『Sweet』付近、路地裏・・・

「彩夏さん。セッテは……」

「大丈夫www気を失ってるだけでwwwたいしたケガもしてないしwww命に別状なしだwww」

「多分、人工キメラやトーレから聞かされた真実やゼウスから返された記憶のショックが大きかったのね。」

「ッ……」

気絶しているセッテの容体について、不安そうな表情でそう尋ねるノゾミに彩夏が笑顔でそう答えるなか、真剣な表情でそう言うスィンの言葉を聞いて、トーレは苦い表情を浮かべる。

「それにしても、セッテが記憶を無くしていた原因はゼウスが封印される直前に奪っていたからで、そうすることで抱かせたセッテの不安や恐怖心を利用して今回、分離する形で復活するなんて……」

「……嘗めたこと、してくれるわね。そのゼウスって奴も……」

『大変だよ！！マスター！！皆！！』

『街中に１２体の怪人が現れて、暴れてるよ！！』

『！？』

カオリと月詠が真剣な表情でそう言うなか、ゼウスが生み出し、放った１２体の怪人の反応をキャッチしたムイとルイがそう言う。

「トーレ。一応聞くけど今、街中に現れた怪人達は……」

「いや。私達じゃない。」

「じゃあ、怪人達は……」

「……ゼウスの仕業か……」

真剣な表情でそう尋ねるフェイトにトーレがそう答えるなか、なのはと一翔は真剣な表情でそう言う。

「……ムイ。ゼウスは何処にいるか、わかる？」

「ノゾミ？」

そんななか、ノゾミが真剣な表情でそうムイに尋ねる。

『ゼウスは今、国内のとある無人の建物の屋上で怪人達が暴れてる様子を観てるよ。』

「襲撃は怪人達に任せて、自分は高みの見物って訳だね。」

「お父さん。ゼウスとは私が戦う……」

ムイからの答えを聞いて、月詠がそう言うなか、ノゾミは真剣な表情でそう言う。

「ノゾミ……」

「私はセッテをこんな目に遭わせたゼウスを許せない……絶対に倒す！！」

「……わかった……街中に現れた怪人達は僕達が相手をしよう……彩夏。おまえはここでセッテの介抱を頼む……」

「アイアイサー♪」

「トーレ。あなたもここで大人しくしててくれないかな？完全に信用していない訳じゃないけど、その……」

「あぁ、わかってる……」

「それじゃあ、行きますか。」

『うん(あぁ)(はい)！！』

こうしてノゾミ達は手分けして、ゼウスや怪人達の元へと向かった。