出逢い

ヒュルルルルルッ!!パシッ!!

ゼウスが立ち上がった後、ドラゴンズデュアルセイバーはまるで意思を持つかのようにゼウスの手元まで飛んでいき、ゼウスはそのドラゴンズデュアルセイバーを手に取る。

「うおおおぉぉぉーーーっ!!」

・・・フッ・・・

ドラゴンズデュアルセイバーを再び手に取った後、ゼウスがそう雄叫びを上げた瞬間、ゼウスの姿がその場から消える。

「!?」

ズバババババババババババババババァンッ!!

「きゃあああぁぁぁーーーっ!?」

次の瞬間、ホープは十数回と斬りつけられ、吹き飛ばされる。

・・・フッ・・・

「フフフ……」

ホープが吹き飛ばされた直後、先程までホープがいた地点にゼウスが不敵な笑みを浮かべながら現れる。

「くっ……」

(クロックアップ……いや、それに近いスピードで動いているのか……)

『コネクト・プリーズ』

ホープはそう思いながら立ち上がり、コネクトリングを使って、弾き飛ばされたホープソードガンを回収する。

「クロックアップ!!」

『Clock Up』

・・・フッ・・・

次の瞬間、ホープはNSに覚醒すると同時に獲得したクロックアップを使って、超光速の世界に入る。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

クロックアップを使って、超光速の世界に入った後、ホープはそう言いながら、二刀流のホープソードガン・ソードモードでゼウスに斬りかかる。

「フフフ……」

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

が、ゼウスも同じ速度で動いているからか、ドラゴンズデュアルセイバーで普通に対処する。

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

(くっ……このライダー、とてつもなく強い!!)

「フフフ……このままだと少々、埒があかんな……フフフ……」

ホープがそう思いながらほぼ互角に渡り合うなか、ゼウスは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。

「ここは一つ、『この身体(こいつ)』の“力”を使ってみるか……トランザム!!」

「!?」

カァァァ

そんななか、ゼウスがそう言った瞬間、ゼウスの身体が赤く発光し、スピードが上がる。

「フフフ……」

「くっ!!」

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

トランザムしたことでスピードが上がったゼウスの剣撃をホープは二刀流のホープソードガンでなんとか捌いていく。

が、徐々に押され始める。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

「!?」

ガキキィィィンッ!!

そんななか、ゼウスはまたしてもホープの手元からホープソードガンを弾き飛ばし、

バチチチチチッ!!ズバァァァンッ!!

黒い雷を纏ったドラゴンズデュアルセイバーで斬り裂き、吹き飛ばす。

「きゃあああぁぁぁーーーっ!?」

パァァァ・・・ドサッ!!

『Clock Over』

吹き飛ばされたホープは変身が強制解除される程のダメージを受けながら倒れこみ、さらにクロックアップも解除される。

「うっ……くっ……」

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

倒れこんだノゾミに対し、ゼウスは止めを刺そうと向かってくる。

パアアアァァァッ!!

「「!?」」

が、その瞬間、ノゾミが一度は取り出し、懐にしまいこんだエボルトラスターから強烈な光が発生する。

「ぐっ……」

その光を受け、ゼウスは思わず怯みながら後退る。

(……聞け。ノゾミよ……)

「!?」

そんななか、ノゾミの頭の中に『妖怪の国』で出逢い、一体化したウルトラマンネクサスの“声”が聞こえてくる。

(ネクサス!!)

(彼女は今、『Xマジンラー』が聖獣達の“力”を奪い、造り出した三枚のコアメダルに宿った邪悪な“意思”に肉体を乗っ取られている。)

自身の“声”に耳を傾けたノゾミに対し、ネクサスは現在、目の前にいるゼウスに変身しているセッテの現状について、そう伝える。

(ッ!?だとしたら、その邪悪な“意思”をどうにかしないと……)

(方法ならある。)

(本当!?)

(あぁ。君が私に変身し、私の『光の力』を彼女に流し込むんだ。そうすれば、コアメダルの“意思”を抑え、封じ込むことができる。)

(わかった……)

「………」

頭の中でネクサスとそう話しながら、ノゾミはエボルトラスターを取り出し、鞘を左手で持ちながら立ち上がる。

シャキンッ!!

「ネクサァース!!」

パキィィィンッ!!

次の瞬間、ノゾミは右手でエボルトラスターの本体を引き抜きながらそう言い、ネクサス・ジュネッスブルー(人間サイズ)に変身した。
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