闇の使者達

『Sweet』付近、路地裏・・・

「セッテ………」

その頃、彩夏と共に待機しているよう言われたトーレはそう言いながら、ショックで気を失ったセッテを見つめる。

「うっ……ノゾミ……」

「「!?」」

そんななか、セッテは
うな
されるようにそうノゾミの名を呼ぶ。

「セッテ!!」

「………」

「寝言みたいだなwww」

「……ノゾミというのは先程、私を庇ってくれた子のことか。彼女とセッテは仲良かったのか?」

「ん~、オレが知っている限りだと親友並みに仲良かったなwwwまぁ、セッテが記憶を失っていたからというのもあるだろうけどwww」

「……そうか……」

ノゾミとセッテの仲の良さについて、彩夏からそう聞いたトーレは複雑な表情を浮かべながらそう言う。

「さてと、セッテはとりあえず大丈夫そうだしwwwオレも行くかなwww」

そんななか、彩夏はそう言いながら歩き始める。

「?何処へ行く気だ?」

「ん~♪なんかフェイトとなのはの方にちょっとヤバい奴が現れたみたいだから、そいつの相手をしに行くわwww多分、あいつの相手ができるの、オレしかいないだろうしwww」

「!?」

「悪いけど、ここ、頼むわwww」

「ちょっと待て!!良いのか?私はおまえ達の『敵』なんだぞ!!」

そう言いながらハイドの方に向かおうとする彩夏に対し、トーレは慌ててそう尋ねる。

「確かに『Xマジンラー』は敵だけどよwww少なくとも、あんたはただセッテのことを心配して、探しに来ただけだろ?wwwもし、オレ達と敵対する意思があるなら、ノゾミ達がゼウスや怪人達の方に向かった後、一人残ったオレをはっ倒して、無理やりでもセッテを連れていけば良いんだからよwww」

「ッ……」

彩夏の言う通り、もし、トーレに敵対する意思があるなら、気絶しているセッテ以外で彩夏だけが残った時点で攻撃を仕掛けていた。

しかし、トーレはそうしなかった。

つまり、少なくともトーレに敵対する意思はない。

そのことを彩夏はすでに見抜いていたのだ。

「オレが見た感じ、あんたは悪人には見えないしなwwwあ♪セッテが目を覚ましたらこれ、渡してちょwww」

彩夏はそう言いながら、『あるもの』をトーレに渡す。

「んじゃ♪ここは任したwww」ノシ

彩夏はそう言いながら、ハイドの方へと向かっていった。

「………」
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