ネクサスVSゼウス・・・

「はあああぁぁぁーーーっ！！」

ズバァァァンッ！！

「きゃあああぁぁぁーーーっ！？」

ゼウスはそう言いながら、ドラゴンズデュアルセイバーでネクサスを斬り裂き、吹き飛ばす。

パァァァ・・・ドサッ！！

すると、展開していた『メタフィールド』が解除され、変身も強制解除されて、元のノゾミの姿に戻り、倒れ込む。

「くっ……うっ……」

「ククク……どうやら俺が思っていた以上に強くなったようだな……」

倒れ込んだノゾミに対し、ゼウスはそう言いながら歩み寄る。

「さらばだ。光の戦士よ……おまえの死が俺を最強へと近づける……」

「くっ……」

ゼウスはそう言いながら、ドラゴンズデュアルセイバーでノゾミを刺し殺そうとする。

ヒュルルルルルッ！！ズバァァァンッ！！

「ぐわっ！？」

「！？」

が、その瞬間、何処からか、飛んできたブーメランブレードがゼウスを斬り裂き、退ける。

ザッ！！

「………」

「セッテ？」

次の瞬間、ブーメランブレードを投げた張本人であるセッテがノゾミを護るかのように現れる。

「くっ……用済みの人形が何の用だ？」

ブーメランブレードによる不意討ちを食らわせながら現れたセッテに対し、ゼウスは睨み付けながらそう尋ねる。

「決まっている……ノゾミを助けにきたんだ！！」

「セッテ……」

「ハッ！！犯罪者に造られた人形風情が人助けだと？嗤わせてくれる……」

「ッ……確かに私は犯罪者であるドクターの手で造り出され、ノゾミが敵対している組織にも所属していた戦闘機人だ……だが、ノゾミはそんな私を助けてくれた！！友達だと言ってくれた！！ノゾミは私の恩人で大切な友達なんだ！！！」

鼻で嗤いながらそう言うゼウスに対し、セッテは迷いのない表情でそう言う。

「私は戦う……例え、ドクターや二人の姉と袂を分かつことになったとしても……ノゾミに拒絶されたとしても！！私は」

「ッ……何言ってるのさ。セッテ……」

「ノゾミ……」

そんななか、ノゾミはそう言いながら立ち上がる。

「言ったでしょ……例え、『Ｘマジンラー』の一員だったとしてもセッテはセッテだって……人間じゃなかったとしても、私にとってもセッテは大切な友達だよ！！！」

「ノゾミ……」

そう言うノゾミの優しい笑顔を見て、セッテは胸の奥が暖かくなるのを感じとる。

「仲良しごっこは……他所でやりなぁ！！」

バチチチチチチチィィィンッ！！

「「！？」」

そんななか、ゼウスがそう言いながら、ドラゴンズデュアルセイバーで黒い雷を放ってくる。

キュィィィンッ！！

ドカァァァンッ！！

「！？」

「！？なに！？」

が、その瞬間、白銀の鳥のようなゼクター、イージスゼクターが飛んできて、結界を張って防ぐ。

「私はもう迷わない……」

セッテがそう言った瞬間、イージスゼクターが自ら、セッテの右手首のライダーブレスにセットされる。

「変身！！」

セッテはそう言いながら、イージスゼクターを嘴が拳側に向くように90°回転させる。

『Henshin』

パキィィィンッ！！

次の瞬間、セッテは背中にウルトラマンノアのノアイージスのような翼、頭には青い鳥のような意匠があり、複眼が黄色でそれ以外が白銀の仮面ライダーの姿に変わる。

『Change Aegis』

セッテは今、ネクサスの“力”が加わって造られた光のオリジナルライダー、仮面ライダーイージスに変身した。