目を盗んで商売してきた連中だし、何時でも逃げれるように準備はしてたんでしょ。」
「それとネス殿が解放した元奴隷のダークエルフの少女、ハイディーンの話だとヴィアイン商会は帝都にも拠点を持っているらしいが、それ以外のことは断片的にしか覚えていないらしい。」
「おんじん……ごめん……」
ラルゴからの報告を聞いて、舌打ちしながらそう言うネスにルナティックとクインがそう言うなか、ダークエルフ、ハイディーンは申し訳なさそうにそう言う。
(恩人?私のことか?)
「なんで謝るんだ?」
「もっと……おれい……やくに……たちたかった……」
「……おまえを助けたのはただのついでだから気にするな……」
「(フルフル)おんは……ぜったいに……かえす……いっしょう……かけて……」
「………」
「ネス様。ルナティック様。私達は明日、帝都に戻ろうかと思います。」
「……そうか……」
「敷いてはお二人にも一緒に来てもらいたいんです。」
「私達にも?」
「……正直、私達は敵の戦力を低く見積もっていました。如何に活動歴が長くとも所詮は荒稼ぎをしている奴隷商達の集まり。我がブルッグル家の権力と武力を持ってすれば、容易く制圧できる相手だと……」
「………」
「しかし、ハイディーンちゃんのように隷属させたダークエルフ・エルフを戦闘員に仕立て上げたり、先程、ルナティック様が説明してくださったガイアメモリなるアイテムを使ってくるとわかった以上、そうはいかなくなります。」
「………」
「事実、隷属させられた人や亜人の方々を解放できるのはネス様だけですし。どうかお二人の“力”を私達に貸してはいただけないでしょうか。」
メイリーは真剣な表情でそう二人に頼み込む。
「……まぁ、良いだろう。追っているものは同じだからな……」
「私もOK♪」
「ネス様。ルナティック様……ありがとうございます!!」
こうしてネスとルナティックの二人はメイリー達と共に帝都に赴くことになった。
因みに宿泊代は領主持ち。
「今更だが、屋敷があんなことになって、宿泊代もそちら持ちにして大丈夫なのか?」
「まぁ、宝物庫が無事だったからね。大丈夫だよ!大丈夫なん、だ!!」
「………」
首を傾げながらそう尋ねるネスに対し、領主は若干ヤケグソ気味にそう答える。
「……(コソッ)後で私達が泊まる分は私達持ちにするよう、交渉するか。ルナティック。」
「(コソコソッ)だねぇ~」
そんな領主を見て、ネスとルナティックは密かにそう話した・・・
二時間後・・・
「で、何かわかったのか?」
二時間後、メイリー達の厚意により半強制的に体を休めさせられたネスはメイリー達やダークエルフが集まっている部屋にて、そう尋ねる。
因みにダークエルフには万が一のために魔力封じの腕輪が付けられ、ネスはドレス姿から普段着兼戦闘服である黒い長袖シャツに黒ズボンに着替えている。
「まず、ネス殿に体を休ませてもらってる間、数名の衛兵とルナティック殿と共に店へ行ってみたが、既にもぬけの殻で奴隷は残されていたが確認した結果、全員、正式な合法奴隷だった。恐らく、違法奴隷は始めからいなかったか、一緒に連れてかれたと思われる。」
「ちっ!手際が良いな……」
「まぁ、相手は十年もの間、領主の目を盗んで商売してきた連中だし、何時でも逃げれるように準備はしてたんでしょ。」
「それとネス殿が解放した元奴隷のダークエルフの少女、ハイディーンの話だとヴィアイン商会は帝都にも拠点を持っているらしいが、それ以外のことは断片的にしか覚えていないらしい。」
「おんじん……ごめん……」
ラルゴからの報告を聞いて、舌打ちしながらそう言うネスにルナティックとクインがそう言うなか、ダークエルフ、ハイディーンは申し訳なさそうにそう言う。
(恩人?私のことか?)
「なんで謝るんだ?」
「もっと……おれい……やくに……たちたかった……」
「……おまえを助けたのはただのついでだから気にするな……」
「(フルフル)おんは……ぜったいに……かえす……いっしょう……かけて……」
「………」
「ネス様。ルナティック様。私達は明日、帝都に戻ろうかと思います。」
「……そうか……」
「敷いてはお二人にも一緒に来てもらいたいんです。」
「私達にも?」
「……正直、私達は敵の戦力を低く見積もっていました。如何に活動歴が長くとも所詮は荒稼ぎをしている奴隷商達の集まり。我がブルッグル家の権力と武力を持ってすれば、容易く制圧できる相手だと……」
「………」
「しかし、ハイディーンちゃんのように隷属させたダークエルフ・エルフを戦闘員に仕立て上げたり、先程、ルナティック様が説明してくださったガイアメモリなるアイテムを使ってくるとわかった以上、そうはいかなくなります。」
「………」
「事実、隷属させられた人や亜人の方々を解放できるのはネス様だけですし。どうかお二人の“力”を私達に貸してはいただけないでしょうか。」
メイリーは真剣な表情でそう二人に頼み込む。
「……まぁ、良いだろう。追っているものは同じだからな……」
「私もOK♪」
「ネス様。ルナティック様……ありがとうございます!!」
こうしてネスとルナティックの二人はメイリー達と共に帝都に赴くことになった。